2019年12月26日
髪型と精神状態
入学式、卒業式、その他、大事な式の前、散髪に行きます。そして、散髪に行くとスッキリし、心も新たになった気がします。
また、髪型は、気持ちと関係しています。髪型で受ける印象が異なります。ボサボサの髪型の人は、無頓着な性格か、何かに熱中している人を連想します。
女性の場合、ロングの人は、女性的な人が多い印象を受け、ショートの人は、明るく元気、積極的な印象を受けます。同じ女性でも、ロングの時と、ショートにした時、印象が変わります。スポーツ関係の人の大半はショートです。髪型は気持ちも変えます。
大相撲で丁髷(チョンマゲ)を結うのは大変ですが、力士は、丁髷を結います。その中でも大銀杏(おおいちょう)と言う髪型は、、十両以上の関取が結うことができる髪形です。大銀杏を結う事は現役力士の誇りです。もし、大相撲に大銀杏が無ければ、物足りなくなるはずです。
そして、丁髷を結うための専門家の床山がいます。大銀杏を結うと、力士は「気持ちが変わる」と言います。床山は、関取以上の大銀杏、を結うには びん付け油、すき櫛、前掻け、揃い櫛、荒櫛、握りはさみ、髷棒、先縛り、束ねた髪を元の部分で結う細く丈夫な元結を使い力士の顔形に合わせ仕上げていく専門職です。大銀杏を結う間に力士も、土俵への集中力が増します。
取り組み後、大銀杏を崩すと、力士の表情は柔らかくなります。髪型を変えると、力士の気持も変わります。引退し、大銀杏を切る断髪式の後、荒磯親方(元横綱・稀勢の里)は、「今日をもって、力士を卒業。髷は、力士の象徴だった。」と語っています。大銀杏が「力士」である事を意識させ、断髪すると、引退を実感する様です。
また、修行僧は、修行に集中するため髪の毛を剃ります。中学・高校時代、多くの学校では丸坊主です。髪型を気にする事はありませんし、勉強、運動に集中し易いと言えます。また、子供でも大人でも無い時代、丸坊主で過ごす体験は貴重かも知れません。最近は、脱丸坊主の流れもあります。しかし、一生で丸坊主になる経験はそうありません。一度は、短期間でも、丸坊主の爽快感を味わう価値はあります。
「後ろ髪を引かれる」と言う言葉があります。意味は、「未練が残って、きっぱりと思い切れないこと。」です。髪は、未練、執着を表しています。お化けも、たいてい長髪です。長髪が、この世への未練、執念を感じさせます。その煩わしい世から離れて修行する人は、剃髪します。
「怒髪天を衝く」と言う言葉は、「怒りで髪の毛が逆立つ」と言う例えです。動物は怒ると、毛が逆立つ場合がります。
髪の毛は、精神状態と関係していると考えられているのでしょう。ですから、髪の長さ、形を変えると、精神状態まで変化します。
これから、年末にかけ、散髪に行き、髪を短くしますが、その時、今年の嫌な記憶も捨て、サッパリし、新年を迎える気持ちが出ます。
髪を切る事、髪型を整える事は、心を整える事に繋がっています。
「髪は、長い友達」と言うCMがありました。確かに髪と言う漢字は、そう見えます。その髪に宿るエネルギーを散髪で短くすると、スッキリし、思考も前向きになります。
「髪型なんて自由だ、好きにすれば良い」と言う考えもありますが、髪型、長さも自分の生き方、考え方と関係しています。
大きな変化、修行のため、剃髪する場合が在る様に自分の髪形は、心の何かを示していますので、自分の精神状態を知る、ヒントになります。
伝統和服の作務衣
スマホやネットがないご実家でも大丈夫
やわたの本青汁
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9516670
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック