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2017年03月27日

ヨスバニ・アラゴンに訊く WBC総括とキューバ代表の今後

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JIT、2017年3月27日、Roberto Ramírez記者

"キューバ国外にいる選手たちのキューバ代表チームへの加入の可能性はどのように見ていますか" 。これが本紙によってなされた質問の一つだ。

第四回WBCは終わったが、16チーム中7位となったキューバの結果は、数多くのファンたちの間でいまだに話題になっている。

そこで本紙はこのスポーツのコミッショナーであるヨスバニ・アラゴンに話を聞いた。アラゴンは、話題となっている多くのテーマを要約した質問に少なからず答えてくれた。

- まずあなたの最初のコメントは何になりますか。

2勝4敗という結果から常に生じる不満は別にして、まず、チームがトレーニングやひとつひとつの試合に立ち向かう準備や規律で際立っていたことを認め、また、自分たちの通常より上のレベルとの対戦から生じる困難さを強調することから始めることは不可欠だ。

- 二次ラウンドに進出したことは目標を達成したことになりますか。

それは第一歩としてわれわれが常に設定している目標だった。それを達成することで重要な何かを得られたと考えている。なぜなら少なくはない要求に応答したということになるからだ。しかしそれは二次ラウンドを事前にあきらめるという話ではなく、グラウンド上で実際示したとおりだ。オランダ戦でこうむったようなひどい結果はあったものの、今大会であのような試合を経験したのはキューバだけではなかったということも確かなことだ。

- 修正する必要があったと認められるのはどういった点ですか。

チームの通算打率は.284を達成したが、得点圏に走者がいるときの適時打に欠けていたことは疑いない。左腕投手に対する対応にも集中が欠けていたし、追い込まれてからの真ん中から外角低目への変化球や落ちる球への対応にも不足が明らかだった。

- 守備率の.965という数字についてはどうですか。

相手の攻撃を無力化するという期待からは遠い低レベルだ。ボールを捕って塁に投げるときの置き換えの遅さに加え、カットのまずさもある。

- 投手陣は防御率5.69というひどい数字でしたが・・・。

全員が深刻な問題を味わうことができた。ストライクゾーンにおける投球の位置、内角への投球がほとんどないこと、塁上の走者への不注意、ボールを取り扱う時間の長さ、2死2ストライクに打者を追い込んでからの状況を解決する困難さ。

- 今後に向けて必要な能力は。

おそらく各人の本来のレベルにはそぐわないエラーを犯したし、日本戦のような試合では別の形で終えることができた。しかしわれわれは、自分たちの能力には常時存在しなかったツールを要求するパワーの集中の必要性に全体的に直面している、ということを否定できない。

- ツールという点でいうと、対戦相手の研究の必要性には対応しましたか。

事前に集積した数字やその他の分析のほかに、技術グループはその観察の仕事を発展させ、CDIC(キューバ・スポーツ研究センター)に集った専門家グループによるデータを入手した。CDICではテレビ映像やインターネットを通じて必要な情報素材を扱っている。

- 日本リーグのキューバ人選手への関心は増えましたか。

間違いなく増えた。最初のアプローチだったが、すでに来季の契約がすんでいるデスパイネ、ライデル・マルティネス、レオナルド・ウルヘジェス以外で、少なくとも5人の選手が複数の球団から獲得の意思を表明される状況だったと確信できる。

- キューバ国外にいる選手たちのキューバ代表入りの可能性はどう見ていますか。

この点についてのあらゆる分析は、スポーツ参加についてのわれわれの制度の、立場の原則に始まり、個別特徴に至る、現実の再確認から始められなければならない。

- それでは始めてください・・・。

まずはじめに、米国政府が50年以上ものあいだ維持している経済封鎖が規定している法的枠組みは、キューバ人野球選手が、他のあらゆる国の選手たちがおこなっているのと同じ条件で大リーグと取引することを禁止している。

つまりこれは、その野球機構にわが国の野球選手が加入するためには、キューバでの住居権を放棄せねばならず、わが国でのスポーツ活動の一員であることを辞めねばならず、人身売買やその他の不法活動に関係することまで余儀なくされる、ということを意味する。

この不条理な政策は、亡命を促すだけではなく、政府によってなされる投資を認めていない。

つまり倫理上、メジャーリーグに加入するキューバ人選手を認めることは、わが国の野球との公平な関係可能性を否定するリーグへの出場を認めることになる。われわれは、わが国の選手の海外との契約をはじめ、大リーグとの結びつきへの意欲を示しているときであるのに。

この規制(経済封鎖)は、われわれがカリビアン・リーグへ公式ルートを通じて出場することや、第一回のWBCで起きたように我が国の選手たちが値する賞を受け取ることも阻害する、ということを忘れてはならない。

- するとそれは永久的なものではない?

まずは、われわれに対する差別的扱いを条件付けている障害を解決することだ。そのあと、さまざまなタイムリーな評価の可能性について考えることになるが、つねに明らかなのは、国を否定したり代表団を放棄したりした人間たちへの扉を開く譲歩はないということだ。

- これはメジャーリーグとの対話のテーマですか。

WBC期間中に大リーグコミッショナーのロブ・マンフレッドは、キューバ連盟との対話は続いており、主なテーマの中には、大リーグへのキューバ選手の自由な行き来や、シーズン外でのキューバへの帰国の可能性が含まれていると認めたが、われわれは、米国政府の立場に関係する固有の障害が詰まったテーマであるということを認識している。

- それでは「統一チーム」についてはどうですか。

アルフレド・デスパイネの事例のように、不条理な条件を課さず、彼らの利益や国の利益の調整を認めるリーグでプレーするすべての選手を集結することは可能だろう。メジャーリーグとの関係正常化が実現すれば、その代表資格の概念についての見直しが必要となるだろう。つまり国内リーグでは常時プレーしない選手たちを前提とすることになり、そのとき状況は今とは別のものになるだろう。さらには、大リーグのチームがWBCのような大会でこれまでの四大会と同じように、所属する選手たちの出場を認めるか否か、ということも考慮する必要がある。

- 最大の課題は。

科学技術の観点から最大限に働くのみだ。年少カテゴリーからのトレーニングに重点を置く。現代的な進歩とメソッドだけでなく、厳格さとプロフェッショナリズムも受け入れながら、適応能力のある者にすべてを提供していく。

BÉISBOL CUBANO ≪Trabajar más y con mayor intencionalidad≫
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=40392



posted by vivacuba at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | beisbol
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