2020年05月15日
フィデルとヘミングウェイ 初の出会いから60年 キューバ
フィデル(左)は「アーネスト・ヘミングウェイ」カジキ釣り大会で優勝したとき、この米国人作家と知り合う。後年フィデルはヘミングウェイがお気に入りの作家だと語った。
Cubadebate、2020年5月15日
米国人ノーベル文学賞作家アーネスト・ヘミングウェイとフィデル・カストロは、1960年5月15日のカジキ釣り大会中に初めて出会った。この大会は1950年5月から運営され、この種の大会としては世界最古と考えられている。
ヘミングウェイはこの大会で1953年から1955年まで1位になっていた。この作家はキューバに長い間住んでいた。主に住んでいたフィンカ・ビヒアは、その死後、博物館になった。その庭にはヨット「ピラール号」が展示されている。ヘミングウェイはこのヨットでスポーツ釣り大会に参加したり、カリブ海でナチスの潜水艦を探索したりしていた。
フィデルは数十年間、革命宮殿の自身の執務室に、ある一枚の写真を保管していたと言われている。この写真ではヘミングウェイが巨大な魚を見せており、以下の献辞が書かれてある。
「コヒマールのくぼみでこのような一匹を仕留めた、フィデル・カストロ博士へ。アーネスト・ヘミングウェイより親愛をこめて。」
1960年のこの日についてフィデルは言った。「私は釣りの経験はなかったんだが、参加してみると、すぐれた船乗りがいた。それで、2日目の、残りわずかの、最後の時間に2匹釣れた。それで優勝した。」
後年、フィンカ・ビヒアを散策したフィデルはこう言った。「私が最も好きな場所の一つがここだ。ここでヘミングウェイは午前中に仕事をしていたんだ。ここに紙を置いて、ときには立ったまま書いていた。」
その数年後の、1975年、フィデルは記者団にこう語った。
「米国人作家のなかで、ヘミングウェイは私のお気に入りの作家のひとりだ。革命前から彼の作品は知っていた。学生だったときに「誰がために鐘は鳴る」を読んだ。ヘミングウェイは正規軍と戦うゲリラ集団の後衛について語っていた。この小説はバティスタ軍と戦うための戦略を練る上で役立った作品の一つだった。」
ヘミングウェイと言えば、キューバ革命勝利後1年足らずのとき、ハバナの空港でのロドルフォ・ウォルシュによるインタビューに、完ぺきなスペイン語で、次のように言っている。
「勝利するぞ、われわれキューバ人は勝利する」、そしてこう付け加えた、「私はヤンキーじゃないよ」。
ヘミングウェイ(左)、フィデル・カストロとともに、1959年
1960年、ヘミングウェイはフィデルにトロフィーを授与
フィデル、ヘミングウェイを語る
La imagen del día: 60 años atrás, primer encuentro entre Fidel y Hemingway
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/05/15/la-imagen-del-dia-60-anos-atras-primer-encuentro-entre-fidel-y-hemingway/#.Xr69QWgzbIU
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