2018年03月04日
メキシコとの対抗戦 前半の3日目を終えて
キューバ西軍対ディアブロス・ロホス(3月4日、ラティーノアメリカーノ球場)
Trabajadores、2018年3月4日、Joel García León記者
ラティーノアメリカーノ球場に今週集まった人たちの多くは、1980年代に満員の観客席で見た野球対抗戦を思い出していた。そこには米国との対決(1987年に開始)や日本の広島東洋カープとの対戦、さらには1999年3月のバルチモア・オリオールズとの試合の思い出までが甦ってきた。
確かに、いまューバ西軍と東軍のチームがディアブロス・ロホスとゲレーロス・デ・オアハカを相手にする対抗戦は、当時のような多くの観客や期待は集めていない。しかし、学び、選手を試し、勝利を目指す、という意味では、同じ働きを有している。ただ、今大会では9回引き分けありのルールが採用されており、引き分けルールを採用していないキューバでは違和感があるが。
パブロ・シビル率いる東軍とゲレーロスとの六試合目のあと、もっとも印象的なことは、東軍の2引き分け(1対1、6対6)1敗(0対8)や、ビクトル・フィゲロア率いる西軍の2勝(3対0、5対1)1敗(1対6)という目に見える数字ではなく、相手チームとは違いラインアップを絶えず変更し、スクイズ・プレイを含むあらゆることを試しながら見せたプレーの練習や、わずかな技術的可能性においてである。
7回に走者二人を置いてのユニエスキ・ラルドゥエトのバント(東軍対ディアブロスの二試合目)、ヒットエンドランをほとんど使わないこと、プレーを予測しないことによる非効率な守備、このわずか3点がわれわれのチームが試合で見せた欠点である。これらは、月曜日の休養のあと、火曜日から木曜日までの6試合で修正されうるだろう。
先発・中継ぎ・抑えという望まれる投手陣の分業スタイルは、キューバチームにおいて明確であり、つねにそのようにあるべきだ。これはメキシコチームも同様だ。ちなみに彼らは大きな攻撃力を持つチームではないが、すぐれた指揮統制にあり、ひじょうに低めに球を集める規律のとれた、プロ野球にふさわしい投手陣を持っている。
メキシコチームが今大会でわれわれとは違う目的を持っていることは確かだが、プロ選手(メジャーリーグ、3A、2A経験者もいる)によるこの種の対抗戦はつねに、キューバにとってすべて有益である。われらのチームにはもっと多くの若手選手がいたほうが良かっただろうし、打撃陣のさらなる活躍が望まれるが、しかし対抗戦は、われわれがもっとも必要とするときに野球を吸収し続けるという、究極の目的を満たしている。
アレクサンデル・アヤラ、今大会キューバ西軍の最優秀打者
西軍対ディアブロス(3月4日)
東軍対ゲレーロス(3月4日)
Out 27: Un tope para aprender y ganar
http://www.trabajadores.cu/20180304/out-27-tope-aprender-ganar/
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