2022年01月17日
キューバ 自国製ワクチン24万回分をシリアへ寄贈
Radio Habana Cuba、2022年1月7日、PL
キューバはきょう金曜日(1月7日)、シリアに対して、新型コロナウイルスワクチン「アブダラ」「ソベラナ02」「ソベラナ・プラス」を24万回分寄贈した。これは、自らが持つ、余りではないものを分け与えるという歴史的姿勢を改めて示したものである。
これについて、駐キューバのシリア大使Idris Mayyaと、キューバ外国商業投資大臣アナ・テレシータ・ゴンサーレス・フラガは、ハバナのホセ・マルティ国際空港でのセレモニーにおいて、意見が一致した。
シリア大使は、60年以上の長きにわたる米国による封鎖のため悪化した困難さにも関わらず今回の連帯的貢献をおこなうキューバ国民と当局に対して、自国政府と国民を代表して感謝を表明した。
大使は、キューバ国家は尊厳と寛容さにおいて世界でもっとも豊かな国の一つであり、困難な時期に他国民を助けるために常にこれを示してきた、と述べた。
大使はまた、他国は民主主義や人権について語るが、新型コロナウイルスのパンデミックが引き起こした厳しい状況の最中ですらキューバやシリアなどの国に対して封鎖措置をとっていることは、その議論と矛盾している、と指摘した。
大使は、同じく攻撃を受けているシリアに対するキューバの援助の高い価値を強調する一方、昨年12月28日にイスラエルがラタキア港を攻撃し、食品や医薬品を積んだコンテナ500個以上を破壊したことで、シリア国民の困難さが悪化していることを指摘した。
一方、キューバのゴンサーレス大臣は、今回の寄贈はキューバがシリアに対して維持しているすぐれた協力関係のあらわれであり、ここ二年間のパンデミックは多国間主義、国際協力、国際連帯を促進する必要性を示してきた、と述べた。
ドナルド・トランプ政権による新たな243件の措置を伴う対キューバのワシントンによる封鎖の激化は現在も維持されており、これにコロナ禍が重なった、と大臣は指摘した。
しかし同時に各国政府や連帯組織・グループが、パンデミックと戦うための勇気ある支援をキューバ国民に提供してくれた、と大臣は語った。
大臣は、キューバ国内の対コロナ戦略は、国内の全感染者の99%の回復を可能にした、と説明した。
キューバ科学が開発したラテンアメリカ初のワクチンは、パンデミックとの戦いへのささやかな貢献となっており、シリアでの感染状況減少に寄与するだろう、と大臣は述べた。
最後にアナ・テレシータ・ゴンサーレス・フラガ大臣は、「国際連帯・国際協力の実践は、より公正・公平で持続可能な世界への道のりである」というキューバ人の確信を語った。
キューバTV(2022年1月7日)
Cuba dona a Siria vacunas contra la Covid-19
https://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/282114-cuba-dona-a-siria-vacunas-contra-la-covid-19
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11196859
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック