2016年08月19日
BenQ 遮光フード付きカラマネ液晶『SW2700PT』が送料無料の64,300円!
NTT-Xにて、BenQ(ベンキュー)フリッカーフリー ブルーライト軽減 27型 2560x1440(WQHD) カラーマネージメント液晶ディスプレイ SW2700PT が69,800円から会員割引クーポンで4,000円引、さら簡単なアンケートに答えるアンケートクーポンで1,500円引されて、64,300円で購入できます。発売日が今年の7月ですので、まだ七万円台もしくはなんとか七万円切りが通常価格なので、この価格は安いと思います。本モニタは、WQHD(2560x1440)の解像度、IPSパネル使用で視野角は上下左右で178度、輝度が350cd、応答速度が12ms(GTG 5ms)、コントラスト比が1000:1、DCR(Dynamic Contrast Ratio)が2000万:1という、プロ仕様のモニタです。色再現性では、Adobe RGB 99%をカバーする広色域に対応しています。最大の特徴は、ハードウェアキャリブレーションに対応していて、付属ソフトを使用して、簡単に本格的なカラーマネジメントが行えるところです。プロ仕様らしく、10億色以上の色再現が可能な10-bitパネルを採用していて、なめらかな階調表現と色再現、グラデーションを表現できます。サイズと入力端子は、幅652.8×高445.2〜566.7×奥322.8mmで、DisplayPort 1.2×1、DVI×1、HDMI 1.4×1を装備してて、重量は約8.3kgといったところです。
このモニタはやはりデザイン用途で本領を発揮するのですが、プロ仕様であるにも関わらず明るいデイスプレイで、動画を鑑賞してみても反応が遅いといった感じはありませんので、デザイン専用と決めつけることもないと思います。画素密度109ppiですので、細部まで鮮明でくっきりとした画像表示は、1920x1080(FHD)のモニタとは別世界の解像感です。ハードウェアキャリブレーションですが、あえて行わなくても、初期状態でかなり仕上がっているという印象を受けます。この機能は主に画面表示と印刷物の色を合わせる(差異をなくす)のが目的ですので、DTP関係などをやらない方にはあまり興味がないかもしれませんが、デジタル一眼で撮影した画像を自宅のインクジェットカラーで印刷するようなケースで、モニタと印刷物の色を合わせるような使い方も出来ますので、写真(写すだけでなく印刷まで行う方)が趣味な方には重宝する機能です。
デジタル一眼レフカメラとお気に入りレンズをお持ちの方は、それで撮影したRAW画像を本モニタで表示させてみると、色の表現性と階調のなめらかさが相まって、今まで、こんなにしっかりとした写真を撮っていたということに驚いてしまうと思います。それ以上に威力を発揮するのが写真編集で、写真画像がディスプレイに表示されるときには色の変換が行われるのが普通で、通常のデータは sRGB 色空間に押し込められて変換されてしまうのですが、この sRGB 色空間は表現できる色の範囲が狭く、比較的人間の目が敏感に捉えるエメラルドグリーン、濃いシアン、オレンジ、明るい赤や黄色などは苦手でです。そこで、この苦手な範囲もカバーした Adobe RGB 色空間の方に変換(現在のデジカメは、Adobe RGB 色空間よりもずっと広い色空間を使用しています)すると、さらに自分の印象に近い画像が出せることになります。ただし、モニタがその色空間を表現できないと、そもそも表現にも編集にならないわけで、本モニタが活躍するということになります。試しに、公園の緑などを sRGB と Adobe RGB の二つで出力してみますと、特に緑系の色は階調に差が出て、Adobe RGB の方が自然で好印象な絵になることが多く、自分のデジカメがこのような色を捉えていたということに気付かされることがあります。本モニタのディスプレイ表面が非光沢仕上ですので、これは明るい部屋で作業をする際、最も重視されるべき要素です。マットの印刷用紙に印刷する場合などは、非光沢ディスプレイのほうが印刷したときの見た目により近いので、目に優しい、疲れにくいなどの要素以外のメリットも大きいと思います。
ライバル機種というか、同じ Adobe RGB に対応したキャリブレーションセンサー付きの EIZO ColorEdge CS270-CNX3 は旧機種でも 13万円はしますので、それと比べると、本機の商品そのものの低価格には驚きです。ただ、両者を並べて実際の画像を細かく比較してみますと、たとえ旧機種でも EIZO ColorEdge の方がデザイン性も高く、プロ好みの、派手さのない正確な色調です。ここは元の価格とチューニングも違いますので、仕方ないですね。ただし、輝度などはこちらの方が上で、本モニタはUSB3.0対応という点は異なります。
画質面以外では、意外と便利な機能はディスプレイの左側にある、USB 3.0ポートとSDカードリーダースロットで、PCのUSBポートと接続することで、この拡張機能を使用することができて、もちろん、キャリブレーションデバイスもつなげます。
本モニタは、ColorEdge まではまだ手がだせない方を含め、写真編集のみならず、CADなどでも高品質モニタとして常用できますので、長時間モニタの前で作業をする方などにもオススメのモニタです。
タグ:NTT-X
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