2018年07月09日
キューバ代表両監督にインタビュー カルロス・マルティとビクトル・フィゲロア
カルロス・マルティ監督
Cubadebate、2018年7月9日、 Boris Luis Cabrera Acosta記者
中米カリブ選手権バランキージャ大会とオランダのハーレムベースボールウイークに出場するキューバの両代表チームがハバナのラティーノアメリカーノ球場で非公開の練習試合をおこなっている間、本紙は両チームの両監督に話を聞いた。
目的は、代表チームの身体的コンディションについて疑問と不安でいっぱいの多くのファンに、情報を届けることである。ここまで長期間のトレーニングを終えた代表チームであるが、その成績はほぼ始終赤字続きであり、ベネズエラとコロンビアでの強化試合でのパフォーマンスはすべてにおいてチームにとって前向きな結果ではなかった。
輝かしい苗字を持つカルロスは、彼らしく落ち着いて、自身の教え子たちから数分間目を離して、われわれの質問に答えてくれた。
- トレーニング計画によると、チームがメインの大会、今回の場合中米カリブ選手権に向けて、最適の状態であるべきなのはいつですか。
われわれが目指している観点からいくと、米国との対抗戦ではすでに準備の85〜90%は達成していなければならない、と考えている。われわれは論理的にすぐには解決されないいくつかの状況を抱えている。というのは、まだこの場にいない選手が何人かおり、彼らがどういう状況にあるか分析しなければならない。それは投手陣の場合と、内野手ユリスベル・グラシアル、ヨルダン・マンドゥレイの場合だ。特に心配なことがあるわけではないが、彼らがどういう状態で到着するかしっかり見なければならない。いまここにいる選手たちはやるべき仕事をひじょうにしっかり成し遂げており、彼らはすべてのトレーニングの成果をいつでも最適な状態でもたらし始めるに違いない。
- グラシアルの負傷後の回復について新たな情報は入っていますか。
トレーニングしていて、日本ではプレーはしていないが、通常のトレーニングと打撃練習を行っていると聞いている。専門家たちによると、すぐれた状態にあり、チーム加入にあたっては何の問題もない。
- ファンの間には、投手陣の分業化について不安があります。一人ひとりの役割を固定しますか、それともトーナメント状況に応じて起用しますか。
われわれは投手陣の仕事を定義しており、そこでは彼ら一人ひとりの役割を決めることで設定したプロジェクトがある。先発、中継ぎ、抑え、だ。もちろんこれらの情報はあまり提供したくない、なぜならわれわれの戦略というものがあるからだ。なんらかの時点で不測の事態が起きてこれを変更するかもしれないが、これまではトレーニングを始めて以降うまく計画されている。
- 対戦相手について具体的に何かわかっていますか。相手チームの選手たちの主な特徴の調査は何か入手していますか。それとも大会では彼らのことを何も知らずに戦いますか。
幸いなことに大会に出場するベネズエラとコロンビアの代表チームと戦う機会があり、その各3試合で彼らに関する情報を入手している。他のチームについては、情報収集を業務とするINDER情報局が提供してくれたデータと情報があり、対戦チームの野球の特徴を与えられている。
- 特別シリーズと今回の長いトレーニングへの評価は、大会でのチームの結果次第ということになるでしょうか。
そういうことだと思う。それである一定の判断ができ、しっかり練られた計画に基づいてわれわれが取り組んだ作業が良かったのかどうかわかるだろうし、特別シリーズの評価尺度はこれからの試合結果になるだろう。すべては向こうでチームが全体としていかにあるかにかかってくるだろう。
- 最後にカルロス、代表チームにいるグランマの選手たちは、キューバリーグが始まるとき、余分に休養を取りますか、それともリーグ初日からチームに加入しますか。
代表チームにいるグランマの選手たちは、リーグ開始からチームに加入しなければならない。45試合の中で相手チームに多くの余裕を与えることはできない。彼らは3日から4日は休めると思うが、リーグ連覇に向けて準備万端でなければならない。
ビクトル・フィゲロア監督
グラウンドの反対側では、ビクトル・フィゲロアがベンチの中から自身の選手たちに指示を与え続けている。試合状況から目を離すことなく彼は、われわれの質問に答えてくれた。
- ビクトル、どんな大会であれキューバ代表を指揮することは何らかのストレスを引き起こすものです。キューバのファンたちは多くのことを要求し、総じて、勝利したときのみ、監督の仕事が積極的に評価されます。この点についてどんな意見をお持ちですか。
監督の使命は勝つことだと思っている。勝利こそが、それまでやってきたことが求められるレベルに達していたかどうかを示す最大の方法だ。しかし、大会にも強力な大会、少し楽な大会、弱い大会とあるが、その過程では、少し困難なことを強いてくるレベルのライバルチームに出会うこともありうる。とはいえ、われわれはトーナメントを争い、キューバに勝利をもたらすためにオランダに行く。われわれが目指し、準備してきたとおりに事は進むだろうと思う。
- 現時点でチームをどのように見ていますか。残っている時間では調整できないような問題が存在すると考えていますか。
チームはとても良い状態にあり、ベテランと非常に若い選手たちが結びついている。もちろんチームが露呈しているいくつかの穴にも取り組んでおり、解決しなければならない弱点もある。しかし、いま行っている対抗試合では状態はよく、そのため心配していることは何もない。
- チームのスターティングメンバーと先発投手陣について、先行して話をしてもらうことは可能ですか。
スターティングメンバーを決めるのはそれほど先のことではないが、試合を支配しなければならない状況で確かな責任を担える選手という点でまだ細かなところを決めていない。それで今回の中米カリブ選手権代表チームとの対抗戦は、この点でとても役立ちうる。
- キューバリーグ開幕に向けてトレーニングしているマタンサスのチームにあなたがいないことで心配しているファンたちに一言お願いします。
マタンサスの皆には、チームとともにいるコーチ陣やトレーナーを信頼するよう願う。チームは今年、重要な選手たちの不在にもかかわらず、戦い、使命を果たすために、グラウンドに出る。一次ラウンドを突破し、いつもと同じく最後まで戦う。選手たちを信頼しなければならない。すべてうまく進むだろう。
ラティーノアメリカーノ球場で練習中の代表2チーム
ラティーノアメリカーノ球場で練習中の代表2チーム
ラティーノアメリカーノ球場で練習中の代表2チーム
Carlos Martí y Víctor Figueroa: Con la bola en la mano
http://www.cubadebate.cu/noticias/2018/07/09/carlos-marti-y-victor-figueroa-con-la-bola-en-la-mano/#.W0QlfdIzbIU
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