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キューバ革命は西半球の政治的・社会的状況を変えた
Cubadebate、2025年1月3日、Atilio Borón(アルゼンチンの経済学者、ジャーナリスト。CLACSO=ラテンアメリカ社会科学評議会の元会長)
アルゼンチンでは、キューバ革命勝利前にいくつかのニュースは出ていたものの、当時の主要日刊紙2紙は7月26日運動のゲリラ戦争についてほとんど、あるいはまったく語っていなかった。
わたしは両親といっしょにマル・デル・プラタの典型的な中級ホテルで休暇をとっていた。昼食と夕食のあいだはラジオの娯楽番組が流れており(現在これはテレビに代わっている)、スピーカーで会食者はこれを聴いていた。音楽やコメディの番組だったが、1時間ごとにニュース番組もあった。
わたしは昨日のことのように憶えている。われわれが昼食をとっていたら、いきなり放送が中断し、大声で次のようなアナウンスが流れた。「臨時ニュース:独裁者フルヘンシオ・バティスタがキューバから逃亡し、7月26日運動がキューバ全土を統治している」。
このときわたしが何に驚いたかわかるだろうか。そのホールにいた人たち全員が、まるでバネで動かされたかのように反応し(80人から90人ぐらいいた)、一斉に立ち上がって「万歳!フィデル万歳!キューバ万歳!キューバ革命万歳!」と叫び、フィデルとその部下たちに延々と乾杯を捧げていたことである。
わたしはそのとき15歳になったばかりで、この光景に衝撃を受けた。自宅では話題に上らなかったが、そのときの人びとの反応に感動した。わたしはこの思い出を忘れられない宝物として記憶している。
*(アティリオ・A・バロン、アレクシア・マスホルデール共著、「反対方向へ ある対話型伝記」101ページより、初版AKAL(スペイン、アルゼンチン、メキシコ)、再版(ベネズエラ、キューバ))
ギジェルモ・テル
Atilio Borón. Cómo supe del triunfo de la Revolución Cubana.
¿Cómo supe del triunfo de la Revolución cubana?
http://www.cubadebate.cu/opinion/2025/01/03/como-supe-del-triunfo-de-la-revolucion-cubana/