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2018年12月31日

サンクティ・スピリトゥス 予想を覆して決勝へ進め 6年ぶりのプレーオフ進出

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若きサンクティ・スピリトゥスのチームはあらゆる予想を自力で打ち破った

Escambray、2018年12月31日、Elsa Ramos記者

サンクティ・スピリトゥスチームは1月4日と5日、ホセ・アントニオ・ウエルガ球場でビジャ・クララと対戦する。

これ以上のクリスマスや年末年始のプレゼントはありえなかった。サンクティ・スピリトゥスはこれまでの苦しい歴史を乗り越えて、激戦となった第58期キューバ野球リーグで32勝28敗という成績をあげ2位になり、ビジャ・クララとの準決勝を本拠地で開始することになった。

予想を覆し、8位以内に進み、さらに上位6チームに入り、すでに開始していた軌跡を書き直すことは、楽な課題ではなかった。ラス・トゥナスがプレーオフ進出権を獲得したあと、残り3枠をめぐって4チームが争う激戦の結果は最終日まで待たねばならなかった。

サンクティ・スピリトゥスは9連勝を達成して得たアドバンテージを失いかけ、サブシリーズを7戦連続で負け越し、綱渡りで歩むことになり、終盤のインドゥストゥリアレスの追い上げに苦しめられた。

しかしまちがいなく、あの連勝は最後の崩壊を食い止めるクッションの役目を果たしたし、二次ラウンドで最多勝利(25勝20敗)をあげたチームとして終えることまで可能にした。ラス・トゥナスとの最終対決は、ビジャ・クララ対シエゴ・デ・アビラの対決と同様、インドゥストゥリアレスの敗退が決まったあとはなおさら、論争と疑問を巻き起こしたが、確かなことは、結果が出たとき、サンクティ・スピリトゥスは手綱をしめる控え選手を持っていた、ということである。

若く未経験の選手がチームの大部分を占めながら今季リーグのサプライズとなったサンクティ・スピリトゥスを貶めうるものは何もない。プレーオフでの戦いに備えてインドゥストゥリアレスとの対決でもやったようにレギュラーメンバーを完全にそろえなかったパブロ・シビル監督率いるラス・トゥナスに対する3連勝でさえ、貶めうるものは何もない。むしろリーグの3分の2を疲労困憊して苦しみながら、最後までモチベーションを失わず争ったインドゥストゥリアレスを評価すべきである。

サンクティ・スピリトゥスが終盤に大きく緩んだのはその通りである。始終激戦を求められるリーグでの疲労がのしかかったのかもしれないし、しびれる終盤のプレッシャーにつねに反応しなかったのかもしれない。正捕手ユイオル・イバラの欠場も不安定なピッチングに作用したことだろう。しかしチームは3タテを逃れることに苦心し、ビジャ・クララ戦はタイにもちこみ、シエゴ・デ・アビラ戦とインドゥストゥリアレス戦では1勝ずつ取り返し、結局、インドゥストゥリアレスとの振替試合に勝利し、リーグ2位の座を奪い取った。

そのため、全90試合の戦いと、それが残したもの「過去5シーズンたどりつかなかったプレーオフへの復帰」をそのチームのなかに見ることが正当である。それらは全選手が重要な存在であったチームの集団的努力を語る。オルランド・アセベイは打線の中核として今季リーグ最多、サンクティ・スピリトゥス新記録となる139安打を放ち、リーグ5位の打率(.373)を残した。同じくフレデリク・セペダも今季二次ラウンド最多の15本塁打、同じくリーグトップとなる出塁率.513、長打率.660という打力で大きく貢献した。

ユニエル・メンドーサも128安打、打率.340をあげたが、さらに重要なのは自身最高記録となる56打点である。加えて、アルテミサからの補強ダヤン・ガルシアはアルテミサチーム最多で、リーグ上位に入る49打点をあげている。ヘイセル・セペダは確かな守備に加え、打撃でも打率.316、76得点をあげた。キューバ最高の代打ヨアンディ・バケットもいる。アルベルト・ロドリゲスのように代替要員の役割をまかされた選手たちもいる。ドゥニエスキ・バローソは負傷して以降、一次ラウンドでのすぐれた働きを続けることができなかった。特筆すべきことは、補強選手セルヒオ・バルテレミがチームにスピードとダイナミックさをもたらしたことで、ダビエル・ゴメスも同様だが、残念ながら二次ラウンドではひじょうに波があった。

投手陣ではまちがいなくペドロ・アルバレスが自身最高のシーズンを送り、9勝3敗、防御率3.83、1セーブという好成績をあげた。ユエン・ソカラースは8勝8敗、リーグ5位の防御率3.35をあげ、ヤニエスキ・ドゥアルドはリーグ2位の10セーブをあげ、補強のホセ・アンヘル・ガルシアはシーズンを通して12セーブでリーグトップ、サンクティ・スピリトゥスではそのうち7セーブをあげた。5勝をあげ、リーグ最多の118奪三振を記録したヤリエル・ロドリゲスの働きも特筆すべきである。ホセ・エドゥアルド・サントスやエデルソ・モンテシーノら新人選手はその将来性を示した。

ホセ・ラウル・デルガド監督の賞賛すべき業績は、真の結束と勝利者の爪を持つファミリーをつくりあげるためにそれぞれの最良のものをみがきあげる術を知っていたことである。

サンクティ・スピリトゥスは少し前から、予想に反してここまでたどり着いたあと、運を使っている。しかし、新たな補強によってチームはふたたび活気づいている。

識者の多くは、これまでプレーオフでより多くの経験があるビジャ・クララの有利さを支持している。しかし、今季のレギュラーシーズンは両チームの違いを示している。ビジャ・クララは防御率3.70と、我がチームの4.08よりすぐれた投手陣を持っている。守備率ではほとんど違いがなく、わずかにパレ監督のチームが上回っている(ビジャ・クララ.972に対し、サンクティ・スピリトゥスは.970)。

打撃では、ビジャ・クララのチーム打率.278に対し、サンクティ・スピリトゥスは.298と、この違いが後押ししてくれているようではあるが、確かなことは、ビジャ・クララは長打力では最大の能力を持っているということである。

しかしサンクティ・スピリトゥスはふたたびここにいる。決勝で失うものはなにもない。そこではすべてのデータは消え去る。誰がプレッシャーと神経をもっともコントロールできるか決め、鍵となる瞬間に最高の戦略を適用できる者か決める。先発投手を決め、適切な時期に交代させ、そのときもっとも適した選手を起用し、試合状況に応じてベストの選手をラインナップに起用する。そして、これほど最後まで複雑で接戦のシリーズでは、いかなる予想も間違う危険性を持っている。

サンクティ・スピリトゥスチームのおかげで、この県ではお祭りが続く。だからウエルガ球場はファンが戻って来るのを待っている。この数ヶ月野球熱を起こしてくれた若き選手たちを応援しなければならない。ホセ・アントニオ・ウエルガ球場では1月4日(金)と5日(土)の最初の2試合がおこなわれる。そして休養のあと、サンディーノ球場で3日間試合し、これで勝負が決まらなければ、本拠地に戻ってくる。

今回のプレーオフに際して語られていないが確かなことがある。第58期キューバ野球リーグ決勝は初の出来事になる。なぜなら今回の4チームはどれも、決勝でほかの3チームと争ったことがないからである。

Gallos reescriben la historia
http://www.escambray.cu/2018/gallos-reescriben-la-historia/
posted by vivacuba at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | beisbol
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