ヤリエル・ロドリゲス（左）、ヨシマル・コウシン（右）
Adelante、2018年12月21日、Félix Anazco Ramos記者（Adelante）、Raúl del Pino Salfrán記者（PL）
カマグエイのヨシマル・コウシンとヤリエル・ロドリゲスの両投手はキューバ野球連盟（FCB)を通じて米国大リーグ（MLB)のチームと契約するキューバ初の投手になるかもしれない。米国のスポーツチャンネルESPNが報じた。
この著名なテレビ局は、来季以降大リーグの30球団のいずれかの注目を引くであろうFCB傘下の選手ベスト10を発表した。投手5人を含むこのリストのなかに、このカマグエイの右腕投手2人が選ばれている。
現在20歳のコウシンはその第7位に選ばれ、「強肩、身体的コンディション、若さ」が特筆されており、投手陣における主要な有望選手として位置づけられている。
第8位に選ばれた21歳のヤリエルは、「上背があり、支配的で、ひじょうにすぐれたスピードを持っており、キューバ野球リーグでは自チームの先発陣のひとりとして確立している」と記されている。カナディアン・アメリカン・リーグ（カンナム）でのキューバ代表としての参加も評価されている。
ただし、MLBとFCBによる今週水曜日に調印された協定によれば、両選手は大リーグに出場するには少なくとも2020年まで待たねばならない。協定は、25歳以上およびキューバ野球リーグ（SNB)での経験が6年以上のキューバ選手が移籍可能となる、と定めている。
今回の10人のリストのなかでこの2選手は、グランマのヨエルキス・セスペデスとギジェルモ・アビレースとともに、海外プロチームとの契約を持たない唯一の選手たちである。ソフトバンク・ホークスのスター強打者アルフレド・デスパイネを筆頭とするこれ以外の選手たちは、日本かコロンビアと契約をしている。
現在ではまだ憶測に過ぎないが、確かなことは、このカマグエイの両投手の才能はすでにアジア、カナダ、ヨーロッパの複数の球団の注目を引いているということである。ちょうど今週、テレ・レベルデの記者たちは、日本リーグのスカウトたちがこれらの選手に関心を寄せている、とコメントした。
ロドリゲスは現在、第58期キューバ野球リーグ二次ラウンドで、サンクティ・スピリトゥスの補強としてプレーしている。今季リーグ最多の111奪三振をあげ、防御率3.47はリーグ7位である。
コウシンはオルギンの補強として選ばれたが、成功あるシーズンを得ていない。今週金曜日時点で、今季リーグ最多の11敗を喫し、防御率5.84もリーグワーストである。しかしキューバ野球に花開くであろうコウシンの資質と偉大な将来を疑うものは誰もいない。
Yariel y Cousín podrían ser los primeros en ir a Grandes Ligas
http://www.adelante.cu/index.php/es/2014-04-18-14-10-19/15726-yariel-y-cousin-podrian-ser-los-primeros-en-ir-a-grandes-ligas
「まずは日本球界に入れてトップレベルの成績を出せる選手をMLBに行かせる」という考え方は十分に受け入れられる余地がある筈ですが、それがなければ6シーズンひたすら国内リーグのみでプレーすることになり、プロ水準の育成システムがない国内での成長曲線は小さくなるリスクもあると思います。