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2019年10月29日

ユリスベル・グラシアル プレミア12キューバ代表の鍵

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ユリスベル・グラシアル

Cuba Si、2019年10月29日、Harold Iglesias Manresa記者

ユリスベル・グラシアルは語られるべき野球選手である。そのスターダムへの道のりは駆け足で、キューバ代表メンバーとしての活躍ではまだ多くの人を納得させてはいないが、このマタンサスの野球選手は、厳しい日本野球で熟練の確固とした証を見せ、自チームのソフトバンク・ホークスが読売ジャイアンツを4対0のストレート勝ちで破ったリーグ決勝戦でMVPに選ばれた。

グラシアル(1985年10月14日グアンタナモ生まれ、身長185cm、体重83kg)は、結局3連覇を果たすことになる福岡ソフトバンクの攻撃陣の重要な役割を、決定的な場面でも背負いながら、16打数で3本塁打を含む6安打、このほか多くの打点をあげ、打率.375を記録し、文句のつけようのない受賞とした。

しかし、かなり精彩のないパンアメリカンリマ大会というトーナメントを経験したこの野球選手グラシアルについて話そう。このマタンサスのユーティリティープレイヤー(外野でも三塁でも、場合によっては遊撃も守れる)は、国際大会ではまだ真価を見せていない。

ただし、わが国の国内リーグでのその力強さや、カンナムリーグ、そして今回の日本野球での成果は、確かなものである。この確信を確認するために、グラシアルの野球キャリアにおける興味深い数字をいくつかあげてみよう。

11シーズンで、3378打数のグラシアルは、1062安打(二塁打160本、三塁打33本、本塁打140本)を放ち打率.314をあげ、さらに616打点、626得点、537三振、415四死球も記録し、出塁率.396、長打率.506、OPS.902という率を残している。これらの数字に1708塁打と57敬遠が加わる。

自身3年目の2009年-2010年シーズンからマタンサスチームの打順で責任ある位置を占め、すでにそのデビューにおいて、立派な打者になる兆候を見せた。この年グラシアルは111打数35安打、打率.315、17打点をあげ、翌年この打点数は62打点と飛躍的に増加した。

これはタイムリーなグラシアルという尺度を与えるもので、今季のホークスとのレギュラーシーズンでは68打点をあげ、さらに28本塁打、打率.319を記録し、間違いなく同リーグでの自身を確立させたシーズンとなった。

マタンサスチームやソフトバンクでいわゆる上位打線の3番か4番か5番を受け持つのが当たり前となっているグラシアルが、現状に甘んじることはない。その打順では打席での最大の責任が求められ、それゆえに最大のプレッシャーが与えられるからである。

差し迫ったプレミア12を前にして、日本野球で活動しているキューバ連盟傘下のすべてのキューバ選手のチームへの参加によって(負傷したオスカル・ルイス・コラースを例外として)、ミゲル・ボロート監督は、特に、飛行機での極端な長旅や、時差ボケの可能性や、時差や食べ物に関連するその他の問題に関係しない今回の機会に、グラシアルの好調さを利用したいところだろう。

キューバが属するグループは韓国での対戦となり、グラシアルはリマ大会で直面したときよりもはるかによく適応するだろう。その他の要因としては、個人的には、グラシアルは勝ち抜いてきたし、われらのキューバ野球リーグよりも質的にすぐれたレベルを持つ野球で、重みのある打順をふたたび占めることを実証してきた。個人的にはグラシアルを2番、3番、あるいは5番か6番の打順で見てみたい。

しかし私は監督ではない。ただの野球ファンだ。締めくくりに、グラシアルに関する興味深いいくつかのデータを。

1、日本シリーズでMVPを獲得した2人目のラテン系かつキューバ選手になった。1990年にこれを獲得しその後大リーグのマーリンズでプレーしたオレステス・デストラーデ以来である。

2、グラシアルの価値ある貢献でソフトバンク・ホークスは3連覇を達成し、2000年に2対4で敗れたジャイアンツとの直近対決のリベンジを果たした。ところで、ホークスは10度目の優勝となり、これは読売22回、西武ライオンズ13回に次ぐ、日本リーグ史上3番目に成功したチームとなる。

3、グラシアルはキューバリーグに到達するために我が国のスポーツピラミッドを通過していない。グラシアルは任官しマタンサス郊外にある特別コマンド部隊にいた。完全に野球に専念するために除隊するのは骨が折れた。キューバリーグ9年間で打率307、74本塁打を記録している。

そのため、グラシアルはキューバリーグではまだ自身の恐るべき打者の感覚に出会っていなかったが、プレミア12がもたらす間もなくの機会にふさわしい。今回が彼にとって勝利の機会となることを信頼しよう。


ユリスベル・グラシアル 今季日本リーグ本塁打集

Yurisbel Gracial: Pelotero de madurez y las dos caras de un MVP
http://cubasi.cu/cubasi-noticias-cuba-mundo-ultima-hora/item/99895-yurisbel-gracial-pelotero-de-madurez-y-las-dos-caras-de-un-mvp




posted by vivacuba at 05:28| Comment(0) | TrackBack(0) | beisbol
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