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化粧の生理的意義

正常に働いている皮膚は,皮膚表面形態が整っています.つまり,この皮膚をきれいに保つことが,化粧品の大きな生理的な意義となります.
 また人は誰でも,確実に毎年歳を加えていくもので,これはすべての人に公平におこります.しかし周囲の人を見てみますと,若く見える人と歳よりふけて見える人など個人によって大きくその印象は異なっています。若い頃はその年齢差はさほど大きくはありません.しかし歳を重ねるにつれて大きく異なってきます.60歳の方では,若い方ですと50歳そこそこに見えますし,ふけた感じの方は70にも見えてしまいます.ふけた印象は,しわやしみができ,皮膚表面形態や顔色の色味が不均一になっているためと思われます.このしわやしみは乾燥や紫外線によっておきます.それを防ぎよい状態に保っておくのが化粧品です.

(1)洗浄料
 皮膚の状態をきれいに保つためには,洗浄を行います.この洗浄は,その人が分泌した汗や皮脂など,また化粧品などのつけたもの,ゴミ・ほこり等の付着したものがあります.この汚れをとって,しかし皮膚に必要な成分は残すことが要求されます.皮膚に必要な成分は極力取り除かないよう工夫した洗浄料や,保湿成分を添加し皮膚に残るように工夫した洗浄料があります.洗浄はあまりやりすぎると必要な成分までも取り去ってしまいます.皮膚分泌の盛んな若い人では,洗浄料を用いた洗顔を朝晩,また年を加えそれほど皮脂分泌が盛んでない方は,夜は洗浄料を用いて洗顔しても,朝は洗浄料を用いないなど,それぞれの方の皮膚状態に応じて工夫されるとよいでしょう.いずれにしてもあまりごしごしこすらずに汚れを包むように柔らかくやさしく洗うことが大切です.

(2)保湿化粧料(化粧水,乳液,クリームなど)
 乾燥状態に長くいると皮膚表面形態が悪化し,その結果経皮水分蒸散量が増加します、さらに角層水分量も減少し角層が瑞々しくなくなります.これは皮膚内のどのような成分の変化によるのかを調べた結果,表皮の天然保湿因子(NMF)であるアミノ酸や,脂質(脂肪酸,コレステロール,セラミド)の減少が認められ,水を保持できなくなっている事がわかりました.そこでこのバランスを崩さないため使われるのが,保湿化粧品です.保湿化粧品には,皮膚から水分が蒸散しないようにふたをする成分や,不足した成分そのもの,あるいは,皮膚自身が不足した成分を産生するのを助ける成分が配合されています.
 実際に4週間連続使用することにより,経皮水分蒸散量も低下し,角層内水分量が増加していることが検証されています。さらに,皮膚を健常な状態に保つこの機能は,保湿化粧品の使用を中断しても2週間は持続していることが報告されています.つまり,保湿化粧料は,一過性の効果のみではなく,重要な働きであるバリア機能などを健常な状態に維持していけるような皮膚に変えることができると言えます.

(3)美白化粧料
 ひやけによるしみ・そばかすを防ぐ効能を持った薬用化粧品を,化粧品業界では美白という言葉で表しています.これは脱色とは異なり,美しい肌を保つために日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ効果を併せ持った化粧品です.この効能を発揮させるために,美白化粧品には有効成分が配合されています.美白の有効成分としては,ビタミンC誘導体類,アルブチン,コウジ酸,エラグ酸,ルシノールなどがあります.これらの成分は,日焼けによって起こるメラニン生成促進をいくつかの作用点で阻止するものです.たとえば,アルブチンは,メラニン生成の鍵酵素であるチロシナーゼに作用しメラニン生成を抑制します.このような黒化予防効果を持ったアルブチン配合クリームを肝斑のできている患者に長期間塗布し続けると,黒化部位が薄くなります.
しみの部位は紫外線によりより黒化しやすいので,美白化粧品を使用するときは,必ず紫外線防御を考える必要があります.洗顔後,化粧水を塗布したあと美白化粧品(美容液,乳液,クリーム剤型など)をぬり,日中はその上からサンスクリーンを塗るとよいでしょう.

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