2023年12月01日
ミゲル・ディアスカネル大統領 COP28会議演説
ミゲル・ディアスカネル大統領
Cubadebate、2023年12月2日、キューバ大統領府
2023年12月1日「革命65周年の年」にアラブ首長国連邦のドバイで開催された気候変動枠組条約会議(COP28)におけるミゲル・マリオ・ディアス=カネル・ベルムデス、キューバ共産党中央委員会第一書記兼共和国大統領の演説
議長閣下、
閣下各位、
UAE政府と国民の皆様の温かい歓迎、歓待、そしてサミットの開催に感謝いたします。
まず、ここから2,000キロあまり離れたガザで、ジェノサイドが行われていることを思い起こすことから始めることをお許しください。キューバを代表し、私たちは、占領地パレスチナのガザ住民に対する暴力とテロの拡大を断固として非難します。
地球を救うためには、平和が必要です!
今回のCOPは、真剣かつ野心的な約束の場でなければなりません。私たちは、損失・損害基金の運用開始を決定したことを歓迎します。しかし、途上国のニーズに対してはまだ不十分であることに留意してください。
科学は、繰り返し、地球の気温上昇がもたらす破滅的な結果について警告してきました。これを無視することは、人類にとって最も代償の大きい過ちです。
こうした状況にもどることは、明らかに皆の課題です。しかし、先進国だけが、最も野心的な排出削減を達成し、「南」の行動の導入を支援する条件をもっています。
パリ会議以降に経過した道のりにおいて、途上国は、多くの気候変動対策を推進してきましたが、先進国の能力と歴史的な責任に見合った連帯と約束は、実現されていません。
先進国は、引き続き、化石燃料の採掘量を増やしています。2030年までに化石燃料の生産と消費を倍増させるとさえ、言われています。このような現実は、国家間になければならない信頼の土壌を著しく損なうものです。人類の生存権が、私たちの議論の主要な動機でなければなりません。
パリ協定の実施に関する第1回グローバル・ストックテイク(進捗評価)を締めくくるCOP28は、気候変動に対する集団的な取り組みの軌道を修正するまたとない機会です。そのためには、わが国が議長国を務める77カ国グループ+中国の貢献が期待されています。
キューバの排出量は、世界全体の排出量の0.1%未満ですが、私たちは、わが国の削減目標の「国が決定する貢献(NDC)」を実施し、より強靭で低炭素の開発モデルのためのエネルギー移行戦略を推進するという約束を批准します。
米国政府による強化された封鎖という制約があるにもかかわらず、私たちは、これを実行します。
閣下各位、
1992年、地球サミットにおいて、キューバ革命の歴史的指導者であるフィデル・カストロ最高司令官は、最後にこう警告しました。「ずっと以前に、我々が行わなければならなかったことを、明日行うというのは、あまりも遅すぎる」。その明日は、すでに今日であり、時間は刻々と過ぎているのです。
ありがとうございました(拍手)。
ミゲル・ディアスカネル大統領演説 COP28(2023年12月1日)
Díaz-Canel: !La paz es necesaria para salvar el planeta!
http://www.cubadebate.cu/opinion/2023/12/01/diaz-canel-la-paz-es-necesaria-para-salvar-el-planeta/