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2021年06月09日
配牌から見た方向性#3
今回も前回、前々回に引き続き配牌をもらってから第一打を切るまでに考えることに注目して話を進めていきます。
ケース11
667m2235p13348s西発 ドラ6p
まず3トイツの形から想定されるのはチートイツ、アンコが増えればトイトイ・三暗刻。
トイトイ・三暗刻になる時はその先の四暗刻の可能性も追いかける。
手牌の形だけを見ればトイツ系の手役を見たくなる所だが、ツモ牌によってはタンピン(タンヤオ・ピンフ)狙いも考える。
例えば5−8mや4p、6pや2−5s引きならタンピンやそこから伸びたイーペーコー形も意識。
前回も出てきたが、ツモ牌によって方向が大きく違う(逆になる)手牌。
マンズで1〜2メンツ、ピンズで頭+1メンツ、ソーズで1〜2メンツの構想で第一打は1s。
具体的にはこんな形
6677m2233p1133s西 西ロン ドラ6p チートイツで子1600 親2400
666m222p33388s西西 西ロン ドラ6p トイトイ・三暗刻の満貫
667788m22456p34s 2sロン ドラ6p タンピン・イーペーコー・ドラの満貫
678m22345p23344s 2sロン ドラ6p タンピン・イーペーコーの子3900 親5800
ケース12
1m347788p4556s東西 ドラ7p
これは門前(メンゼン)よりも食いタン(鳴きタンヤオ)・ドラ2で子3900・親5800をアガリにいっても良いくらいの手。
門前でテンパイした場合は別だが、7pポンや8pポンから入って他をチーしていくとテンパイスピードも早くアガリの可能性は高い。
タンヤオには関係のない1mが第一打。
具体的にはこんな形
23477p45566s 7sロン 888pポン ドラ7p タンヤオ・ドラ2で子3900 親5800
3488p445566s 2pロン 777pポン ドラ7p タンヤオ・ドラ3の満貫
ケース13
1367m118p99s東発発発 ドラ5s
発アンコで鳴いて1000点も悪くはないが、チャンタやホンロウ・トイトイや三暗刻、1のトイツが増えれば三色同刻も。
門前(メンゼン)でテンパイするとツモって満貫も見える。
チャンタ狙いになると赤やドラを使いづらいテンパイ形になる可能性が高いので、切る際に注意。(下家の染め手など)
第一打は6m。
具体的にはこんな形
13789m11p999s発発発 2mロン ドラ5s 発・チャンタで子6400 親9600
1199m発発発 9mロン 111pポン 999sポン ドラ5s 発・ホンロウ・トイトイで満貫
1199s発発発 1sロン 111mポン 111pポン ドラ5s 発・ホンロウ・トイトイ・三色同刻の跳満
ケース14
44567m67p23r5679s ドラ4s
配牌からイーシャンテンの特別早い種類の配牌。
567の三色が5pを引くだけで完成し、タンピンも4s引きで成立。
仮に1s引きでもリーチ・ピンフ・三色・赤の満貫が見えて一発やツモ・裏ドラ次第では跳満・倍満も射程圏内に。
この手が5−8p待ちのテンパイになった際、5pと8pのどちらでアガるのかで今後の押し引きが微妙に変わる。
不調時にもこういった高くて早いテンパイになりやすい時があるので注意。(テンパイ止まり)
第一打は9s。
具体的にはこんな形
44567m567p23r567s 1sリーチ・ロン ドラ4s リーチ・ピンフ・三色同順・赤の満貫
44567m67p234r567s 8pリーチ・ロン ドラ4s リーチ・タンヤオ・ピンフ・赤・ドラの満貫
ケース15
267m168p238s東北白白 ドラ西
最初に見えるのは白の子なら1000点。
8sに6sや7sがくっついてくれば678の三色も考えたり、ドラを引いて重なれば白・ドラ2の子なら3900狙い。
67mで1ブロック、68pで1ブロック、23sで1ブロック、白ポンで1ブロックで残りの牌を重ねて頭を作る。
基本的には他家の高い手やリーチを流す為のかわし手だという意識で。
第一打はメンツに関係のない1p。
具体的にはこんな形
678m56p123s北北 ロン4p 白白白ポン ドラ西 白の子1000 親1500
678m456p23s西西 ロン1s 白白白ポン ドラ西 白・ドラ2の子3900 親5800
678m678p12368s白白 ロン7s ドラ西 三色同順の子2600 親3900
配牌を手にした時、配牌から何通りの手役を想像できるのかがその人の実力を問われる場面の1つだと思います。
見えている手役を追いかけるのは誰でもできますが、そこから二歩先、三歩先の手牌をどれだけ想像できるのかが勝敗を分ける場面だってあります。
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2021年06月08日
配牌から見た方向性#2
今回も配牌をもらってそこから第一打を切るまでにどういうことを考えているのかに限定して配牌のパターンをいくつか挙げながら説明していきます。
これを初めて見る方は「配牌から見た方向性#1」から見るのをおすすめします。
つまり、前回からの続きとして見て下さい。
ケース6
東1局東家
233r567m288p35s東東北 ドラ1m
東パツ(東1局)の親の配牌。ダブ東のトイツとドラ色で赤入りのマンズが6枚あり、最初に見えるのはダブ東ポンからマンズホンイツの12000〜かマンズに染めなくてもドラを引いて赤を使った12000も考えられる。
ダブ東を鳴けるかどうかがこの手の一番の肝心な部分になる。
このダブ東を押さえた相手がいれば、今後その相手がマークすべき対象になる。
もちろん、門前でリーチしてリーヅモ赤ドラで4000オールでもOK。
そんな時は今は字牌の活きる場ではないんだな、という意識で。
8pは一応、頭候補で置いておき、マンズが伸びれば他の色は全部切る覚悟で。
第一打は2p。
具体的にはこんな形
123m東東北北 北ロン 43r5mチー 867mチー ドラ1m ホンイツ赤ドラの12000
23344r56799m 8mロン 東東東ポン ドラ1m ダブ東ホンイツ赤の12000
ケース7
12469m124p29s南西北 ドラ1p
最初に見えるのは123の三色同順で、ドラを活かせるチャンタも見える。
チャンタや三色狙いではペン3受けを複数引かないといけない苦しさも感じておく必要がある。
3を複数引かないといけない=テンパイスピードが遅くなるかもしれない、の意識で。
3が引けない時はチーする選択も頭に入れておかねばならない。
字牌を引いて頭にすると他家からリーチが入った時の安全牌候補として持っておくことも可能。
123三色も考えると4pから切る。9mと9sはチャンタ含みなので切らない。
あとはマンズの一気通貫の可能性もある。
具体的にはこんな形
123789m123s西 西ロン 312pチー ドラ1p
ケース8
145m22599p南白白中中 ドラ1m
白と中がトイツでいつでも鳴ける=ピンズのホンイツの2ブロックが確定されるので残りの22599pの部分で3ブロック作るか2299pの2ブロック+南などの字牌を重ねれば1ブロック完成する構想。
他の色の牌がトイツになればチートイツ、2p9p白中を全部ポンしたホンイツ・トイトイや門前でトイトイ・三暗刻、更にアンコができれば四暗刻の夢も見られる可能性はある。
シンプルに白と中ポンのホンイツ白中の満貫で十分な手。
マンズは全部いらなくなりそうだが端でもドラ切りは早い為、45mターツから切る。
ドラを重ねて白中・トイトイ・ドラ2の跳満のアガリ形も考えられる。
具体的にはこんな形
2245999p 3pツモ 白白白ポン 中中中ポン ドラ1m ホンイツ白中の子2000−4000、親4000オール
1144m2299p南白白中中 南ロン ドラ1m チートイツ・ドラ2で子6400、親9600
22p南南 2pロン 999pポン 白白白ポン 中中中ポン ホンイツ・トイトイ白中で子12000、親18000
22299p南南白白白中中中 9pツモ ドラ1m 四暗刻で子8000−16000、親16000オール
11m22299p 9pロン 白白白ポン 中中中ポン ドラ1m トイトイ・白中・ドラ2の跳満
ケース9
5m48p12235678s東南西 ドラ1p
一目見てもソーズが8枚でソーズのホンイツかチンイツも見える手。
ここからソーズを何枚引くのかでアガリが取れるか変わってくる。
ソーズが伸びての一気通貫や112233sのイーペーコーも意識。
ソーズと字牌の引きだけを見て進めていくが、他家のスピードに劣るようならオリも考える。
第一打は1枚しかない5mから。未練のないように。
染まらないからと他の色のターツを残す必要はなし。
具体的にはこんな形
12233456789s西西 1sロン ドラ1p ピンフ・メンホン(門前混一色)・一気通貫・イーペーコーの跳満
ケース10
3567m24557p588s北 ドラ4s
真っ先にタンピン(タンヤオ・ピンフ)が見える。
テンパイスピードでは自分が一番かもしれないが、自分の手に三色が見える為に他家にも三色の人がいるかもしれないという意識で打ち進める。
もしかすると自分と同程度のスピードかもしれない。
345や456や567の三色同順になるようなら三色狙い。
ドラを引いてメンタンピンドラの満貫でOK。
3−6pを引いても使えるので第一打は2p。
具体的にはこんな形
567m345567p4588s 3sリーチロン ドラ4s メンタンピンドラの満貫
34567m345p34588s 8mツモ ドラ4s タンピンツモ三色ドラの跳満
567m45567p56788s 6pツモ ドラ4s タンピンツモ三色の満貫
このように、配牌を見ただけでもざっくりとテンパイスピードの早い・遅いは推測ができる場合が多く、見える手役の数も様々。
配牌から想像できる手役の理想形と実際のツモ牌との差がどのくらい違うのかによって今後の手牌の進め方も変わりますし、アガリに向かう、向かわない(オリ)の押し引きも変わります。
みなさんにはたくさん打数を重ねることでその判断できる感覚を身につけて頂きたいと思っています。
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2021年06月07日
配牌から見た方向性#1
配牌を手にした時、皆さんはこの配牌ならこれとこの手役狙い!とはっきりといくつかに絞って打ち進められるでしょうか?
本来は配牌だけで判断するものではないですが、今回は配牌を手にして第一打を切る時に限定して話を進めていきます。
ケース1
689m2p19s南南西北白発中 ドラ5m
これは不調時によく出るタイプの配牌です。
狙う手役にしてもチャンタやホンロウ(混老頭)・チートイツ、メンホン(門前混一色)・チートイツ、ホンイツ・トイトイやホンロウ(混老頭)・トイトイ、国士無双といった端牌(1・9)を集める手役がメインになってしまい、テンパイスピードは他家に遅れるだろうと想像できる配牌。
字牌が複数重なった時は字一色や大三元の可能性も追う程度。
ドラが5mなのでドラがくっつけば使える6mをどこまで引っ張って持ち続けるかの判断が難しい。
マンズがドラ色につきマンズホンイツも考えつつ第一打は2p切り。
ケース2
1235689m146p67s ドラ7p
マンズがすでに7枚あることからマンズの一気通貫を最初に考えつつ、ピンズやソーズの伸びによってはピンフ、あるいは456や567の三色同順も狙う。
特に一気通貫に必要な4−7mがどうなるかを中心にターツの埋まり方を確認する。
第一打は1p。
ケース3
355889m367p東西白発 ドラ5m
最初に思いつくのはマンズホンイツ。ホンイツドラ2、ホンイツ白発ドラ2等の鳴きも含みながら字牌の重なりを見る。
ドラトイツだから鳴いてタンヤオ・ドラ2やタンピン(タンヤオ・ピンフ)・ドラ2という形も。
字牌が重なるかどうかで方向が大きく分かれる手。
第一打は9m。5mか8mが頭の予定。
ケース4
89m112446788p458s ドラ5p
明らかにピンズの多さが目立つ。
この手牌で急所になるのは3pや5p。
そこが入らない限りはピンズの一気通貫もなければ鳴いてピンズのチンイツ(清一色)も難しい。
ピンズの伸びを見ながら、他の色の伸びも確認。
3トイツだからチートイツやトイトイの可能性も忘れない。
字牌を引いてくればホンイツ・トイトイやメンホン・チートイツの手もある。
ピンズの伸びが悪ければピンフという手もある。
まずは愚形のペンチャンから処理で第一打は9m。
ケース5
14578m178p13s西中中 ドラ中
役牌の中がドラでドラが出ればポンで役牌ドラ3が見える手。
ドラポンできればあとはチーもできて鳴いていける。
ドラが出ない時はリーチドラ2でツモれば満貫以上も見える。
なので端牌から処理して好形の受けを残したい。
1m、1pがいらないから数の少ないピンズの1pが第一打。
メンツにならずに縦(44m、55m、77p、88p等)重なりが増えれば
リーヅモ・チートイツ・ドラ2の跳満の構想も。
このように、1つの配牌からでも複数の手役の可能性を想像します。
後の字牌の重なりを見たり、手牌にとっての急所を意識したり、
ドラの動きを見たりします。
手牌にとっての急所の牌を引けば、それは攻めろ!のサインだとも言えます。
逆に、急所の牌を引けない時は放銃に気をつけながら守り寄りで様子を見たり。
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2021年06月06日
今日の役15 ホンロウ(混老頭)
今日の役はホンロウ(混老頭)です。
ホンロウはチャンタ系手役の中でもトイツ科の役と表現すれば良いでしょうか。
その逆にチャンタ系シュンツ科の役は123や789が含まれる為、チャンタと純チャンが含まれます。
トイツ科の役はさっき言いましたがホンロウ(混老頭)、チンロウ(清老頭)。
ホンロウにしてもチンロウにしても123や789といったシュンツが含まれなくなる(2378がない)のでチャンタ系の中でもより純度が濃い役だと言っても過言ではありません。
チャンタ系手役の2トップは国士無双とチンロウ(清老頭)になります。
国士無双は三色(マンズ・ピンズ・ソーズ)の1と9+字牌7種類を1枚ずつ+前2つを合わせた13種類のうち1枚でアガリとなる特殊な形です。(特殊な形のもう1つはチートイツ)
普段なら捨て牌の第一打に切られかねない、普段はあまり役に立たない牌(シュンツ場では字牌が活躍しづらい)ですが、19字牌(ヤオチュウ牌)を全種類集めると役満になります。
チンロウ(清老頭)にしても1・9牌だけ(マンズ・ピンズ・ソーズの1・9で6種類のうち5種類)を使った形で、123や789といったシュンツを使えずに難易度は一気に高くなる分、役満になります。
ホンロウにしてもチンロウにしてもシュンツを使えないのでアガリは常にトイトイ(対々和)かチートイツ(七対子)の形になります。
こういう役のアガリが出現するのはもちろんトイツ場で、配牌から19字牌のトイツがたくさんあるとかトイトイを狙っていてついでに19字牌ばかりを残していたらたまたま重なったというケースでない限りはめったに見かけない役です。
ただ、トイツ場の場合、最初に狙うトイツ系の役はチートイツ(七対子)かトイトイ(対々和)の2つに大きく分かれるもので、
門前(メンゼン)で狙うトイツ系手役の大半はチートイツになり、門前でトイトイになる時はツモり四暗刻を狙えるようなアンコ(暗刻)ばかりの手(トイトイ・三暗刻)になっているはずです。(この場合は四暗刻狙い)
門前のトイトイ・三暗刻はこういう形
222666m333p2288s
こんなツモり四暗刻のケースは時々見かけることもあります。
ですが大概はテンパイ止まりで終わります。
トイツ場の傾向が強い場だと感じた時はチートイツ方向かトイトイ方向かをせめて捨て牌の一段目の間(6巡目まで)には決めておかないといけません。
例えば最初はチートイツ方向にいくと決めていたものが、アンコが増えてきたからトイトイ方向に方向転換するのは何も悪いことではありません。
配牌時点で決めていた方向からそういう修正を少しずつしていくと、ツモ牌に合わせた打ち方ができるようになっていきます。
これはもちろん、トイツ場だからとかシュンツ場だからという話ではありません。
まずは配牌から見える手役を何種類かに絞る→ツモ牌や他家の捨て牌を見ながら場を判断して狙いの修正→ツモ牌を見ながら更に修正→他家の仕掛け(リーチや鳴き)を見て更に修正・・・といった流れになります。
今回のまとめ
・チャンタ系手役はチャンタ・純チャン・ホンロウ(混老頭)・チンロウ(清老頭)・国士無双
・チャンタ系手役の2トップは国士無双とチンロウ(清老頭)
・トイツ場で最初に狙う役はチートイツ(主に門前)かトイトイ(主に鳴き)
・配牌から見える手役を何種類かに絞る→ツモ牌や他家の捨て牌を見ながら場を判断して狙いの修正→ツモ牌を見ながら更に修正→他家の仕掛け(リーチや鳴き)を見て更に修正・・・の一連の作業
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2021年06月05日
今日の役14 ホンイツ(混一色)
今日の役はホンイツ(混一色)です。サムネはチンイツですがご容赦を。
以前、一気通貫が一色手(ホンイツ・チンイツ)に近い役だと述べました。
同色牌の枚数で一気通貫≦混一色<清一色になると。
一色手が誰かの手に入る時、他家の誰かの手にも同じように違う色の一色手が入っていることが多いです。
例えば自分の手にマンズのホンイツ手が入っていると、他家の一人にソーズのホンイツの手が入っていたり。
自分の手にピンズのチンイツ手が入っていると、他家の一人にマンズのチンイツの手が入っているといったことがよく起こります。
こういった現象を「手役の同時性」と呼びます。
これは染め手だけに限った話ではないです。
トイツ場でトイツ系の手が二人に入っていたり、シュンツ場で違う三色が二人の手に入っていたりします。
何故か似た手役が二人の手に入ってしまう現象です。
必ずこれに出くわす機会はありますから、頭の片隅にでも入れておいて下さい。
配牌でそんな手役が見える時は、他家の誰かにも同じ手役が見えるんじゃないか?という疑いを持つといいでしょう。
ではホンイツの話に戻りましょうか。
ある程度のアガリ点の大きい手が欲しいとなった時に考えるのがタンピンやホンイツではないでしょうか?
リーチでメンタンピンドラ1なら満貫、どれか一色の牌が多い配牌からは一色手、つまりホンイツやチンイツを狙うことになりますが、チンイツは手牌13枚が同色牌でなければならず、同色牌+字牌でいいホンイツであれば現実的に狙いやすいと言えます。
ホンイツは門前(メンゼン)で三飜、鳴くと食い下がりで二飜になってしまいますがホンイツ+役牌+ドラ(赤)やホンイツ+役牌+役牌やホンイツ+ドラ2=満貫になります。
つまり鳴いても簡単に満貫になるということです。
トイツ場であればトイツ系の役と合わせてホンイツ+トイトイ+役牌+役牌とかホンイツ+トイトイ+ドラ2、ホンイツ+ホンロウ+トイトイ=跳満、ホンイツ+ホンロウ+トイトイ+役牌+役牌=倍満といった大物手にもなります。
例えばこういう形
11144477p白白 白ロン 中中中ポン
2244555m 2mロン 888mポン 北北北ポン ドラ4m
111999s北 北ロン 南南南ポン 西西西ポン
11199m西西 西ロン 東東東ポン 発発発ポン
そして鳴いても満貫になるということは、鳴くことでテンパイスピードも早くなるということです。
急所があっても鳴いて解消できる部分も大きいです。上家が絞る(鳴かせない)相手でなければ相手もリーチをかけようとして前に出てくる分、テンパイ時には急所の牌でも切らなくてはいけなくなります。
ホンイツでもチンイツでも言えることですが、同色牌をたくさん集めるということは、多面張(ターメンチャン:三面以上の複数の待ち)になるチャンスも増えるということです。
例えばアンコ+シュンツやカンツ+シュンツ等で待ちが広くなったりアガりやすい形になったりする変化のパターンが多いということです。
具体的に言うと
1112345m 2356m待ち
1112223m 1234m待ち
1112233m 1234m待ち
3344555m 2345m待ち
あとは三面張
23456m 1−4−7m待ち
34567m 2−5−8m待ち
45678m 3−6−9m待ち
こういう形を目標にした一色手であれば、ツモアガリも目指しやすいわけです。
ツモアガリしやすいということは、リーチを相手にしても勝つ可能性も高くなってくるわけです。
そしてそれが相手の不要牌であれば、ますます勝つ可能性も高まるわけです。
実際に多面張を目にした時の為に、色々な多面張の形を知っておく必要があります。
今回のまとめ
・満貫以上が欲しい時に狙うのはタンピンかホンイツ
・一色手が入った時、相手にも何かの一色手が入る可能性を考える(手役の同時性)
・ホンイツ+役牌+ドラ(赤)=満貫
・ホンイツ+役牌+役牌=満貫
・ホンイツ+ドラ2=満貫
・ホンイツやチンイツになる時、アンコ+シュンツやカンツ+シュンツ等の多面張を作るとリーチ相手でも勝ちやすい
・多面張の複数パターンを把握しておく
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2021年06月04日
何を引きたいのか?を明確に
タイトルから自分が伝えたい事が想像できるでしょうか?
想像できない、という方にじっくり考えてもらいたいテーマにしてみました。
223345m345p345s西 ドラ3m
こんなイーシャンテンから何を考えるでしょうか?
例えば345の三色が出来合い(すでに完成している)だなとかメンタンピン三色ドラ2でリーチしてツモったら倍満あるな、という事くらいは誰でも考えると思います。
まずこの手牌になった時に「何を引きたいのか」の牌を具体的に想像してその上でテンパイ形を想像し、そこからの待ちと枚数までは把握しておきましょう、という話です。
ここに5mを引いてきたとしましょう。5mが頭になって2233455mというマンズの形になります。
待ちが1−4mで1mでアガればタンヤオが消え、4mならイーペーコーが付き、跳満〜のアガリが見えます。
待ちの枚数は1mが4枚、4mが3枚で4+3=最大で7枚です。端にかかった1−4m待ちでアガリの可能性はわずかに高くなります。2233mと使っておりその外側(1m)なら他家も使いづらく、山に1mがあればツモれる公算も高くなります。
では次に4mを引いてきたらどうでしょうか?イーペーコー出来合い(完成済み)でマンズは2233445mとなり待ちは2−5mで2mアガリならイーぺーコーが消えてしまいます。タンヤオとピンフ、三色は残り、5mならイーぺーコーが付きます。待ちの枚数は2mが2枚、5mが3枚で最大で2+3=5枚です。
あるいはこの手牌に1mを引いてきたらどうでしょうか?1223345mの2−5mノベタン(タンキ)待ちでタンヤオもピンフも消えて二飜下がり、そしてイーぺーコーの目まで消えてしまいます。
ただの三色同順・ドラ2の満貫でタンキ待ちになり、待ちの枚数は2mが2枚、5mが3枚の最大5枚です。
5待ちが絡んでアガれそうな2mはもう2枚しか残っていません。
他に3mを引いてきたらどうでしょうか?2233345mという形で2mと3−6m待ちとなりタンヤオは残りますが、3mが残り1枚で今度は三色の目がかなり薄くなってしまいました。ピンフやイーぺーコーの可能性は0です。
待ちは2mが2枚、3mが1枚、6mが4枚の最大7枚ですが、半分以上が真ん中(5)寄りの6mです。
後は6mを引いてきた時はどうでしょうか?2233456mの形で待ちは2m、3m待ちというシャボ(シャンポン)待ちになってしまいました。待ちの牌を両方トイツで持っている為に2枚+2枚=最大4枚しかありません。タンヤオは残りますがイーぺーコーが消え、三色もなくなり、待ちは決して良いとは言えません。
では最後に2mを引いてきた時はどうでしょうか?2223345mの形で待ちは1−4mと3−6mの四面張(四面待ち)になりました。1−4mならピンフと三色が残り、1mならタンヤオが消えてしまいます。
3−6mでアガリならタンヤオが残ってピンフが消え、6mなら三色が消えます。そしてイーぺーコーはテンパイの時点で消えました。待ちが多く、22233mの形で他家は1−4mを少し使いづらく、山に1−4mがあればツモアガリの可能性も考えられ、アガリを取るだけなら2m引きが良さそうに見えます。
待ちは1mが4枚、3mが2枚、4mが3枚、6mが4枚の最大13枚です。
特に外側寄りの1mがたくさん残っているとリーチにもいきやすいでしょう。
テンパイになるには1〜6mの六通りのテンパイ形があり、それぞれで役が消えたり可能性が薄くなったり役が残ったりします。
1〜6mの六通りのパターンでどれを引きたいのか順に並べてみます。
6m<1m<3m<4m<5m<2m
待ちの形と残り枚数、役の付きかた等で優先順位を考えながら打つのをやっていけば、あなたのスコアにも少しは直結するのではないでしょうか?
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2021年06月03日
今日の役13 ダブルリーチ(立直)
今日の役はダブルリーチ(立直)です。サムネはダブリーではないですがお許し下さい。
よくダブリーと略されていますが、4人の誰でも第一ツモでテンパイした時、その時のリーチに限り、ダブルリーチ(二飜)を宣言できます。
プロ同士の対局でもダブルリーチなら何でもリーチをかけているのを目撃しますが、もうちょっと待ちの形やら残り枚数を考えてリーチ判断した方がいいんじゃないかと感じます。
実際に見かけたのはこんな形
12m345789p88s西西西 ドラ6m
上の手牌は役なしでドラも赤もなく、待ちはペン3m。
先制リーチがお得だという考えの下、決して待ちが広いわけでもなく、待ちの枚数が多いとも限らないペン3m待ちで誰かにアンコで持たれていたらまずアガリ目はありません。
流局して3000点を得るつもりのリーチをかけるくらいなら、せめて役ありで待ちの枚数がある程度の枚数、山に残っているとか他家が使えない部分が待ちになっているとか、リーチをかける理由が必要です。
他にもリーチをかけると満貫、跳満になるのであればまだ理解はできますが、ただのダブリーのみではアガリの可能性も低く、アガリ点が高いわけでもないのでリーチをかける理由にもなりません。
のみ手でもダブリーをかけるなら先ほど語ったうちの理由の1つは欲しいものです。
例えば
23456m11122p333s ドラ4p
上の手であれば赤もドラもなく役なしですが1−4−7mの三面張(三面待ち)である程度ツモれるという理由があります。
出アガリには期待し過ぎず、あくまでおまけ程度だという意識でいた方が健全です。1mなら切ってくれる相手はいるでしょうが。
あとは
7888m222555p123s ドラ5s
これも赤もドラもなく安い手ですが、7888mの形で他家は6−9mを使いづらく(特に9m)、他家が出してくれる可能性もあり、山にも9mくらいなら何枚かは眠っていそうに見えます。後は捨て牌にたくさん切られていないかチェックしておくのも忘れずに。
3344555m234p234s ドラ8m
これは高目タンピン三色もある形で2345m待ちの四面張(四面待ち)です。
この形であれば5mアンコの形が強く、3m4mを他家が使いづらく、その上3m4mを2枚ずつ使用していて2mも出やすく、しかもタンピンになる2−5mのうち5mを3枚使っている為、高目の2mアガリの方が現実的にアガリやすい状態になっています。山に残っているなら2mだとはっきり言える形です。
他家が当たり牌の2345mをつかめば他家にとっては使いづらい牌でもあり、当たり牌をつかんだ相手はオリるかまわる(手牌を組み直す)かになり、相手の攻めを防ぐ効果もあります。
今回のまとめ
・待ちのアガリやすさ、待ちの枚数、山に残っている(であろう)枚数、他家にとって使いづらい部分かどうか等を考えてリーチをかける
・他家の使いづらい部分を待ちにすると相手はオリるかまわるかしか選択できず、相手の攻めを防ぐ効果がある
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2021年06月01日
今日の役12 一気通貫
今日の役は一気通貫です。一気通貫という役は同じ色(マンズ・ピンズ・ソーズ)の1〜9を1枚ずつそろえた役で、門前なら二飜、鳴くと一飜に下がってしまいます。
一通とよく略されることが多く、一通だけという鳴き仕掛けはあまり見かけません。
門前の一気通貫ならリーチしてロンアガリなら子で5200、ツモれば満貫ある為にある程度の点数が必要な時に狙いたい役の一つです。
例えばこういう形
12345679m333p南南 8mリーチツモ
一気通貫という役は同色の牌が9枚+1メンツ+1雀頭の形になります。
ということは1〜9の部分以外の残りの5枚がこの1〜9と同じ色の牌、あるいは字牌であればどうなるでしょうか?
それは混一色・清一色になります。
つまり一気通貫は一色手に近い役だと言えるわけです。
一色系の役を同色牌の少ない方から順に並べると一気通貫≦混一色<清一色となります。
一気通貫は他の役と組み合わせる場合、同じ一色系の混一色・清一色や
ピンフ(平和)、役牌、イーぺーコー(一盃口)、ドラくらいしか手牌の構成上、同時に成立しようがありません。
先ほども述べた通り、一気通貫は一色系の役なのでホンイツ(混一色)・チンイツ(清一色)との相性が良いです。
鳴きホンイツ・鳴きチンイツでも一通が付いて一飜アップが可能です。
役牌はホンイツに対して相性が良く、同系の一気通貫にも相性が良いわけです。
イーぺーコーはたまにしか出現しませんが、同色牌が増える=同じ数牌が集まる機会も当然、増えるわけです。
112233とか445566といった形を見かける時もあります。
サムネにもあるピンフ・一通の形がよく見かける形かもしれません。
ドラにしても1〜9のメンツの中の1枚でも良ければ、残りの雀頭や1メンツの部分にも使えて
門前・鳴きの両方でも戦いやすくなります。
例えばこういう形
123456789p99s北北 北ロン ドラ2p 子で5200 親で7700
13456789m222p白白 2mロン ドラ白 子で8000 親で12000
111m12345678s南南 9sロン ドラ1m 子で8000 親で12000
456789m23p西西西 1pロン 213mチー ドラ西 子で8000 親で12000
今回のまとめ
・一気通貫はホンイツ・チンイツにも近い一色系の役
・一気通貫と相性が良いのはホンイツ・チンイツ・ピンフ・役牌・イーぺーコー・ドラ
・一通は門前にも鳴きにも使える便利な役
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今日の役11 三色同順
今日の役は三色同順です。三色とよく略されていますが、同じ三色の付く三色同刻は激レア役の為、出現率では圧倒的に三色同順の方が多いです。
では、どういう時に三色同順を狙うのでしょうか?
三色は基本的にシュンツ場で狙うものです。逆にトイツ場だと判断できれば、三色を狙う必要はなくなるわけです。あ、三色同刻の方を狙う必要が出てくるんでした。。
配牌で例を挙げてみます。
3479m3578p2289s南
上のような配牌なら、まずは789三色を考えます。
ここから6pをツモってきたり6m、6sを引いてきたりすれば、678三色方向に狙いを修正していきます。
プロの方でも三色しか見えていないような人が居ます。
三色ができにくいツモが来ているのに三色を見切れていない場面をよく見かけます。
例えば
12345m2359p4578s
上のような配牌の時、345の三色が見えていますが、この後に3pを引き3sを引くと
12345m2335p34578s
とこんな牌姿になりますが、こうなると頭は3pに固定して345の三色は見切っていきます。
5p切りでピンフ狙いで進めます。
「ツモ牌に逆らわない」という感覚です。
頭ができて345の三色は狙わなくてもいいというサインが出ているのだから、
ツモ牌に逆らわずに素直にピンフを作りにいきます。
「まだ三色はできないよ」と牌の方から伝えてくれているから、その声に逆らわないように打ちます。
それなのに無理して三色を作りにいったりするからアガれなかったり大きい手に放銃したりするわけです。
三色や一通といった手役はいきなりできるものではなくて、少しずつ完成に近づいていくものです。
点棒が少ないからとかラスだからというのは理由になりません。
牌の動きとは無関係な話です。
これは三色に限らず、他の手役にも通じる話です。
シュンツ場で44mと持っている所に5mを引いてきたら45mとリャンメンに受ける。
トイツ場で45mと持っている所に5mを引いてきたら55mとトイツを作りにいく。
シンプルに考えると打牌選択に迷う機会はそれほど多くなくなります。
今回のまとめ
・三色同順は無理に狙うものではない
・ツモ牌に逆らわず、素直に打つ
・シュンツ場ならシュンツに受け、トイツ場ならトイツに受ける
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2021年05月31日
今日の役10 トイトイ(対々和)
今日の役はトイトイ(対々和)です。サムネは四暗刻単騎の形ですが、
対々和・三暗刻の進化形ということでお許し下さい。
前回、・トイツ場が濃厚だと感じたらチートイツ狙いを意識する、と述べました。
実はトイツ場を意識した時にチートイツ以外に狙う手役がもう一つあります。
それがトイトイ(対々和)です。
ここで疑問が湧いてこないでしょうか?
チートイツとトイトイの境界線は何なのか?と。
チートイツとトイトイの境界線は「鳴きやすいかどうか」それだけです。
1・2や8・9といった数牌や字牌であれば他家が固めている可能性は低めで、
仮に他家がそれを引いたとしても利用しづらく、切ってくれることの方が多いですが、
これが3〜7の牌であればシュンツとしてもトイツとしても使われやすく、
場に何度も切られるような牌ではないのはお分かりになるでしょう。
例えば
3355m4455p44s南西北
上の手牌であれば5という真ん中の牌や周辺の牌はまず出てこないと考えた方が自然で、
ポンしてトイトイよりもタンヤオ・チートイツで端(1・9)に近い単騎か字牌単騎にして
さっさと局を流してしまった方が他家リーチが入る前に決着をつけられて
勝負はつけやすいのではないでしょうか?
一方、
1188m99p東南白白発中中
上の手牌であればチートイツだと物足りなく感じられて、役牌からでも1・8mや9pからでも
ポンから入って白・中・トイトイや東・南・発をトイツにして9pを切っていき、
白・中・ホンイツ・トイトイの跳満以上の手まで考えるのも面白いでしょう。
他にも端牌(1・9)が多い手牌であれば
99m11p99s東東西白発発中
上の手牌のような形であれば東・発・ホンロウ(混老頭)・トイトイの跳満とか
9m・1p・9sのポンから鳴いていき、ホンロウ(混老頭)・トイトイの満貫といった
アガリ形も考えられます。
上3つの例から、
役牌+役牌+トイトイ=満貫、
ホンイツ(混一色)+トイトイ=満貫、
ホンロウ(混老頭)+トイトイ=満貫と
この3通りの形がトイトイを狙う際の王道パターンになります。
もちろん、3通りのパターン同士を組み合わせて
役役・ホンイツ・トイトイや役役・ホンロウ・トイトイとか
役役・ホンイツ・ホンロウ・トイトイという鳴いても跳満・倍満になる
大物になるパターンもあります。
例えばこんな形
1119p 9pツモ 西西西ポン 白白白ポン 発発発ポン
これで白・発・ホンイツ・ホンロウ・トイトイの倍満。
あと、忘れてはいけないのが三暗刻(二ハン)がおまけで付くパターン。
三暗刻は鳴いていても成立するのでアガった時の申告忘れに注意。
例えば
444p2266688s 8sツモ 白白白ポン 中中中ポン
上の手牌の場合、ツモった8sで三つめの暗刻が完成して三暗刻が成立
しています。
これは白・中・トイトイ・三暗刻の跳満のアガリになります。
トイトイ狙いを門前でする時(ポンが一つも入らない時)、
つまりトイトイ・三暗刻になった時は四暗刻という役満のチャンスだと
いうのを忘れてはいけません。
例えば
111777m44488p22s ツモ2s
門前でトイトイ・三暗刻の形からツモった時は四暗刻。
今回のまとめ
・チートイツとトイトイの分岐点は鳴きやすさ
・トイトイ+役牌+役牌=満貫
・トイトイ+ホンイツ=満貫
・トイトイ+ホンロウ=満貫
・鳴いても三暗刻が付く
・トイトイ・三暗刻を門前でツモると四暗刻
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