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2022年01月03日
首都圏 R02-040
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 外用薬による光線過敏症が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、患部は洗浄せずそのままの状態で、白い生地や薄手の服で遮光し、速やかに医師の診療を受ける必要がある。
b 外用薬による光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分のみでみられるものであり、貼付剤の場合、剥がした後は発症しない。
c 薬疹は、あらゆる医薬品で起きる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によって様々である。
d 薬疹は、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
〜解答・解説〜
a 誤 白い生地や薄手の服では遮光できない。黒系の生地、厚手の服で遮光する。
b 誤 貼付剤の場合、剥がした後も発症しうる。
c 正
d 正
a 外用薬による光線過敏症が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、患部は洗浄せずそのままの状態で、白い生地や薄手の服で遮光し、速やかに医師の診療を受ける必要がある。
b 外用薬による光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分のみでみられるものであり、貼付剤の場合、剥がした後は発症しない。
c 薬疹は、あらゆる医薬品で起きる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によって様々である。
d 薬疹は、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
〜解答・解説〜
a 誤 白い生地や薄手の服では遮光できない。黒系の生地、厚手の服で遮光する。
b 誤 貼付剤の場合、剥がした後も発症しうる。
c 正
d 正
首都圏 R02-039
循環器系及び泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 代謝機能の低下によって不整脈の発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。
b 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などの症状を認めた場合は、鬱血性心不全の可能性を疑い、早期に医師の診療を受ける必要がある。
c 腎障害では、尿量の減少や、逆に一時的に尿量が増加する等の症状が現れることがある。
d 排尿困難や尿閉の症状が現れるのは、前立腺肥大の基礎疾患のある男性に限られる。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 前立腺肥大の基礎疾患がない人でも現れる可能性がある。
a 代謝機能の低下によって不整脈の発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。
b 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などの症状を認めた場合は、鬱血性心不全の可能性を疑い、早期に医師の診療を受ける必要がある。
c 腎障害では、尿量の減少や、逆に一時的に尿量が増加する等の症状が現れることがある。
d 排尿困難や尿閉の症状が現れるのは、前立腺肥大の基礎疾患のある男性に限られる。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 前立腺肥大の基礎疾患がない人でも現れる可能性がある。
首都圏 R02-038
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 間質性肺炎は、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。
b 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1〜2週間程度で起きることが多く、必ずしも発熱は伴わない。
c 喘息は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失しても症状は寛解しない。
d 喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 合併症がなければ、有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。
d 正
a 間質性肺炎は、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。
b 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1〜2週間程度で起きることが多く、必ずしも発熱は伴わない。
c 喘息は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失しても症状は寛解しない。
d 喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 合併症がなければ、有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。
d 正
首都圏 R02-037
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されるが、粘膜表面のみの欠損で粘膜筋板までは欠損していない状態である。
b 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
c イレウス様症状では、腹痛などの症状のために水分や食物の摂取が抑制され、嘔吐がない場合でも脱水状態となることがある。
d イレウス様症状は、小児や高齢者では発症のリスクが低い。
〜解答・解説〜
a 誤 一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態。
b 正
c 正
d 誤 イレウス様症状は、小児や高齢者では発症のリスクが高い。
a 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されるが、粘膜表面のみの欠損で粘膜筋板までは欠損していない状態である。
b 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
c イレウス様症状では、腹痛などの症状のために水分や食物の摂取が抑制され、嘔吐がない場合でも脱水状態となることがある。
d イレウス様症状は、小児や高齢者では発症のリスクが低い。
〜解答・解説〜
a 誤 一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態。
b 正
c 正
d 誤 イレウス様症状は、小児や高齢者では発症のリスクが高い。
首都圏 R02-036
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 無菌性髄膜炎は、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。
b 無菌性髄膜炎は、早期に原因となった医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどであり、重篤な後遺症が残った例はない。
c 精神神経障害では、中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、不眠、不安、震え、興奮、うつ等の精神神経症状を生じることがある。
d 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限られ、通常の用法・用量では発生しない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 無菌性髄膜炎は、重篤な後遺症が残った例がある。
c 正
d 誤 通常の用法・用量でも発生することがある。
a 無菌性髄膜炎は、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。
b 無菌性髄膜炎は、早期に原因となった医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどであり、重篤な後遺症が残った例はない。
c 精神神経障害では、中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、不眠、不安、震え、興奮、うつ等の精神神経症状を生じることがある。
d 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限られ、通常の用法・用量では発生しない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 無菌性髄膜炎は、重篤な後遺症が残った例がある。
c 正
d 誤 通常の用法・用量でも発生することがある。
首都圏 R02-035
医薬品の副作用として現れる肝機能障害及び偽アルドステロン症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 黄疸では、皮膚や白眼が黄色くなるほか、尿の色が濃くなることもある。
b 医薬品の副作用として現れる肝機能障害は、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに限定される。
c 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。
d 偽アルドステロン症の主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、手足のしびれ、むくみ(浮腫)等がある。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 中毒性のものも起こりうる。
c 誤 アルドステロン分泌が増加していないのに、アルドステロン過剰のような状態になる。
d 正
a 黄疸では、皮膚や白眼が黄色くなるほか、尿の色が濃くなることもある。
b 医薬品の副作用として現れる肝機能障害は、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに限定される。
c 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。
d 偽アルドステロン症の主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、手足のしびれ、むくみ(浮腫)等がある。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 中毒性のものも起こりうる。
c 誤 アルドステロン分泌が増加していないのに、アルドステロン過剰のような状態になる。
d 正
首都圏 R02-034
中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
中毒性表皮壊死融解症は、38℃以上の高熱を伴って( a )皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等を伴う病態で、最初に報告した医師の名前にちなんで( b )とも呼ばれる。
また、発症機序の詳細は不明で、発症の予測は困難であり、原因となった医薬品の使用開始後( c )発症することが多い。
〜解答・解説〜
a 広範囲の
b ライエル症候群
c 2週間以内に
中毒性表皮壊死融解症は、38℃以上の高熱を伴って( a )皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等を伴う病態で、最初に報告した医師の名前にちなんで( b )とも呼ばれる。
また、発症機序の詳細は不明で、発症の予測は困難であり、原因となった医薬品の使用開始後( c )発症することが多い。
〜解答・解説〜
a 広範囲の
b ライエル症候群
c 2週間以内に
首都圏 R02-033
医薬品の剤形に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 口腔内崩壊錠は、薬効を期待する部位が口の中や喉である場合が多く、飲み込まずに口の中で舐めて徐々に溶かして使用する。
b チュアブル錠は、表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに水などで食道に流し込む必要がある。
c 外用局所に適用するスプレー剤は、有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤形であり、手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。
d 外用局所に適用する剤形のうち、一般的に適用部位を水から遮断したい場合には、クリーム剤ではなく軟膏剤を用いることが多い。
〜解答・解説〜
a 誤 口腔内崩壊錠ではなく、トローチ剤の記述。
b 誤 チュアブル錠は噛み砕いて服用する。
c 正
d 正
a 口腔内崩壊錠は、薬効を期待する部位が口の中や喉である場合が多く、飲み込まずに口の中で舐めて徐々に溶かして使用する。
b チュアブル錠は、表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに水などで食道に流し込む必要がある。
c 外用局所に適用するスプレー剤は、有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤形であり、手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。
d 外用局所に適用する剤形のうち、一般的に適用部位を水から遮断したい場合には、クリーム剤ではなく軟膏剤を用いることが多い。
〜解答・解説〜
a 誤 口腔内崩壊錠ではなく、トローチ剤の記述。
b 誤 チュアブル錠は噛み砕いて服用する。
c 正
d 正
首都圏 R02-032
医薬品の代謝、排泄及び体内での働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 肝機能が低下した人では、医薬品を代謝する能力が低いため、一般的には正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより多くなり、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。
b 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外へ排出されるが、肺から呼気中へ排出されることはない。
c 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、 一定以上の濃度で分布する必要がある。
d 多くの医薬品の有効成分は血液中で血漿タンパク質と複合体を形成しており、血漿タンパク質との結合は、緩やかかつ不可逆的である。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 肝臓・腎臓以外に、肺から呼気中への排出経路がある。
c 正
d 誤 血漿タンパク質との結合は、「速やか」かつ「可逆的」である。
a 肝機能が低下した人では、医薬品を代謝する能力が低いため、一般的には正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより多くなり、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。
b 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外へ排出されるが、肺から呼気中へ排出されることはない。
c 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、 一定以上の濃度で分布する必要がある。
d 多くの医薬品の有効成分は血液中で血漿タンパク質と複合体を形成しており、血漿タンパク質との結合は、緩やかかつ不可逆的である。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 肝臓・腎臓以外に、肺から呼気中への排出経路がある。
c 正
d 誤 血漿タンパク質との結合は、「速やか」かつ「可逆的」である。
首都圏 R02-031
医薬品の有効成分の吸収等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 眼の粘膜に適用する点眼薬の有効成分は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。
b 坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収され、容易に循環血液中に入り、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。
c 錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならず、小腸で有効成分が溶出するものが大部分である。
d 有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受ける。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 直腸内壁粘膜から吸収された場合、すぐに循環血液中に入るため初めに肝臓での代謝を受けない。
c 誤 小腸ではなく、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。
d 正
a 眼の粘膜に適用する点眼薬の有効成分は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。
b 坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収され、容易に循環血液中に入り、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。
c 錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならず、小腸で有効成分が溶出するものが大部分である。
d 有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受ける。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 直腸内壁粘膜から吸収された場合、すぐに循環血液中に入るため初めに肝臓での代謝を受けない。
c 誤 小腸ではなく、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。
d 正