2018年07月27日
カルロス・マルティ監督最新インタビュー プエルト・リコ戦の敗北がすべて
カルロス・マルティ代表監督
Trabajadores、2018年7月27日、Joel García León記者
いつもと同じく、落ち着きを失わず、いかなるインタビューも拒まず、カルロス・マルティ監督は、キューバ人記者たちとの会見に応じた。第23回中米カリブ選手権でニカラグアに11対3で今大会4勝目をあげ、今週日曜日にエドガル・レンテリーア球場でのコロンビアとの2位をかけた争いに向けて準備万端としたあとの会見である。
彼の言葉は、国際大会での野球王座にまたサヨナラを告げたあとのひとりの野球幹部がまず口にした言葉は、満足してもいなければ、正当化してもいなかった。彼は敬意を示しながら自らの意見を発し、「1位になれなかった主な原因はプエルト・リコに負けたことだ」と認めた。
- 中米カリブ選手権で最後に負けた1982年ハバナ大会から36年後の今回、キューバ国民がもっとも望んだメダルのひとつについて、どういう説明をされますか。
「プエルト・リコに敗北し、彼らが順位表の上位に進んだのを見るにつけ、われわれの唯一の選択肢は銀メダルを争い、パンアメリカン2019年リマ大会への出場権を得ることになったのは明らかだ。これが現在の目標だ。」
「直近の2試合(ドミニカ共和国戦とニカラグア戦)では攻撃陣がその目的に協調しており、われわれは、コロンビアとの最終戦が2位で終えるための決定的要因だと確信している。」
- プエルト・リコ戦(1対8)とベネズエラ戦(1対2)では何が失敗しましたか。
「攻撃だ。打てなかった。得点しなかった。ベネズエラ戦では2、3回チャンスはあったが、必要だった得点ができなかった。鍵となる選手に適時打が出なかった。」
「プエルト・リコ戦では三塁ゴロと外野中堅へのフライで負けた。これが野球だ。しかし敗北を正当化するためにこれを問題にしているわけではない。それからプエルト・リコに8得点が入ったが、もし、あの三塁ゴロでスリーアウトがとれていれば、そして、偉大な守備プレーヤーであるロエル・サントスがあのプレーでミスをしていなければ、また別の試合になったことだろう。あれで王座を失ったんだ、プエルト・リコとのあの試合でね。」
- 金メダルが目標だったチームが、いま銀メダルのために戦うモチベーションをいかにして得ますか。
「チームはモチベーションを一度も失っていない。つねに自分たちの野球をプレーする喜びを持ってグラウンドに出ている。1位になるためにやって来た、それは否定できないことだ。しかし、私は明らかにしておきたい。キューバではよく、中米カリブ選手権の野球は二線級だ、といわれるが、私はこの意見に同意しない。これはわれわれの地域にある質が高くレベルの高い野球であり、われわれのチームがその範疇にあり、どのチームにも勝つこともあれば負けることもあることを示している。決定的な事実は、プエルト・リコとのその試合に勝たなかったことだ。」
- ギジェルモ・アビレースがハバナに戻らなければならなかった。何があったのですか。
「アビレースは重大な家族の問題、奥さんの問題があって、帰国を依頼してきた。彼の状態はプレーするに万全の状態ではなくなっており、われわれは受け入れた。代表団の団長と話して、それで昨日ハバナに戻った。」
- 今回のような大会に優勝するための理想のフォーメーションだったと思いますか。
「数ヶ月間の準備トレーニングでおこなった仕事によれば、最良だったメンバーたちだ。何人かはオランダへの代表チームのメンバーになったかもしれないが、強化試合を何戦かやって以降、ここに最良の24人がいると考えている。」
「何人か足りないかもしれないが、しかし全体的にみて、このチームは今回の野球をプレーする質を持っていることを示してきた。そして優勝するんだという意欲でやってきたが、達成できなかった。これをわれわれは何も正当化するつもりはない。このチームは、連覇するための理想のチームだったと思っている。」
- 海外契約組が最終段階で加入したことは、なにか影響しましたか。
「いや。海外にいた選手のうち、ユリスベル・グラシアルとヨルダン・マンドゥレイだけは最後にチームに加わったが、とてもしっかり結果を出している。残りの選手はキューバでわれわれとともにトレーニング出来た。グラシアルは通常守らない右翼でとてもしっかりやった。残りの選手もチームワークに影響したとは思わない。何度も代表チームでプレーしている選手たちだからね。もし敗北の原因を上げろというのなら、プエルト・リコに勝たなかったことだろう。」
- 今大会や直近で起きたことから、さらに根本的な分析をすべきときではないですか。
「それは野球をより改善するという観点からキューバで取り組まれている。ここ数年の国際大会での結果に関してわれわれが低落しているのは明らかなことだ。キューバ野球連盟とINDERが取り組んでいるが、私が考えるに、その鍵は国内リーグを改善することだと思う。」
「より良い結果を残すためには、亡命や他地域やら関係なく、キューバの全カテゴリーでもっと野球がプレーされなければならない。もしキューバで野球がもっとプレーされれば、数年後には代表チームですぐれた結果が出るはずだ。」
コロンビアとの最終戦に向けて、マルティは先発にフレディ・アシエル・アルバレスを指名し、打線は直近で2勝したラインナップを動かさないと認めた。
キューバ対ニカラグア戦
キューバ対プエルト・リコ戦(マルティ指摘の場面から開始設定済み)
Carlos Martí: La derrota, la pelota y el pueblo
http://www.trabajadores.cu/20180727/carlos-marti-la-derrota-la-pelota-y-el-pueblo/
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