2018年09月25日
ヨルダン・マンドゥレイ 帰国インタビュー キューバリーグ復帰へ準備万端
ヨルダン・マンドゥレイ
Cubadebate、2018年9月25日、Nelson Rodríguez Roque記者
最近閉幕したカンナムリーグで首位打者となり、2年連続で最優秀遊撃手に選ばれた選手が帰国した。
同リーグで1年を通じて打席に入った全選手のトップに立つ打率.337という成績や、ファンが知りたいであろう他の面についてくわしく話を聞くために、ヨルダン・マンドゥレイ(1986年ブエナベントゥラ生まれ)には、カリスト・ガルシア球場のグラウンドから数分間離れてもらった。
カンナムリーグでの4シーズンで2度目の100安打超えを果たしたこのオルギン選手は、以前からキューバの代表的遊撃手となっており、現在キューバに住む野球選手ベスト5の1人ともみなされている。
自身を表現するときの彼の謙虚さは、地元のバゲーロス・デル・オエステでも、オルギン・カチョーロスでも、あるいはケベック・キャピタルズでも同じである。プレミア12やWBCでキューバ代表のユニフォームを着ようと、(キューバ復帰後の)カリビアン・シリーズ5大会のうち4回に出場しようと、それは変わらない。
帰国に向けて彼は「野球に対する貪欲さ」を失っておらず、第58期キューバ野球リーグは彼を歓迎して待ち受けている。
- カンナムリーグはキューバでは多くの人に過小評価されています。あのリーグの本当のレベルはどんなものですか。
過小評価とは言わないけど、あのリーグのレベルを完全に表現する概念がないのだと思う。独立リーグの重要性がまだしっかり理解されていない。カンナムリーグには大リーグのシステム内で契約していた多くの選手たちがいる。彼らはメジャーには辿りつけず、場合によっては、まだ若くてチャンスを待っている選手もいる。
メジャーのチームにたどり着いて、それほど多くの打席や登板をしたわけではないが、ついにその経験を得たことのある選手たちが今季は4人から6人くらいいた。今季のニュージャージー(ジャッカルス)のチームには、数年前にサイ・ヤング賞(MLB最高の投手に毎年与えられる賞)まで受賞している選手が1人いた。
- あなたはつねに守備と打撃ですぐれた成績をあげてきましたが、ここ最近は、国際大会も含めて、バッターボックスでよりリラックスしているように見えます。この点についてカンナムリーグでの経験がどのように影響していますか。
とても質の高い専門的な投手陣と対戦していることが大きく関係している。向こうでは先発、中継ぎ、抑えが分類されていて、それぞれが特定の登板形態を持つ。平均球速はおよそ91か92マイルで、球種はとても多く、カッター、これはストレートカットで、まっすぐではない、あとスライダーとシンカーに区別されている。
投手陣はとても専門的に投げていて、いろんな選択肢を持っている。配球もそれぞれ違う。とてもしっかりした制球を持ち、死球や四球はほとんどなく、投球はほとんどつねにストライクゾーンに投げられる。このカンナムリーグでのシーズンや、キューバ代表チームでのプレーを経験して、私は自信を得た。いまのマンドゥレイはより成熟している。おかげさまで、守備にしても、打撃にしても、すべてがひじょうによく結果を出せている。
- カンナムリーグで2年連続最優秀遊撃手になり、今回首位打者にもなったあなたは、INDER経由でほかの場所で自身を試す気にはなりませんか。
うん、野球をプレーするときはいつも上を目指すことを考えている。それはただ私次第というわけじゃなくて、キューバ連盟とそのチームとのあいだの合意がなければならない。もしその可能性が与えられるのであれば、ほかのレベルで自分を試すことに満足するだろう。セペダはメキシコに行ったし、ラサロ・ブランコは来年そこを目指していると思う。現在のところキャピタルズは私が2019年に再出場することに興味を示してくれている。私にとって大事なのはプレーすることで、健康が許す限り、どこであってもしっかり実行することだ。
- あなたは若い野球選手というわけではないが、しかしあなたのレベルは良好に進化を続けている。あなたの日々のトレーニングの特徴はなんですか。
トレーニングについてはしっかり準備し正確に仕事をすることを心がけている。私は背骨に問題を抱えていて、そのため少し制限される。私は椎間板ヘルニアを患っているが、それを乗り越えて、身体的にフィットするために必要なことはすべておこなっている。年齢を重ねると簡単に太りやすくなるので、体重にも注意している。私のスポーツでは、ボクシングや柔道のように、体重をチェックされるということはないが、しかしこの点を無視することはできない。
カンナムリーグでは、自分がやっていなかったことをしているほかの選手たちの行動を見ていた。一方、彼らもわれわれから学んでもいた。われわれには質があり、すべての人生を野球にささげてきていて、「アルト・レンディミエント」学校に通っている。向こうでは、契約してから実地で基礎を学ぶプロ選手たちがいる。ここキューバでは幼いときから学びながら進んでいる。
- キューバ代表のタンパ・ベイ・レイズとの対抗戦では、あなたのパフォーマンスを積極的に評価する声がありました。あの日の個人的な逸話は何かありますか。
記憶に残るものだった。キューバと米国の両大統領が観戦して、われわれは大リーグのチームと対戦した。試合が終わったあとに、タンパの監督(ケビン・キャッシュ)が、他の選手に加えて、私のパフォーマンスが印象的だったと語ったと聞かされた。あの日は勝てなかったけど、私はいい役割が果たせて、とても満足した。
- 第58期キューバ野球リーグへの加入はいつになりそうですか。
私は先週水曜日(9月19日)に帰国して、ラサロ・ブランコも私も、全国野球コミッショナーのヨバニ・アラゴンに連絡をとって、いまその答えを待っているところだ。数日間は休養をとらなければならなかったからで、このあと間もなく加入日が知らされることになっている。
われわれはカンナムリーグでたくさんの試合量を重ねてきた。8月の休養は8月27日の1日だけだった。向こうのシーズンは110日間で100から102試合を戦う。試合をし、バスに乗って、ホテルに行き、そこからまたグラウンドに出る。カナダのチームと米国のチームが3チームずついるので、移動がとても多く、疲労する。アラゴンはキューバ代表チームのドクターや、ほかのコミッションのメンバーたちと、このわれわれの件について検討するための場を設ける予定だ。加入日の決定をいつ言われてもいいように、いちから始めなくていいように、私はすでにトレーニングを開始した。
空き時間にインターネットでラジオ・アングロを聴きながら、わがオルギン・チームの結果を日々チェックしていた。開幕当初のスタートは悪かったが、そのあと巻き返さなければならないとわかっていた。二次ラウンドに進出する6チームに入ることを目指して微力を尽くしたい。そしてこれまで何度も経験した補強としてではなく、わがチームとともにプレーオフに進みたい。
ヨルダン・マンドゥレイ
Yordan Manduley, mejor torpedero de la Cam-Am, listo para la Serie Nacional
http://www.cubadebate.cu/noticias/2018/09/25/yordan-manduley-mejor-torpedero-de-la-cam-am-listo-para-la-serie-nacional/#.W658t9czbIU
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