2019年08月04日
リマの惨劇 キューバ野球史上最悪の敗北
Telecubanacán、2019年8月4日、Duanys Hernández Torres記者
キューバがリマでのパンアメリカン大会で野球のメダルをとる可能性がまったくなくなり、私たちはこれ以上の惨劇はないと考えていた。
しかし私たちはまたキューバチームについて見誤っていた。彼らはつねに私たちを驚かせうる。今度の5位決定戦での姿は長いあいだ忘れられることはないだろう。
キューバはドミニカ共和国に対してIBAFルールでの8点のリードを守り切る力がなかった。10回2死、7点をリードし、あと一つアウトをとれば勝利というところまできて、その最後のスリーアウト目をどの投手もとることができなかった。
この最後のイニングは、わが国のスポーツ界の現状を象徴しているかもしれない。試合に勝つための最後のアウトを誰もとることができず、キューバ野球を襲う危機を誰も追い払うことができない。
アルゼンチンとペルーしかその下にいない6位というみじめな結果を誰が想像しただろうか。リマでのこの屈辱は、地に落ちたあとに変えうるべきすべてを私たちに変えさせるであろうか。
これ以上ひどいキューバ野球の状況はあり得ない。コロンビア戦とカナダ戦での敗北は今回の悲劇の前触れだったのだろう。7点リードしてあと1アウト。そうして何も得られない。
リマ大会は私たちの血脈であるスポーツの実態を明らかにした。これを信じたくない者たちは驚かされた。この最終戦での敗北は最悪だった。あり得ないと思えた、しかしこの大惨敗はキューバ野球の最も悲しいチャプターになった。この悲劇を私たちは乗り越えられるだろうか。
キューバ対ドミニカ共和国 5位決定戦 延長10回の攻防(2019年8月3日)
Béisbol cubano en Lima: Y fue peor
http://www.telecubanacan.icrt.cu/opiniones/9496-beisbol-cubano-en-lima-y-fue-peor
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9040974
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
キューバがここまで堕ちたのはコロンビア戦が象徴するように、ちょっと実力が落ちる国の(ウインター)リーグなども盛んになって選手の契約先が多様化して移動や交流でレベルが上がってきた一方で、キューバでは海外リーグでプレーする選手が少ないというこのコントラストに尽きると思いますね。亡命のせいにばかりしないで、連盟はそうした改革を進めないとこの悲惨な結果は続くでしょうね。