2019年05月15日
ギックリ腰早く治したいけれど、本当?と疑いたくなる新常識!
突然襲う激痛、ぎっくり腰
痛みによって動けなくなった、経験をお持ちの方も多いと思います
自分がぎっくり腰になってしまったとき、早く治すためにやってはいけないことは
次のうち、どれでしょうか?
1 普段のように動く
2 痛み止めの薬を飲む
3 安静にする
正解は、3「安静」です
え? と思われた方が多いと思います(筆者もその一人です)
腰が痛いときには大事をとって安静にするのが良いと信じていますよね
でも、いま腰痛の常識は、大きく変わっています
ぎっくり腰になった人がベッド上で安静にした場合と
できるだけ通常の生活をするようにした場合を比べると
安静にした場合の方が、仕事に復帰するまでの期間が倍近くかかってしまうそうです
(日本の腰痛治療の指針となるガイドラインにも、安静は必ずしも有効な治療法とはいえないと明記)
なぜ、安静にしていると治りが悪くなってしまうのか?
日常生活で歩いたり立ったりするだけでも、重力に対抗して姿勢を保つために筋肉を働かせています
無重力で生活した宇宙飛行士は筋肉が衰えてしまいますが、それは重力の負荷がなくなるためで、ベッドでじっとしていると同じことが起きて、腰を支える筋肉が衰えて痛みが起きやすくなり、血液の流れが悪くなって痛み物質がとどまりやすくなります
半年以上にわたって腰痛に悩む人の脳の痛みの処理に関わる部分の働きが衰え、通常の人よりも痛みを感じやすくなる
なぜなのでしょうか?
ひとつの要因とされているのは、痛みに対する恐怖心
ぎっくり腰は、欧米では魔女の一撃と呼ばれるくらい激しい痛みを伴います
あんな痛みはもう二度とごめんだという恐怖心を覚え、腰を安静に保っておこうという意識が生まれ、痛みが治りにくくなります
この痛みはずっと続いてしまうのではないかと恐怖心が増し、さらに動くことに消極的になり、悪循環が続くうちに、脳が痛みをコントロールする仕組みにまで影響が及んでしまうのではないか?と
ぎっくり腰になったら痛み止めを使い、できるだけ普段の生活をするのがお勧め
ぎっくり腰になったときには安静にするのではなく、早めに痛み止めやシップなどで痛みを抑えたうえで、できる範囲で普段と変わらない生活をすることが推奨されるようになっています(無理は禁物)
ぎっくり腰のすぐ後に激しい運動をしたり、重いものを持ち上げたりすることは症状を悪化させるリスクになります
それぞれの人に適切な治療はその人の状況によって異なります
安静が必要なケースもあるので、かかりつけの医師による治療や指導を守りましょう
日本で腰痛に悩む人はおよそ2800万人、40〜60代の働き盛りの4割ほどが腰痛で悩んでいる、腰痛は怖くないと、一人ひとりがそう考えことが、国民病・腰痛の克服のための第一歩なのかもしれません
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