キューバ野球
Cubadebate、2019年4月8日
米トランプ政権は今週月曜日(4月8日)、キューバ野球連盟はキューバ政府の一部であり、連盟との商取引は現行法では違法であるとして、米大リーグ(MLB)とキューバ野球連盟(FCB)が締結して4ヶ月になる協定を無効にした。ワシントンポスト紙が報じた。
この発表は2019年の野球シーズンが開幕してから2週間足らずの時点でおこなわれた。米大リーグとの契約が可能になるキューバ選手34人の名前をキューバ野球連盟が発表してからはわずか数日後のことであった。それらの選手の中から今年契約しプレーする選手が出てくることが期待されていた。
オバマ政権によって初めて交渉されたこの協定には、キューバ選手が米国でプレーするためにキューバからの危険な脱出を図り、その国籍を放棄することを避ける目的があった。
協定によると、選手は契約金額の100%を受け取ることができ、一方MLBのチームは移籍料としてキューバ野球連盟に契約額の25%を別途支払う。 選手も海外での収入についてキューバの所得税を支払わなければならない。
一方、キューバ野球連盟は数時間前にツイッターで、「MLBとの協定は、人身売買を阻止し、協力を促進し、野球のレベルを高めることを目指している。それらと反対の考えはすべて誤った情報である。この実現した協定に対する政治的動機による攻撃は、選手とその家族やファンを傷つけるものである」、と書いた。
この主張は、ジョン・ボルトン米国家安全保障担当大統領補佐官のツイッターにおけるもっとも最近の発言の文脈のなかで読まれなければならない。2018年12月19日に署名されたFCBとMLBの協定に対してボルトンは攻撃した。
「キューバは野球選手たちを経済的歩兵として使いたがっており、その権利を大リーグに売りたがっている。米国の国民的娯楽がベネズエラのマドゥーロに対するキューバ政府の支援を許すべきではない」。これはわが国とベネズエラに対してドナルド・トランプ政権がエスカレートさせている攻撃に一体となったメッセージだった。
一方、マルコ・ルビオ米上院議員は当初からこの協定に対する強い反対を示した。「キューバ政府は選手たちが国を去ることを認めるために協定を締結したが、それはMLBが身代金を払ったときのみだ。本質的に彼らは人身売買を合法化したいのだ。」
マルコ・ルビオ
@marcorubio
キューバ政府は国民に自由な渡航を許さないので、キューバの野球選手がMLBにたどり着ける唯一の方法は脱出することである。
キューバ政府は選手たちが去ることを認めるために野球の協定を締結したが、それはMLBが彼らに身代金を支払う場合のみである。
要するに彼らは人身売買を合法化したいのだ。
2019年4月8日 21:31
(ワシントンポスト紙4月8日付と JIT4月8日付の情報による)
キューバTV(2019年4月8日)
The Washington Post: Trump cancela acuerdo entre MLB y Federación Cubana de Béisbol
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/04/08/the-whasington-post-trump-cancela-acuerdo-entre-mlb-y-federacion-cubana-de-beisbol/#.XKyToNIzbIU