ランクル80などを3インチ程度リフトアップしたり、背面タイヤのキャリアを外したりして、車のサイズが車検証の記載と整合しない状態になることは多々ある。
そんなとき、特に何かしなくても事実上の問題はほとんど生じないので、そのままにしている人も多いのではないかと思う。
自分もランクル80をフレックスドリームで購入したときから3インチリフトアップしてあったのだけれど、特に車検証の車高との関係を気にしたことはなかったし、ディーラー車検でも何も言われないまま10年近く過ごしていた。
しかし、あるとき、都内のネッツトヨタでオイル交換をしようと、車を預けて待っていると、預けてから1時間近くも経って、担当者が来た。
当然、作業終了したのだと思ったら、会社の規定で違法改造車のメンテナンスはできない、と言いにきたのだ。
彼の言う違法改造が、構造変更をしていない、いわゆる公認になっていないリフトアップのことだったのだ。
1時間後にそれを言いに来たこと自体は罵倒したくなるようなことだけれど、恥ずかしながら、このとき初めて、自分の車の状況を理解した。
すぐに構造変更の手続きをとも思ったが、構造変更の手続きをすると、要するに新車で車検をとるのと同じで、残りの車検期間がリセットされてしまうとのことなので、半年後に迫る車検期限を待って手続きすることにした。
そして、それまでの間に、オーバーフェンダーを外してナロー化し、背面タイヤキャリアを外して全長が短くなったので、それらも含めて公認をとる、つまり構造変更手続きをした。
ちなみに、車検証記載の全長が5m未満となると、フェリーの料金は安くなる。
滅多に享受しないが、確かにメリットは存在した。
つまらないところで違法改造車扱いされないよう、きちんと公認をとるようにしたいものだ。
そして、公認、構造変更は、実費は継続検査とほぼ変わらないのに、検査場に出向く必要があるなど、少し手間がかかるため、業者に頼むと高額になってしまう。
そんなときこそ是非、ユーザー車検をオススメしたい。
検査官とメジャーの両端を持って車の寸法計測※なんてアナログ感満載の体験とか、結構楽しいと思う。
※検査官2人でやる場合もある模様。体験できなくても恨まないで。
(注)以下の車を再販ランクル70と総称して呼んでいます。
・TOYOTA LAND CRUISER GRJ76K
(新型・復刻ランドクルーザー70 バン)
・TOYOTA LAND CRUISER GRJ79K
(新型・復刻ランドクルーザー70 ピックアップ)