2019年02月28日
ファスナーの直し方! 自分でできるかも?
急いでファスナーを閉めたら動かなくなった……ファスナーの故障ですが、大抵は曲がってしまった部品が原因なので、大抵の場合はペンチで直せるのです。
ファスナーの故障を
・閉めても開いてしまう場合
・噛んでしまった場合
・チャックが滑らなくなった場合
・ファスナーが外れてしまった場合
・自分で修理するのが心配(プロに頼みたい)な場合
ファスナーを閉めたつもりなのに「外れてしまう」というのは噛み合っていないということです。
これがどのようなことか理解するために、ファスナーの仕組みを知りましょう!
「エレメント」は実際に噛み合う「歯」の部分のことです。
「スライダー」はファスナーを開け閉めする際に僕たちが動かす「歯を嚙みあわせる部分」です。
エレメントを・スムーズに・同じタイミングで・規則的にスライダーが嚙みあわせるのがファスナーです。
「噛み合ってない」から「外れる」原因はエレメントが不規則になっているか、スライダーが嚙みあわせるところまで持っていけていない、のどちらかです。
ファスナーが閉めても開いてしまう場合
あれっ、閉めたはずなのに、両側から開いてる!?
エレメントの不具合とスライダーの不具合、2つの理由を疑います。
原因を疑うのはエレメントです。いくらスライダーが好調でもエレメントが不規則では噛み合ないからです。
エレメントは端から端まで全ての歯が「上下左右」しっかりと噛み合って初めて機能します。
1つでもエレメントが欠けていれば、それは修復不可能です。
ファスナーごと全て取り替えましょう。
「上下左右」が揃っているか?
エレメントの列を上から見て列を乱しているものがいればペンチなどを使って正しく直します。
この2点に問題がないようだったら、スライダーの不具合を疑う
スライダーは布地を噛んだり、何度も繰り返し使っていたりすると、金属が緩く広がり、エレメントを引き合わせる力がなくなり、エレメントがしっかりと噛み合わさらず、スライダーを抜けて出てきた時にはもうファスナーは開いてしまうのです。
対処法は「スライダーを締め直す」です!
使う器具はラジオペンチのみで、スライダーには「入口」と「出口」があります。
「入口」が広く、「出口」が狭くなっています。
「入口」が両サイドのエレメントを引き込む役割
「出口」がエレメント同士を実際に引き合わせる役割
まずは出口を閉めましょう!
ラジオペンチで直せるぶん、力をかけすぎると締まり過ぎてスライダーが動かなくなることもあるので、確認しながら作業を行って適度な硬さにする。
布を噛んでしまった場合、無茶苦茶に引っ張ってみてもビクともしないことがほとんど。
動いたとしてもそれはファスナーが破壊された時ですね。 無茶に動かすのはメリットが1つもないです。
柔らかい生地の場合
生地をゆっくりと横(ファスナーと水平方向)に伸ばすように引っ張ります。
水平方向を意識しないで上下に…なんてしてしまうともっと生地が食い込んでいってしまうので、必ず「水平方向」を意識しましょう!
硬い生地の場合
ジーンズのような生地は水平にやっても隙間が小さすぎて手で引き出すのには限界があります。なので道具を使って「隙間」を作ります。
作業に入る前にドライヤーなどを当てて温めると、ファスナーが少し柔らかくなって動かしやすくなります。
定規・マイナスドライバーなど、薄く平べったい、ある程度の硬さがあるものを生地とファスナーの間に挟むと隙間ができるので、そこから生地を取り出します。
錆びてる場合があります
上の方法でやっても食い込みがうまく取れにくい、なんてことがあったらそれはファスナーが古くなり、錆びてしまっているのかもしれません。ミシン油、サラダ油、どちらでも良いので油を2〜3滴落として、もう一度生地を取り出してみます。
チャックが滑らなくなった場合
スライダーが突然動かなくなるという事象です。
逆方向に動かしてみる。えっ、と思った方もいると思いますが、これが意外と功を奏することが多いのです。
無理に動かそうとするのではなく、一度逆方向に戻してみてください!
2つ目は潤滑油を使って滑りを良くする方法です!
長く使ったファスナーは錆びてしまっていることがあるので潤滑油…なんですが、家庭にない時は、リップクリームが代替品になる。
綿棒にリップクリームを塗りつけ、両側のエレメントたちにつけるだけ! リップクリーム以外にワセリン・固形石鹸、鉛筆を塗ってみるのも手軽で効果的です。
鉛筆の芯には油分が含まれていますので、サビの浅いもの、少し引っかかるくらいのものに対しては鉛筆で十分だったりします。
ファスナーが外れてしまった場合
スライダーが緩くなってしまい、片方のエレメントから外れてしまった時は
スライダーを広げて噛ませ直す
ドライヤーなどで温めてからマイナスドライバーでスライダーを広げ、エレメントを噛ませてペンチでしめる。やはり広げすぎて金属が弱ってしまったり、広げすぎて緩くなってしまったり、という可能性もないわけではありませんのでご注意を。
止め金具を外す
スライダーが抜け落ちないように止めているエレメントの一番下の部分をペンチで外しましょう。ものによっては縫製を解いてから外さなければならないものもあります。 止め金具を外せば普段ファスナーを使っているのと同様に下から噛ませることができるので、普通に下から通しましょう。 スライダーを噛ませて止め金具をペンチなどで付け直せば完了です!
自分で修理するのは心配な場合は修理屋さんにお願いする。
スラックスやスカートのファスナーは2,000円〜で交換してもらえますよ!1着買い換えるよりはだいぶお得ですね。
鞄のファスナーの場合、スライダーだけの交換はおおよそ2,000円くらい、ファスナー全体の交換となると1箇所10,000円〜20,000円くらいだと言われています。
ファスナー代の修理は、ファスナー代の他に人件費がかかってしまうので少し値段が高くなってしまいますが、大切なもの、効果なものはお手入れも兼ねて修理屋さんにお任せするのもオススメですよ!
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