2018年12月27日
オルランド・アセベイ インタビュー 今季レギュラーシーズン安打王に輝く
オルランド・アセベイ
Juventud Rebelde、2018年12月27日、Norland Rosendo記者
ホットコーナーに飛んできた打球をすべて捕獲するグローブの手を持つ「タコ男」の異名をとった名三塁手ラファエル・オルランド・アセベイの息子、オルランド・アセベイは打撃でも才能を発揮し一線を画す。父と同じビジャ・クララのカイバリエンで生まれたアセベイは、隣県のサンクティ・スピリトゥスでレギュラーを得るため、故郷から去らねばならなかったが、今季は139安打を放ちシーズン安打王に輝き、同県の選手としてシーズン最多安打記録を達成した。
サンクティ・スピリトゥスの一番打者で遊撃手兼三塁手となったアセベイは今季、過去最高のシーズンを過ごしている。準決勝では出身チームであるビジャ・クララとの対決が待っているのは野球の皮肉なめぐりあわせである。
また、アセベイと安打王争いをしたのも、二次ラウンドでビジャ・クララのユニフォームを着た選手セサル・プリエトだった。オルランド・アセベイと若きセサル・プリエトは、両者のチームが最後のサブシリーズで対戦したとき、お互いに奇妙なまでの不発に終わったが、安打王のタイトルはこの両者のあいだにおさまった。
アセベイは今季のレギュラーシーズンを打率.373、出塁率.415で終えた。これらは一塁手としての彼の質を示す指標であり、ともにこれまでの自身の通算打率.285、通算出塁率.349を大幅に上回った。
アセベイが安打王争いで2位のプリエトを引き離す少し前、本紙はインタビューをした。「リーグ15年目だが、今季のような記録は残したことがなかった。大きなモチベーションになっている。」
これらの成績はトレーニングのおかげだというアセベイは、「サンクティ・スピリトゥスとのトレーニングはとても良かったし、その前のキューバ代表候補チームとのトレーニングも良かった」と説明したが、現在のチームとキューバ代表チームとのトレーニングでレギュラーシーズンを終えた現在、少し疲れを感じていることを認めた。
「しかし疲労というものは、精神的なものだ。もしグラウンドに疲れを持って行けば、悪い結果になるだろう。だから私はそのことについてはほとんど考えない。私がやるべきことはプレーすること、試合で楽しむことだ。」
「セサル・プリエトは良きライバルだ。しかし我が監督ホセ・ラウル・デルガドが私に言うように、もし彼の存在が自分の役に立っているのなら、誰にも彼を奪わせない。あの若き選手の後塵を拝さないことだ。なぜならそうなれば自分は不安になるし、一方、彼も同じことを考えているからだ。」
「私は目指すのはタイトルではなく、チームの力になることだ。グラウンドで全力を尽くし、自分の打席で結果を出し、チームの勝利に貢献する。これからプレーオフが始まる。われわれを熱心にフォローしてくているファンがいる。サンクティ・スピリトゥスは1979年以来優勝していない。」
「出場のたびに必要なことをなすよう目指す。結果が安打ならなお良い。野球は難しいスポーツだ。とても難しい。飛距離を出すのはなおさらだ。」
一打席目では本塁近くに来た投球はすべてスイングすると言うアセベイは、球種よりむしろ、あるコースをついてくる投球をミートするよう備えている、と言及する。「来る球をそこから打つ」と語るアセベイは、父親のラファエル・オルランドとともに、同一シーズンに同一チームでプレーする初の親子コンビになる特権を持った。
アセベイは父親を補完する選手として歴史に残っていくだろう。三塁でもっとも鮮やかなグローブさばきを見せ、誰もかなうものがいなかった父親。これにアセベイは打撃力をくわえていくのだ。
父ラファエル・オルランド・アセベイ、単独トリプルプレー(1998年11月12日)
ビジャ・クララ対サンクティ・スピリトゥス(2018年12月9日、ホセ・アントニオ・ウエルガ球場)
Orlando Acebey: el rey del hit este año
http://www.juventudrebelde.cu/deportes/2018-12-27/orlando-acebey-el-rey-del-hit-este-ano
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8434457
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック