2018年08月20日
パベル・ケサダ インタビュー 大リーグ挑戦から戻ってくる選手たち キューバ野球リーグの展望
パベル・ケサダ(シエンフエゴス)
Juventud Rebelde、2018年8月20日、Norland Rosendo記者
キューバリーグは若手選手たちの大会だと言われている。半分は正しいが、半分は違う。ベテラン選手たちの大会とも言われている。半分は違うが、半分は正しい。どちらも完全に正確ではないが、今季リーグにはすべてがある。たぶん要点はその割合にあるのだろう。それを見てみよう。
登録選手640人(16チームで各40人ずつ)のうち17%近くが20歳以下である。成人カテゴリーでプレーするには理想の年齢ではないが、大会を盛り上げるという意味合いでは、それなりの理由がある。過去にも少数ではあったが若い選手たちはいた。
それらの若者には学ぶべきことがたくさんあり、彼らを正選手たちと同じ基準で判断することは、より賢明なことではない。その年齢のカテゴリーでのトーナメントに向けて準備をしていなければならないときに、彼らは国際大会で国を背負う。彼らにはエネルギーと勢いがある一方でまた、たわいないミスもある。忍耐が必要なのだ。
ベテランのシリーズと話している人たちも完全に見当違いなわけではない。4人に1人は30歳を超えており、私が調べたところ、今季の40歳以上の選手は、大リーグの4人に対して2倍の8人いる。
彼らは、貶められるほどのベテランでもなく、経験や技能をもたらす。しかし、その少なからずの技術やスキルはその絶頂期を過ぎて、衰えのカーブに差し掛かっている。
キューバ野球リーグのこの両極端の年齢の選手たちのあいだの空洞を生む原因のひとつには、移住がある。大リーグへの可能性に目がくらんだ若者たちが去っていく。しかしその夢は全員には実現しない。大半でさえない。大リーグとの契約を目指して向かうキューバ人選手の14人にひとりがそれを達成する、と言われている。それではそのほかの選手たちは何ができるだろうか。
キューバは門戸を閉じてはいない。海外リーグに挑戦したあと帰国を選んだ選手は今季34人いる。シエンフエゴスのパベル・ケサダもその1人だ。
彼はドミニカ共和国に数年間滞在し、MLBの選手たちとプレーした。「キューバで教えてもらったことと、MLBのプロ選手たちから学んだことで私はレベルを上げることができた。これを今度は自分のチームに提供している」
- キューバに戻る決断をするのは大変でしたか。
いやあまり考えなかった。子どもたちや家族をここに残していたし、長いあいだ彼らと会ってなかった。目指していたことが達成されないとわかった時点で、戻る選択をした。
- あれは見た目ほど簡単ではないでしょう?
思ったほど簡単ではない。言われていることと現実とは違う。
- それが向こうにいる多くの選手たちにとってもっとも賢明な決断だと考えますか。
そう思う。時機を得た決断はとても価値を持ちうる。向こうにいって目標を達成しなかったら、できる最善のことは、戻ってきて、ここでプレーすることだ。
- チームの同僚たちからはどのように迎えられましたか。
いつものように居心地がいいよ。いまはグラウンドで全力を尽くしたい。
- あなたは2010年代のはじめ、あの強大なエレファンテス(シエンフエゴス)のメンバーでしたが、いまチームにはとても才能ある選手たちがたくさんいます。あのころのようなチームをまたつくれますか。
比較は好きじゃない。まだ早すぎる。でもレギュラー選手たちのなかに才能ある若手選手がいるし、レギュラーの座を狙っている選手たちもいる。未来はある。
(インタビュー、以上)
キューバリーグは前進する。非常に若い選手たちと、プレーして20年になろうとする選手たちが加わり、そしてMLBの夢は全員にかなうわけではないと気づいて戻ってくる選手たちのリストも少しずつ増えている。
Entre jóvenes y veteranos,los que regresan
http://www.juventudrebelde.cu/deportes/2018-08-20/entre-jovenes-y-veteranos-los-que-regresan
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