2020年09月29日
フレデリク・セペダ 22年の偉大なキャリア
フレデリク・セペダ、第一回WBC
Trabajadores、2020年9月29日、 Joel García León記者
第一回WBC決勝戦8回の右打席での本塁打、2015年カリビアンシリーズでのMVP、第41期キューバ野球リーグ決勝戦でのオルギンのオスカル・ヒルに対する三振、これらは、言及するだけですぐに、その偉大さから野球場ではまれな敬意が向けられているある一人の野球選手のキャリアに結びつけられる、そのごく一部である。その選手とはフレデリク・セペダである。
彼は監督たちが自チームにいてほしいと願う理想の選手である。巧みで力強くタイムリーな打者であり、わが国の野球界で成功した数少ないスイッチヒッターの一人である。サンクティ・スピリトゥスチームおよびキューバ代表チームで背番号24をつけるセペダは22年のキャリアのなかですでに、カサノバ、リナーレス、キンデラン、パチェコ、グリエル、ウラシア、ビクトル・メサらとともに史上最高の選手の一人として位置づけられるほどの打撃成績を残している。
幼いときから日本の野球教室参加のために選ばれていたセペダは、運命的に読売ジャイアンツと契約し日本に戻ることになり、日本野球で最多優勝と最高の人気を誇る同チームの80人目の四番打者となった。
大きな活躍や期待された成績を残すことはなかったが、帰国時のその気高さと自己批判は、新たな賞賛すべき点である。「プロ野球から多くのことを学んだ。倫理規定やトレーニングシステム。野球と言うのはわれわれがキューバで行っているように実戦するにはひじょうに金のかかるスポーツであることを再確認した。プロ野球選手であるために、そしてそれらのチームにとどまるためには、多くの条件が必要とされる。大事なことは入団することだけでなく、それを維持することだ」。
打撃部門をいくつか引用するだけでも、四球数では史上最多(第60期開始前時点で1733個)を誇り、二塁打・得点・打点・OPS・長打率部門では史上ベスト10に位置しているセペダは、克服と忍耐の見本である。よく知られているトミージョン手術を含む3度の手術を乗り越え、また偶然ではなく自身の高いパフォーマンスによって4回目のWBC出場の権利を勝ち得た。WBC4度出場はキューバ人選手唯一であり、安打・打点・本塁打や得点の通算記録を保持している。
セペダはなぜ他チームからの誘いがありうるにも関わらずサンクティ・スピリトゥスにい続けるのか。彼の長い国内外でのスポーツキャリアのなかで私がなしえた3回のインタビューのうちの1回でそのことを訊いた。バッターボックスで悪球を識別するために持っているのと同じ忍耐力で、率直に彼は答えた。
「補強として選ばれたときを除いて、他からは一度も申し出を受けたことがないんだ。サンクティ・スピリトゥスにいることは、家族が大いに影響している。家族を決して放ってはおけないし、自分がデビューしたチームについてもそれは同じだ。ここにいると気分がいい。私が現在の位置までたどり着けたのはこのチームのおかげだ。引退するまで自分のベストパフォーマンスと経験をこのチームに捧げるつもりだ」。
しかしセペダの人生には無視することはできないであろう1ページがある。キューバ革命の歴史的指導者フィデル・カストロ・ルスとの対面や電話により会話をかわした4つの場面である。フィデルの息子アントニオ・カストロはセペダの個人的な友人である。
「2009年のWBCのとき、フィデルとは2度電話で話して、忍耐力を維持し集中を失わないようにといつもアドバイスをもらっていた。私を手本として見習うようにと語った声明をフィデルは発した。これはのちにフィデルの論考のひとつとして収録され、私の自宅の居間にある額に飾られている」、とセペダは筆者が以前発表した別のインタビューのなかで回想した。
セペダにとって、自分に野球を教え、現在はセペダの息子に教えている父は、人としての模範であり続けている。「いま父は私の息子フレデリク・セペダの面倒をみている。息子に両手打ちを教え、すべてのポジションでプレーすることを教えた。希望は息子が私よりすぐれた選手になることだ」。
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entuMovil スポーツコンテスト 第22週
最近第60期キューバ野球リーグでフレデリク・セペダが達成した通算記録はどれか。
1) 400二塁打 2) 1200打点 3) 1300得点
正解:1200打点
大賞:チャージ5cuc
ホセ・ダリエル・マルティネス・ディアス、ピナール・デル・リオ県ピナール・デル・リオ市
当選者(entuMovilのSMSサービスフォルダにある有効な任意サービスの1か月間無料登録)
フアン・カルロス・オテーロ・ゲレーロ、マタンサス県カルデナス市
ダイリン・シルバ・ブリト、ラス・トゥナス県ヘスス・メネンデス市
ディーニィ・ドゥアネス・マトス、シエンフエゴス県シエンフエゴス市
2006年第一回WBC決勝 日本戦8回 セペダ1点差に迫る2点本塁打
2015年カリビアンシリーズ準決勝 ベネズエラ戦 セペダ全打撃
2002年第41期キューバリーグ決勝 オルギン戦最終回 2死満塁でセペダ三振
Frederich Cepeda: reverencia con gorra quitada (+ Ganadores)
http://www.trabajadores.cu/20200929/frederich-cepeda-reverencia-con-gorra-quitada-ganadores/
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