2016年12月10日
オリバー・ストーン、フィデルを賞賛
フィデルを賞賛する、とオリバー・ストーンはハバナで語る
米国の映画監督オリバー・ストーンは今週土曜日、ハバナでフィデル・カストロへの賞賛を語り、自身のことを、フィデルが話すのを異端とおもうことなく聞いた数少ない米国人の一人であると強調した。
「彼の力強い個性と能力が好きだった。彼とのインタビューで学んだことで彼を尊敬している。彼は決起して自分たちの思想を守ることを躊躇しなかった。」、とストーンは語った。彼は今回、ハバナでの第38回新ラテンアメリカ国際映画祭の豪華招待客のひとりである。
「私は、フィデルが話すのを異端とおもうことなく聞いた数少ない米国人の一人だと思う」、とキューバニュース通信社(ACN)の取材に答えた。
オスカーを三度獲得し(1978年、1986年、1989年)、フィデルに関するドキュメント『コマンダンテ』(2003年)、『フィデルを探して』(2005年)、『冬のカストロ』(2012年)で知られているストーンは、15日前に90歳で亡くなったフィデルとは1987年に知り合い、そのときの初めての会談でキャリア上の大きな影響を受けた、と説明した。
「私は保守的な一家の出身で、むしろフィデルを受け入れないという教育を受けてきたんだが、そういう日々を経験しながら、キューバまで渡航し、フィデルと知り合ったのはとても皮肉なことだった。」
ストーンは今回のハバナ映画祭ではコンクール外作品として、エドワード・スノーデンについての伝記映画を上映する予定だが、これについて、「ジャーナリズムと映画の真摯な結合」であると形容した。
「私たちは事実と格闘している。NSA(米国国家安全保障局)の内側を誰も知らないし、スノーデンによる告発の重要性を人びとが理解できるような対話が開かれていない。」、とストーンは述べた。
今年9月にサン・セバスチャン映画祭でこの映画が上映されたとき、ストーンは、この元情報局員を英雄として描こうとしたのではなく、米国が9.11後に推進している広大なスパイ活動計画を彼に暴露せしめた理由を提示しようとした、と説明した。
今年のハバナ映画祭は、今週木曜日(12月8日)に始まった。全部で437作品が参加し、そのうち111作品が長編・中編・短編、初監督作品、ドキュメンタリー、アニメーション各部門のコンクール作品である。
Admiro a Fidel, dice Oliver Stone en La Habana
http://www.cubadebate.cu/noticias/2016/12/10/admiro-a-fidel-dice-oliver-stone-en-la-habana/#.WEzZ9NLhDIU
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5710149
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック