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2022年01月10日
東海・北陸 R02-080
医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 外用薬には、感染を起こしている患部には使用を避けることとされているものがあるが、感染の初期段階に気付かずに使用して、みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状、持続的な刺激感等を起こす場合があるので注意が必要である。
2 貼付剤により光線過敏症が現れた場合は、皮膚が太陽光線(紫外線)に曝されることを防ぐため、貼付剤を剥がさないようにする必要がある。
3 医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。
4 散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けなければならない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 貼付財を剥がして、患部を洗浄したのち受診する。
c 正
d 正
1 外用薬には、感染を起こしている患部には使用を避けることとされているものがあるが、感染の初期段階に気付かずに使用して、みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状、持続的な刺激感等を起こす場合があるので注意が必要である。
2 貼付剤により光線過敏症が現れた場合は、皮膚が太陽光線(紫外線)に曝されることを防ぐため、貼付剤を剥がさないようにする必要がある。
3 医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。
4 散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けなければならない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 貼付財を剥がして、患部を洗浄したのち受診する。
c 正
d 正
タグ:医薬品の副作用
東海・北陸 R02-079
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じたり、逆に、全身作用を目的とする医薬品で局所的な副作用が生じたりすることもある。
b 含嗽薬(うがい薬)は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が少なく、ショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることはない。
c 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が上昇して血液に酸素を過剰に取り込み、体内は高酸素状態となる。
d 喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがあり、原因となる医薬品の使用後、時間とともに症状が悪化し、顔面の紅潮や目の充血、吐きけ、腹痛、下痢等を伴うこともある。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 うがい薬でもアレルギー性の副作用は起こりうる。
c 誤 ガス交換率は「低下」して、体内は「低酸素状態」になる。
d 正
a 局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じたり、逆に、全身作用を目的とする医薬品で局所的な副作用が生じたりすることもある。
b 含嗽薬(うがい薬)は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が少なく、ショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることはない。
c 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が上昇して血液に酸素を過剰に取り込み、体内は高酸素状態となる。
d 喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがあり、原因となる医薬品の使用後、時間とともに症状が悪化し、顔面の紅潮や目の充血、吐きけ、腹痛、下痢等を伴うこともある。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 うがい薬でもアレルギー性の副作用は起こりうる。
c 誤 ガス交換率は「低下」して、体内は「低酸素状態」になる。
d 正
タグ:医薬品の副作用
東海・北陸 R02-078
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 肝機能障害の主な症状には、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等があるが、自覚症状がないこともある。
b 肝機能障害になると、過剰となった血液中のビリルビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃くなることがある。
c 抗コリン成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
d 偽アルドステロン症では、副腎髄質からのアルドステロン分泌が増加している。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 アルドステロンは副腎皮質から分泌される。偽アルドステロン症ではアルドステロン分泌は増加しない。
a 肝機能障害の主な症状には、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等があるが、自覚症状がないこともある。
b 肝機能障害になると、過剰となった血液中のビリルビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃くなることがある。
c 抗コリン成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
d 偽アルドステロン症では、副腎髄質からのアルドステロン分泌が増加している。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 アルドステロンは副腎皮質から分泌される。偽アルドステロン症ではアルドステロン分泌は増加しない。
東海・北陸 R02-077
医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 医薬品の使用が原因で、血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の青あざ(紫斑)等の症状が現れることがある。
2 医薬品の使用が原因で、血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなることがある。
3 無菌性髄膜炎の大部分はウイルスが原因と考えられるが、医薬品の副作用によっても生じることがある。
4 高血圧や心臓病等、循環器系疾患の診断を受けている人が、一般用医薬品を使用した際に、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてり等の症状が現れた場合、その医薬品を適正に使用しているのであれば、使用を中止する必要はない。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 医薬品を適正に使用していたとしても、使用を中止する必要がある。
1 医薬品の使用が原因で、血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の青あざ(紫斑)等の症状が現れることがある。
2 医薬品の使用が原因で、血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなることがある。
3 無菌性髄膜炎の大部分はウイルスが原因と考えられるが、医薬品の副作用によっても生じることがある。
4 高血圧や心臓病等、循環器系疾患の診断を受けている人が、一般用医薬品を使用した際に、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてり等の症状が現れた場合、その医薬品を適正に使用しているのであれば、使用を中止する必要はない。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 医薬品を適正に使用していたとしても、使用を中止する必要がある。
タグ:医薬品の副作用
東海・北陸 R02-076
皮膚粘膜障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 皮膚粘膜眼症候群はスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれ、その発生頻度は、人口100万人当たり年間1〜6人と報告されている。
b 中毒性表皮壊死融解症は、ライ症候群とも呼ばれ、発生は非常にまれだが、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。
c 皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆として、両眼に急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)の症状が現れることがある。
d 薬疹を経験したことがある人が再度同種の医薬品を使用すると、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症等のより重篤なアレルギー反応を生じるおそれがあるので、同種の医薬品の使用を避けなければならない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 ライ症候群ではなく、ライエル症候群。
c 正
d 正
a 皮膚粘膜眼症候群はスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれ、その発生頻度は、人口100万人当たり年間1〜6人と報告されている。
b 中毒性表皮壊死融解症は、ライ症候群とも呼ばれ、発生は非常にまれだが、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。
c 皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆として、両眼に急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)の症状が現れることがある。
d 薬疹を経験したことがある人が再度同種の医薬品を使用すると、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症等のより重篤なアレルギー反応を生じるおそれがあるので、同種の医薬品の使用を避けなければならない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 ライ症候群ではなく、ライエル症候群。
c 正
d 正
東海・北陸 R02-075
医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a チュアブル錠は、水なしで服用すると喉や食道に貼り付くことがあるため、必ず水(又はぬるま湯)とともに服用する。
b 軟膏剤は、有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴があり、一般的に患部を水で洗い流したい場合に用いる。
c 経口液剤では苦味やにおいが強く感じられることがあるので、小児に用いる医薬品の場合、白糖等の糖類を混ぜたシロップ剤とすることが多い。
d 内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られているもの(徐放性製剤)もある。
〜解答・解説〜
a 誤 これはカプセル剤の記述。チュアブル錠は舐めたり噛み砕いたりして服用する。
b 誤 軟膏剤は水で洗い流しにくい。
c 正
d 正
a チュアブル錠は、水なしで服用すると喉や食道に貼り付くことがあるため、必ず水(又はぬるま湯)とともに服用する。
b 軟膏剤は、有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴があり、一般的に患部を水で洗い流したい場合に用いる。
c 経口液剤では苦味やにおいが強く感じられることがあるので、小児に用いる医薬品の場合、白糖等の糖類を混ぜたシロップ剤とすることが多い。
d 内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られているもの(徐放性製剤)もある。
〜解答・解説〜
a 誤 これはカプセル剤の記述。チュアブル錠は舐めたり噛み砕いたりして服用する。
b 誤 軟膏剤は水で洗い流しにくい。
c 正
d 正
タグ:剤形
東海・北陸 R02-074
次の剤形のうち、吸収された有効成分の大部分が門脈を経由して肝臓を通過するため、肝臓に存在する酵素の働きにより最も代謝を受けやすいものはどれか。
1 舌下錠
2 点鼻薬
3 クリーム剤
4 スプレー剤
5 口腔内崩壊錠
〜解答・解説〜
5 口腔内崩壊錠
1 舌下錠
2 点鼻薬
3 クリーム剤
4 スプレー剤
5 口腔内崩壊錠
〜解答・解説〜
5 口腔内崩壊錠
東海・北陸 R02-073
薬の吸収、分布、代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 全身作用を目的とする一般用医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが不可欠である。
b 循環血液中に移行せずに薬効を発揮する医薬品の場合、その成分が体内から消失する過程で吸収されて循環血液中に移行することはない。
c 排泄とは、代謝によって生じた物質(代謝物)が尿等で体外へ排出されることであり、有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、主に、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は肺から呼気中へ排出される。
d 血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成している有効成分の分子は、薬物代謝酵素の作用で代謝されない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 吸収されて循環血液中に移行する場合がある。
c 正
d 正
a 全身作用を目的とする一般用医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが不可欠である。
b 循環血液中に移行せずに薬効を発揮する医薬品の場合、その成分が体内から消失する過程で吸収されて循環血液中に移行することはない。
c 排泄とは、代謝によって生じた物質(代謝物)が尿等で体外へ排出されることであり、有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、主に、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は肺から呼気中へ排出される。
d 血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成している有効成分の分子は、薬物代謝酵素の作用で代謝されない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 吸収されて循環血液中に移行する場合がある。
c 正
d 正
東海・北陸 R02-072
自律神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、各臓器・器官(効果器)を制御している。
b 交感神経系が活発になると、唾液分泌が亢進する。
c 副交感神経系の活動が抑制されると、瞳孔が収縮する。
d 交感神経と副交感神経は、効果器でそれぞれの神経線維の末端から神経伝達物質を放出し、効果器を作動させている。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 副交感神経が活発になると、唾液分泌が亢進する。
c 誤 副交感神経系が活発になると、瞳孔が収縮する。
d 正
a 交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、各臓器・器官(効果器)を制御している。
b 交感神経系が活発になると、唾液分泌が亢進する。
c 副交感神経系の活動が抑制されると、瞳孔が収縮する。
d 交感神経と副交感神経は、効果器でそれぞれの神経線維の末端から神経伝達物質を放出し、効果器を作動させている。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 副交感神経が活発になると、唾液分泌が亢進する。
c 誤 副交感神経系が活発になると、瞳孔が収縮する。
d 正
タグ:自律神経系
東海・北陸 R02-071
中枢神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a タンパク質などの大分子は血液中から脳の組織へ移行しにくいが、イオン化した小分子は血液中から脳の組織へ移行しやすい。
b 脳と脊髄は、延髄(後頭部と頸部の境目あたりに位置する)でつながっている。
c 脊髄は、末梢からの刺激の一部に対して、脳を介して刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
d 延髄は多くの生体の機能を制御する部位であるが、複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されている。
〜解答・解説〜
a 誤 小分子でもイオン化したものは脳に移行しにくい。
b 正
c 誤 脳を介さずに刺激を介するものを脊髄反射という。
d 正
a タンパク質などの大分子は血液中から脳の組織へ移行しにくいが、イオン化した小分子は血液中から脳の組織へ移行しやすい。
b 脳と脊髄は、延髄(後頭部と頸部の境目あたりに位置する)でつながっている。
c 脊髄は、末梢からの刺激の一部に対して、脳を介して刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
d 延髄は多くの生体の機能を制御する部位であるが、複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されている。
〜解答・解説〜
a 誤 小分子でもイオン化したものは脳に移行しにくい。
b 正
c 誤 脳を介さずに刺激を介するものを脊髄反射という。
d 正
タグ:中枢神経系