2019年03月07日
ここまで来たのか印刷技術、リチュウムイオン電池まで印刷してしまうのか!
印刷で作れるリチウムイオン電池、自由な形状を簡易な製法で
リコーはインクジェット技術を用いてリチウムイオン二次電池を自由な形状で製造できる手法を開発したと発表。
リチウムイオン二次電池の主要部材である正極、負極、セパレーターの3層を狙った場所に重ねてデジタル印刷する技術は世界初
デザインや性能の多様化が予想されるIoTデバイスやウェアラブルデバイス向け電池の製造手法として見込む。
リコーではプリンター事業で培ってきた知見を生かし、材料技術とセラミックス微粒化、分散技術に強みを持つ。
インクジェットヘッドで吐出できる低粘度かつ高濃度な電極材料インクを開発。
この製造手法はリチウムイオン二次電池に用いられるほとんどの電極材料に活用できる。
セパレーターをインクジェットで形成する技術も同時に実現。
設計データ通りにインクジェットヘッドから吐出できるため、さまざまな形状を持つ電池の製造が可能となる。
将来的にはデバイス上に二次電池を直接印刷する実装技術も目指す。
従来の製造手法では設計からパッケージングまでの間に冶具交換、プロセス段取り替え、スラリー塗工、電極加工、積層など複数の工程を必要とする。
デジタル印刷製造手法は電極の設計データに従って部材インクを塗布、そしてパッケージングでプロセスが完了する。
従来の製造手法で多品種生産を実現するにあたり必要だった複数の製造ラインをデジタル印刷製造手法では不要とし、部材の無駄も削減できるという。
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