2012年08月10日
脳と栄養について
脳の健康を考えるなら、脳自体を鍛えることは
もとより、充分な栄養と睡眠、適度な運動も
大切です。
脳と栄養は密接にかかわっています。脳も体
の一部ですから当然です。
ここでは脳と栄養の関係を見ていきます。
◆脳とブドウ糖
脳も体の一部ですから、三大栄養素をはじめ、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水をバランスよく摂取
することが基本になります。
ところで、脳と他の身体組織には大きな違いがあります。
他の身体組織は三大栄養素のうちの、どの栄養素でもエネルギー源にできますが、脳はブドウ糖
しかエネルギー源になりません。そのうえ、脳は莫大なエネルギーを消耗します。このことは、食生活に気をつけないと、脳のエネルギーはすぐに枯渇してしまうことを意味します。
脳は筋肉とは違って、ブドウ糖を蓄えることができません。血液中のブドウ糖が不足してくると、今度は肝臓に蓄えられているグリコーゲンがブドウ糖に変換されて、補われます。しかし、肝臓に蓄えられているグリコーゲンはそんなに多くはありませんから、長くても12時間程度しか脳にエネルギーを
供給できません。
これ以降になると、脳はどんどんエネルギー不足になってしまいます。
たまに、朝食を抜くと健康になる、というのを見かけます。これは危険な考えのように思います。
もちろん消化酵素を抑えることで、代謝酵素を高めるということも理解できますが・・・。それでも
わざわざ、血糖値の低い朝に行うことは危険ですね。
朝起きたときというのは、寝ている間の基礎代謝の働きによって、血中の糖質が低い状態、つまり、低血糖の状態にあります。こんな状態なのに、さらに朝食を抜くと、脳は栄養不足の状態に・・・。
学校へ行っても、全く集中できず、頭が働かないことになります。
では、どういった食事がいいか。脳と栄養といった場合、特別なことはなく、七大栄養素をバランスよく摂ることが大切です。なかでもビタミンB群が大切だといわれています。ビタミンB群は自律神経の
バランスを整える働きもあります。
さらにアセチルコリン。しかし、これを補っても脳にある関門を通っていけないので、コリンとして取り入れる方法があります。レシチンは別名ホスファチジルコリンともいいます。
よって大豆レシチンがオススメ。この大豆レシチンはリン脂質で、目にもいいといわれています。
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◆脳とDHA
脳にいい栄養素として有名なのが、魚油のDHA(ドコサヘキサエン酸)。
もともとは1990年にイギリスの脳栄養学者が「日本人の子供の知能が高いのは魚を食べているから」と発表したのがきっかけです。
DHAは、必須脂肪酸のαーリノレン酸をもとに体内でも作られます。脳には厳しい関門があって、脳に必要な栄養素しか通さないようになっているのですが、DHAはその関門をすいすい通過します。
似ているものにEPAがあります。しかし、DHAほど関門をすいすいと通過できないので、頭をよくする
効果としてはDHAほどではないといわれています。
DHAには記憶力の向上をはじめとして、脳の機能を活性化させる働きがあります。当然、ボケ防止
にも効果が・・・。
DHAの脳以外の健康効果としては、悪玉コレステロールを低下させる、血栓を防止する、免疫力を
高める、心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化を予防するなどが挙げられます。
DHAを多く含む魚としては、イワシ、サンマ、マグロ、サバなど。
αーリノレン酸を元に体内でDHAはつくられますから、αーリノレン酸として摂取するのもいいですね。
αーリノレン酸は野菜類に多く含まれています。野菜も頭をよくするというわけです。
ほうれん草、小松菜、大根、・・・。私はケールこそもっともいいと思っています。なぜなら、ケールの
別名は「緑黄色野菜の王様」だから。
◆脳と消化
脳と栄養に関して言えば、そのほかには、食べた直後というのは脳の働きが鈍るということ。
これは消化器官が食べ物を消化しようとして、血流が胃に集まるので、脳や他の臓器への血流が
減るからです。このため脳の働きは一時的に鈍り、なおかつ眠くなってきます。
胃に血液が集まっているということは、他の臓器の働きも低下し、体温も下がっている状態。食べ過ぎたりよく噛まないで食べると、消化に時間がかかり、それだけ低体温の状態が長く続くので要注意。低体温になると、免疫力も低下し、病気にかかりやすくなりますし、ガンも発生しやすくなります。
このように頭が効率よく働き始めるのは、食後2時間たってから。このときコーヒーや緑茶などの
カフェインを含むものを飲めば、脳もシャンとして、よく働くようになります。カフェインには大脳新皮質を興奮させる働きがあるからです。
こういったカフェインは、寝る数時間前から摂らないように心がけないと、眠れなくなります。
さらによく噛んで食べることは、脳の健康のためになります。頭部の血行がよくなりますし、大脳
新皮質の運動野の大部分を占めるからです。脳の活性化、ボケ防止に効果があります。
もとより、充分な栄養と睡眠、適度な運動も
大切です。
脳と栄養は密接にかかわっています。脳も体
の一部ですから当然です。
ここでは脳と栄養の関係を見ていきます。
◆脳とブドウ糖
脳も体の一部ですから、三大栄養素をはじめ、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水をバランスよく摂取
することが基本になります。
ところで、脳と他の身体組織には大きな違いがあります。
他の身体組織は三大栄養素のうちの、どの栄養素でもエネルギー源にできますが、脳はブドウ糖
しかエネルギー源になりません。そのうえ、脳は莫大なエネルギーを消耗します。このことは、食生活に気をつけないと、脳のエネルギーはすぐに枯渇してしまうことを意味します。
脳は筋肉とは違って、ブドウ糖を蓄えることができません。血液中のブドウ糖が不足してくると、今度は肝臓に蓄えられているグリコーゲンがブドウ糖に変換されて、補われます。しかし、肝臓に蓄えられているグリコーゲンはそんなに多くはありませんから、長くても12時間程度しか脳にエネルギーを
供給できません。
これ以降になると、脳はどんどんエネルギー不足になってしまいます。
たまに、朝食を抜くと健康になる、というのを見かけます。これは危険な考えのように思います。
もちろん消化酵素を抑えることで、代謝酵素を高めるということも理解できますが・・・。それでも
わざわざ、血糖値の低い朝に行うことは危険ですね。
朝起きたときというのは、寝ている間の基礎代謝の働きによって、血中の糖質が低い状態、つまり、低血糖の状態にあります。こんな状態なのに、さらに朝食を抜くと、脳は栄養不足の状態に・・・。
学校へ行っても、全く集中できず、頭が働かないことになります。
では、どういった食事がいいか。脳と栄養といった場合、特別なことはなく、七大栄養素をバランスよく摂ることが大切です。なかでもビタミンB群が大切だといわれています。ビタミンB群は自律神経の
バランスを整える働きもあります。
さらにアセチルコリン。しかし、これを補っても脳にある関門を通っていけないので、コリンとして取り入れる方法があります。レシチンは別名ホスファチジルコリンともいいます。
よって大豆レシチンがオススメ。この大豆レシチンはリン脂質で、目にもいいといわれています。
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◆脳とDHA
脳にいい栄養素として有名なのが、魚油のDHA(ドコサヘキサエン酸)。
もともとは1990年にイギリスの脳栄養学者が「日本人の子供の知能が高いのは魚を食べているから」と発表したのがきっかけです。
DHAは、必須脂肪酸のαーリノレン酸をもとに体内でも作られます。脳には厳しい関門があって、脳に必要な栄養素しか通さないようになっているのですが、DHAはその関門をすいすい通過します。
似ているものにEPAがあります。しかし、DHAほど関門をすいすいと通過できないので、頭をよくする
効果としてはDHAほどではないといわれています。
DHAには記憶力の向上をはじめとして、脳の機能を活性化させる働きがあります。当然、ボケ防止
にも効果が・・・。
DHAの脳以外の健康効果としては、悪玉コレステロールを低下させる、血栓を防止する、免疫力を
高める、心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化を予防するなどが挙げられます。
DHAを多く含む魚としては、イワシ、サンマ、マグロ、サバなど。
αーリノレン酸を元に体内でDHAはつくられますから、αーリノレン酸として摂取するのもいいですね。
αーリノレン酸は野菜類に多く含まれています。野菜も頭をよくするというわけです。
ほうれん草、小松菜、大根、・・・。私はケールこそもっともいいと思っています。なぜなら、ケールの
別名は「緑黄色野菜の王様」だから。
◆脳と消化
脳と栄養に関して言えば、そのほかには、食べた直後というのは脳の働きが鈍るということ。
これは消化器官が食べ物を消化しようとして、血流が胃に集まるので、脳や他の臓器への血流が
減るからです。このため脳の働きは一時的に鈍り、なおかつ眠くなってきます。
胃に血液が集まっているということは、他の臓器の働きも低下し、体温も下がっている状態。食べ過ぎたりよく噛まないで食べると、消化に時間がかかり、それだけ低体温の状態が長く続くので要注意。低体温になると、免疫力も低下し、病気にかかりやすくなりますし、ガンも発生しやすくなります。
このように頭が効率よく働き始めるのは、食後2時間たってから。このときコーヒーや緑茶などの
カフェインを含むものを飲めば、脳もシャンとして、よく働くようになります。カフェインには大脳新皮質を興奮させる働きがあるからです。
こういったカフェインは、寝る数時間前から摂らないように心がけないと、眠れなくなります。
さらによく噛んで食べることは、脳の健康のためになります。頭部の血行がよくなりますし、大脳
新皮質の運動野の大部分を占めるからです。脳の活性化、ボケ防止に効果があります。
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