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2021年06月08日

配牌から見た方向性#2

卓6.jpg

今回も配牌をもらってそこから第一打を切るまでにどういうことを考えているのかに限定して配牌のパターンをいくつか挙げながら説明していきます。
これを初めて見る方は「配牌から見た方向性#1」から見るのをおすすめします。
つまり、前回からの続きとして見て下さい。

ケース6

東1局東家

233r567m288p35s東東北 ドラ1m

東パツ(東1局)の親の配牌。ダブ東のトイツとドラ色で赤入りのマンズが6枚あり、最初に見えるのはダブ東ポンからマンズホンイツの12000〜かマンズに染めなくてもドラを引いて赤を使った12000も考えられる。
ダブ東を鳴けるかどうかがこの手の一番の肝心な部分になる。
このダブ東を押さえた相手がいれば、今後その相手がマークすべき対象になる。
もちろん、門前でリーチしてリーヅモ赤ドラで4000オールでもOK。
そんな時は今は字牌の活きる場ではないんだな、という意識で。
8pは一応、頭候補で置いておき、マンズが伸びれば他の色は全部切る覚悟で。
第一打は2p。

具体的にはこんな形

123m東東北北 北ロン 43r5mチー 867mチー ドラ1m ホンイツ赤ドラの12000

23344r56799m 8mロン 東東東ポン ドラ1m    ダブ東ホンイツ赤の12000


ケース7

12469m124p29s南西北 ドラ1p

最初に見えるのは123の三色同順で、ドラを活かせるチャンタも見える。
チャンタや三色狙いではペン3受けを複数引かないといけない苦しさも感じておく必要がある。
3を複数引かないといけない=テンパイスピードが遅くなるかもしれない、の意識で。
3が引けない時はチーする選択も頭に入れておかねばならない。
字牌を引いて頭にすると他家からリーチが入った時の安全牌候補として持っておくことも可能。
123三色も考えると4pから切る。9mと9sはチャンタ含みなので切らない。
あとはマンズの一気通貫の可能性もある。

具体的にはこんな形

123789m123s西 西ロン 312pチー ドラ1p


ケース8

145m22599p南白白中中 ドラ1m

白と中がトイツでいつでも鳴ける=ピンズのホンイツの2ブロックが確定されるので残りの22599pの部分で3ブロック作るか2299pの2ブロック+南などの字牌を重ねれば1ブロック完成する構想。
他の色の牌がトイツになればチートイツ、2p9p白中を全部ポンしたホンイツ・トイトイや門前でトイトイ・三暗刻、更にアンコができれば四暗刻の夢も見られる可能性はある。
シンプルに白と中ポンのホンイツ白中の満貫で十分な手。
マンズは全部いらなくなりそうだが端でもドラ切りは早い為、45mターツから切る。
ドラを重ねて白中・トイトイ・ドラ2の跳満のアガリ形も考えられる。

具体的にはこんな形

2245999p 3pツモ 白白白ポン 中中中ポン ドラ1m ホンイツ白中の子2000−4000、親4000オール

1144m2299p南白白中中 南ロン ドラ1m チートイツ・ドラ2で子6400、親9600

22p南南 2pロン 999pポン 白白白ポン 中中中ポン ホンイツ・トイトイ白中で子12000、親18000

22299p南南白白白中中中 9pツモ ドラ1m 四暗刻で子8000−16000、親16000オール

11m22299p 9pロン 白白白ポン 中中中ポン ドラ1m トイトイ・白中・ドラ2の跳満


ケース9

5m48p12235678s東南西 ドラ1p

一目見てもソーズが8枚でソーズのホンイツかチンイツも見える手。
ここからソーズを何枚引くのかでアガリが取れるか変わってくる。
ソーズが伸びての一気通貫や112233sのイーペーコーも意識。
ソーズと字牌の引きだけを見て進めていくが、他家のスピードに劣るようならオリも考える。
第一打は1枚しかない5mから。未練のないように。
染まらないからと他の色のターツを残す必要はなし。

具体的にはこんな形

12233456789s西西 1sロン ドラ1p ピンフ・メンホン(門前混一色)・一気通貫・イーペーコーの跳満

ケース10

3567m24557p588s北 ドラ4s

真っ先にタンピン(タンヤオ・ピンフ)が見える。
テンパイスピードでは自分が一番かもしれないが、自分の手に三色が見える為に他家にも三色の人がいるかもしれないという意識で打ち進める。
もしかすると自分と同程度のスピードかもしれない。
345や456や567の三色同順になるようなら三色狙い。
ドラを引いてメンタンピンドラの満貫でOK。
3−6pを引いても使えるので第一打は2p。

具体的にはこんな形

567m345567p4588s 3sリーチロン ドラ4s メンタンピンドラの満貫

34567m345p34588s 8mツモ ドラ4s タンピンツモ三色ドラの跳満

567m45567p56788s 6pツモ ドラ4s タンピンツモ三色の満貫


このように、配牌を見ただけでもざっくりとテンパイスピードの早い・遅いは推測ができる場合が多く、見える手役の数も様々。
配牌から想像できる手役の理想形と実際のツモ牌との差がどのくらい違うのかによって今後の手牌の進め方も変わりますし、アガリに向かう、向かわない(オリ)の押し引きも変わります。
みなさんにはたくさん打数を重ねることでその判断できる感覚を身につけて頂きたいと思っています。


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