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2023年04月28日
ちょっとだけMリーグ#142
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 優プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/cnRTssDId9U
2023年1月13日 第1試合
東2局 2本場
東家 園田 賢 37300
南家 鈴木 優 28900
西家 本田 朋広 17900
北家 松本 吉弘 15900
(敬称略)
親・園田さんが二着目を満貫程度離したトップ目で二着目が優さん、そこから満貫ツモ程度離して本田さん、松本さんと続いています。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤2のメンツ手3シャンテン。
ピンフやタンヤオ変化がありそうなので、トップ目としてはまだ不安が残る園田さんは更に加点したい。
ツモ打
次に南家・優さんの手は
ドラ優手牌
人によっては選択が大きく変わりそうな第一ツモ。
手役を見るなら123三色、引きなら234三色、ツモによっては純チャン(確率は低そう)、イーぺーコーなどはありそうです。
ツモ打
これはピンズツモで使えるのは理由の一つにありそうです。
続いて西家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
こちらはリーチのみになりそうな手で、赤もドラもありません。
一応メンツ手3シャンテンなのでピンフかタンヤオ、引きイーぺーコーも意識しつつ進めたい。
ツモ打
最後に北家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
こちらは赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
役を見るなら678三色、イーぺーコーもありそうです。
ツモ打
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
678三色が崩れますが、2シャンテン。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
ピンフは崩れそうですが、123か234三色の可能性はまだ残っています。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
落とす展開になれば、タンピンもあります。
次巡、園田さんは
ツモ打ドラ園田手牌
タンヤオ変化まで見たのかトイツの打。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
場に1枚切れですがピンズ10枚でポンやチーができます。
チンイツなら満貫、引きで跳満もあります。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
引きでテンパイする1シャンテン。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
これならリーチ・赤、2600点でもリーチしそうです。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
タンヤオやピンフもありそうな2シャンテン。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
イーぺーコー完成のタンヤオに決めた1シャンテン。
2巡後、園田さんは
ドラ園田手牌
ピンフ含みの引きでテンパイする1シャンテン。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
引きリーチ・ピンフ・赤、待ちリーチ!
待ちは山に2枚、は0枚の合わせて2枚。
リーチを受けた松本さんは
ドラ松本手牌
ここから1枚切る場面。
優捨牌
松本さんのカンが場に2枚切れと苦しくなっています。
しかもはションパイで優さんの自風です。
リーチ・一発・なら5200以上、赤1枚や裏が乗れば満貫。
長考の末、松本さんはを抜いてオリ。
このを園田さんがチーして打。
チードラ園田手牌
待ち567三色片アガリ、三色のつくでしかアガれないテンパイですが、切ったが放銃。
リーチロンドラ裏ドラ優手牌
リーチ・ピンフ・赤・裏の満貫二本場、8600点。
このアガリで
園田 28700
優 37500
本田 17900
松本 15900
優さんがトップ目に。
今回のまとめ
・序盤〜中盤の打牌選択で迷った時は最高打点になる選択や有効牌が多くなる選択をおすすめ
優さんは1巡目
打ドラ優手牌
ここから123三色や234三色、純チャンやイーぺーコーなどがありそう。
リーチロンドラ例1
リーチツモ例2
ロン例3
ロン例4
優さんは打したが、ピンズはツモで有効牌。
マンズ・ピンズ・ソウズのうち枚数が多いものを切らずにおくと、有効牌も多く好形や役ありに変化しやすくなる。(今回はピンズ8枚スタート、引きは例5〜10)
ドラ例5
例6
例7
例8
例9
例10
序盤〜中盤の打牌選択で迷った時は場の情報が0に近い(場にションパイなど)ので、@最高打点に近づく選択、A有効牌の多い色を残す選択で選ぶのも良さそう。
後にピンズが増えて
ドラ5巡目優手牌
ポンやチーの鳴きチンイツもできる手になった。
枚数の多い色を大事にすると、後でホンイツやチンイツも狙える。
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2023年04月26日
ちょっとだけMリーグ#141
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は内川 幸太郎プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/_ir8GSgdx34
※今回は動画3:52〜部分の内容です。
2023年 2月21日 第2試合
南4局
東家 鈴木 たろう 31200
南家 内川 幸太郎 27600
西家 鈴木 優 24600
北家 高宮 まり 16600
(敬称略)
トップ目・たろうさんは微差のトップ目でもう少し点差を広げたい。
二着目・内川さんは3900ロン以上か700-1300ツモ以上かたろうさんから2000以上直撃でトップ。
三着目・優さんは満貫ロン以上か1300−2600ツモ以上かたろうさんから3900以上直撃でトップ。
ラス目・高宮さんは倍満ロン以上か跳満ツモ以上かたろうさんから12000以上直撃でトップ。
最初に親・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
こちらはメンツ手5シャンテン。
テンパイスピードが遅そうなのと二着目に2000点放銃でトップ転落があるのでオリ寄りかもしれません。
手役を見るならイーぺーコーくらいかもしれません。
ツモ打
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
内川さんは0メンツの3トイツ、役牌トイツがあるだけです。
前回の高宮さんは1アンコ+3トイツとほぼ材料が揃っていましたが、内川さんには3〜4ブロックしかありません。(+と見るかと見るか)
内川さんは3900ロンか700-1300ツモが必要なので、・トイトイ3900~5200かツモ・チートイツ800-1600で条件を満たします。
ツモ打
続いて西家・優さんの手は
ドラ優手牌
優さんは1300−2600ツモか満貫ロンが欲しいのでドラを重ねてポンの・チャンタ・ドラ2の満貫狙いが良さそうです。
愚形受け入れが増えて受け入れ枚数が少なくメンゼンは苦しいですがドラが重なれば鳴きやすくなります。
ツモ打
最後に北家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
高宮さんは跳満ツモか倍満ロンが欲しいので枚数の多いピンズを活かしてホンイツ・チートイツ・ドラ2で跳満、リーチで倍満になります。
あるいは赤を活かしてメンタンピンツモ赤裏なら跳満になります。
リーチツモドラ例1
リーチツモドラ裏ドラ例2
ツモツモ切り
次巡、優さんは
打ドラ優手牌
ドラが重なり打。
このを内川さんがポンして打。
ポンドラ内川手牌
次巡、内川さんは
打ポンドラ内川手牌
優さんが欲しいを引き、打。
また次巡、内川さんは
打ポンドラ内川手牌
これでポンした以外に3トイツ、・トイトイで3900以上になります。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
に重ねたチートイツなら満貫〜跳満になりそうです。
チートイツの2シャンテン。
次巡、内川さんは
打ポンドラ内川手牌
の4トイツでどれでもポンすればトイトイ。
は鳴きやすい部類ですがは鳴けるかどうか微妙な所です。
ここで内川さんのが出なくなり、優さんの手
ドラ優手牌
カン2枚を押さえています。
ここで解説の浅井堂岐(たかき)プロはが全山(山に2枚ずつ)だと気付きます。
次巡、内川さんは
ポンドラ内川手牌
打で受けやすい(リーチが入っても対応しやすい)形にしています。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
チャンタにしたい優さんは打。
次巡、高宮さんは打、これを内川さんがポンして打1シャンテン。
ポンポンドラ内川手牌
2巡後、優さんは
ドラ優手牌
これでチャンタでなくても・ドラ2・赤で鳴けます。
次巡、内川さんは
ポンポンドラ内川手牌
をアンコにしてテンパイ打、シャンポン待ち。
切られたを優さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ優手牌
・ドラ2・赤満貫、待ち。
同巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
打が内川さんへ放銃。
ロンポンポンドラ内川手牌
20+4+4+4+2=34→40符三翻5200点。
このアガリで
内川 32800 +52.8
たろう 31200 +11.2
優 24600 −15.4
高宮 11400 −48.6
少しパワープレイ感が否めないですが、条件達成した内川さんの大逆転トップです。
ところで、内川さんの鳴きで「なぜずっとを持ってるの?」と感じた人はいらっしゃいますか?
内川さんは最初のポンをした後から
ポンドラ内川手牌
ポンドラ内川手牌
ポンドラ内川手牌
ポンポンドラ内川手牌
ポンポンドラ内川手牌
場を見ると
たろう捨牌
内川捨牌
優捨牌
高宮捨牌
役牌がションパイで誰かが持っていそうです。
たろうさんは19字牌ばかり切っているので持ってなさそう(役牌があるなら他の字牌も切らなくなる、役役ホンイツなど考えるから)、残り優さんか高宮さんのどちらかと言うとと真ん中に近い牌を切る理由がある=役牌トイツを抱えているから優さんだと想像されます。
ドラ優手牌
優さんは満貫ロンを目指して打。
が切れないので切る牌にも影響が出ています。(この時は・チャンタ・ドラ2を見た模様)
内川さんはトイツにして優さんのカンチーを防ぎ、アンコにして優さんのチーも防いでいます。
もし内川さんが先に切りしていたら優さんがポンしてツモがずれ、違う結果が出ていた可能性が高まります。(高宮まり=高まり?)
プロの方に「牌を絞る(鳴かせない)な!」と言う方がいらっしゃいますが、相手が鳴き手で勝負打牌(相手のネック、役牌、ドラなどを切る)する時はできるだけ切るタイミングを遅らせる(テンパイまで切らない)が有効です。
もし先に内川さんが役牌を切っていると優さんが役ありになり、テンパイスピードが上がり、優さん優勢です。
何を切ると相手にとってメリットになるか?を考えて打牌選択するといいかもしれません。
今回のまとめ
・相手が鳴き手の時、勝負打牌はできるだけひっぱる
内川さんは最初のポンをした後から
ポンドラ内川手牌
ずっとを抱えてテンパイまで切らずにいた。
場を見ると
たろう捨牌
内川捨牌
優捨牌
高宮捨牌
役牌がションパイで誰かが持っていそう。
たろうさんは19字牌ばかり切っているので持ってなさそう(役牌があるなら他の字牌も切らなくなる、役役ホンイツなど考えるから)、残り優さんか高宮さんのどちらかと言うとと真ん中に近い牌を切る理由がある=役牌トイツを抱えているから優さんだと想像される。
ドラ優手牌
優さんは満貫ロンを目指して打。
相手が鳴き手で勝負打牌(相手のネック、役牌、ドラなどを切る)する時はできるだけ切るタイミングを遅らせる(テンパイまで切らない)が有効。
自分が切らない間に他家が切って放銃することもある。
もし先に内川さんが役牌を切っていると優さんが役ありになり、テンパイスピードが上がり、優さん優勢。
何を切ると相手にとってメリットになるか?を考えて打牌選択するといいかも。
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2023年04月24日
ちょっとだけMリーグ#140
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は高宮 まりプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/mn9b4JyPvCE
2023年3月2日 第2試合
南4局 1本場 供託リーチ棒1
東家 白鳥 翔 33600
南家 園田 賢 21200
西家 魚谷 侑未 19300
北家 高宮 まり 24900
(敬称略)
トップ目・白鳥さんは流局や横移動(他家同士のアガリと放銃)、3200点以下の直撃ならトップ。
二着目・高宮さんは1300−2600ツモ以上か満貫ロン以上、白鳥さんから3900以上直撃でトップ。
三着目・園田さんは満貫ツモ以上か跳満ロン以上、白鳥さんから6400以上直撃でトップ。
ラス目・魚谷さんはリーチ棒が出て満貫ツモ以上かリーチ棒が出て跳満ロン、白鳥さんから6400以上直撃でトップ。
※今回は園田 賢プロが牌譜検討で高宮さんに憑依していた内容を付け加えてお送りします。
◆ソノケンが思考を解説「高宮まり 四暗刻」
https://www.youtube.com/live/ABCtQ1BkSVI?feature=share&t=8197
最初に親・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
アガリを見るならトイツがありポンすれば役ありになりますが、愚形受け入れが多く形が良いとは言えません。(や)
二着目に1300−2600ツモで逆転されてしまう状況なので少し点差を広げたい状況です。
ツモ打
次に南家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
ドラと赤が1枚ずつ浮いているメンツ手4シャンテン。
ドラが重なれば雀頭にして満貫狙いもできそうです。(リーチ・ツモ・ドラ2)
愚形受け入れが複数あるのでリーチのみになりそうな気がします。
ただターツが足りないのでスピードで他家に遅れる可能性があります。
ツモ打
続いて西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
こちらもターツが足りないメンツ手4シャンテン。
役を見るにもピンフが付くかどうかなのでリーチのみになりそうです。
ツモ打
最後に北家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
既に1アンコ+3トイツとトイツ系の手が狙える形になっています。
ここから1枚切れば4トイツでチートイツ2シャンテン、アンコが増えればトイトイ、メンゼンでトイトイになれば三暗刻・トイトイのツモり四暗刻。
現在、まだ1メンツも無いのでメンツを見るよりもトイツやアンコを見る方が良い形です。(ただし受け入れ枚数がメンツ手より少ないのでテンパイスピードは遅くなりがち)
ツモを確認してタンヤオ・トイトイかチートイツのどちらにするか決めましょう。
ツモツモ切り
園田「翔ちゃんと8700点差(供託含めると7700点差)1300−2600条件、40符三翻以上!」
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ペン、カン受け入れが残りますが2シャンテン。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ドラが重なり満貫の材料が揃いました。
後は残りメンツをマンズ・ピンズ・ソウズのどこで作るのか?が課題です。
同巡、魚谷さんは打、これを白鳥さんがポンして打。
ポンドラ白鳥手牌
これで1シャンテン。
そして高宮さんは
ドラ高宮手牌
を払えばタンヤオにはなりそう。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
タンヤオ一歩手前。
次巡、白鳥さんは
ポンドラ白鳥手牌
ドラを引き、ドラを重ねるかマンズホンイツなら12000もあります。
更に次巡、白鳥さんは
ポンドラ白鳥手牌
これならマンズホンイツ、ドラタンキもあるか?
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
やっと1メンツ完成の3シャンテン。
また同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
園田「この手牌、40符三翻にするのキツくね?
白鳥さんポンしてカンチャン払い、アガられても次局跳ツモ条件とか残ればいいな。」
次巡、白鳥さんは
ポンドラ白鳥手牌
ポンや、引きで進む手になり、これでマンズホンイツに決めました。
ここでアガれば次局、満貫ツモ1回では逆転されない点差になります。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ピンフもありそうな2シャンテン。
また同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
引きでテンパイする1シャンテン。
園田「来た!引きカンツモとかで1300−2600、リーチ・ツモ・タンヤオ40符三翻」
次巡、白鳥さんは
ポンドラ白鳥手牌
これで12000〜の1シャンテン。
同巡、高宮さんはツモ切り。
園田「マンズ白鳥さんに危ないけど受け入れ枚数で行きます!(切りカン8枚ロス、切りカン4枚ロス)」
次巡、白鳥さんは小考してツモ切り。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
打で引きでテンパイする1シャンテン。
園田「満ツモ条件の人が!ヤバいわ!
『チーして二着も良し』も考えなきゃ。」
ここで満貫ツモ条件の人がを切ってくる以上、「打点が足りている」「そろそろリーチするよ」の2つの意味でヤバイというわけです。
同巡、高宮さんは
ツモ打ドラ高宮手牌
園田「どっちも受け入れ枚数同じ。
余ってる翔ちゃんに打てない!」
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
引きでテンパイする1シャンテン。
同巡、高宮さんは
ツモ打ドラ高宮手牌
園田「2枚切れだし切り。
しかもポンしてツモったらタンヤオ・トイトイ・三暗刻トップ!」
場に1枚切れで重なりにくいのもあります。
高宮さんに必要な2枚、1枚、1枚、山に残っています。
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
シャンポン待ち、リーチ・タンヤオ・トイトイ・三暗刻でリーチ!
園田「あら!?考える必要なかったわ!場況悪っ!マンズ高くね?
じゃあリーチして止まってもらいましょう!」
待ちは山に2枚、は1枚の合わせて3枚。
高宮捨牌
捨牌一段目から19字牌の連打でタンヤオを意識していたのがわかります。
一打目なのに後から打ということはのそば、特にを持っていそうです。(なら切りの矛盾)
またリーチ宣言牌も関連牌だと思われますが、入り目(テンパイ時に入った部分)と待ちの2つがあるので待ちの関連牌とは限りません。
次巡、白鳥さんは打、園田さんは打、魚谷さんは打と現物を抜き打っています。
園田「あらソノケンさんも向かって来れないのね。」
同巡、高宮さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ不明高宮手牌
リーチ・一発・ツモ・四暗刻、8000−16000の一本場、8100−16100。
園田「あらやだ一発ツモったわ!四暗刻だわ!裏ドラ忘れてたー(裏ドラ開示義務あり)
一本場も忘れてたー^^;でも私やりました!」
このアガリで
高宮 +78.2
白鳥 −2.5
園田 −26.9
魚谷 −48.8
唯一浮いていた(30000点以上)白鳥さんをマイナス域に叩き落とす鉄槌、役満が飛び出した一局となりました。
配牌〜局途中の時点ではただのタンヤオにも見えた高宮さんの手ですが、
ドラ高宮手牌
白鳥さんの手と見比べると
ポンドラ白鳥手牌
白鳥さんのをと4枚持ちでスジ8枚の半分を、カンをと4分の3を一人で抑えています。
今局に限っては高宮さんが白鳥さんの手を進めないよう押さえつけています。
このように時々、スジの偏りで自然と相手のアガリを防ぐ現象が起こります。
ここから相手との力関係が計れる時があります。
試合後のインタビューで高宮さんは
「(うれしそうな表情ですね)ですね、ちょっ放送で役満(四暗刻)アガるのって初めてなので
うれしかったので許して欲しいです。
(一発ツモですしね)そうですね出アガリでも大丈夫にしたい、直撃の可能性もあったので仕掛けてたので
ただオリて欲しいというかアガリに行きたいのでリーチに行きました!はい。
でも、あの気を引き締めて次戦からも頑張っていきたいと思います。
応援よろしくお願いします!(がらくたポーズ)」
Mリーガーの皆さんを見ていて、一番変わったと感じるのが高宮さんです。
Mリーグが始まって最初の3年くらいは「狂気の押し」と称される程、強気の押しが目立っていました。
それがこの2022ー2023シーズンでは不用意な押しの割合が大きく減ったように感じます。
その上今まで見ない仕掛けも増えたのでご本人の練習量が増えたのかもしれません。
今回のまとめ
・縦ヅモと横ヅモの違いに敏感になる
高宮さんの配牌は
ドラ高宮配牌
縦ヅモはトイツ(対子)やアンコ(暗刻)のように同じ牌が重なるツモを指し、(例:、、など縦重なりのツモ)
横ヅモとはターツ(塔子)やシュンツ(順子)になるものを指す。(例:、、など横並びのツモ)
高宮さんのツモはで、このうちが縦ヅモ。(は二枚目)
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2023年04月22日
ちょっとだけMリーグ#139
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/6D45s-iaFHA
2023年3月21日 第2試合
南4局
東家 松本 吉弘 27200
南家 園田 賢 24800
西家 松ヶP 隆弥 15800
北家 内川 幸太郎 32200
(敬称略)
MVP争いは前日にほぼ決定的となりましたが、ここで園田さんがトリプル役満をアガれば10万点超えトップもあるので園田さんMVPの可能性も0.000000000000001%くらいはあると思います。(希望的観測)
というのは置いといて、トップ目・内川さんは何点でもアガればトップ。
二着目・松本さんは1300オールツモ以上か5800ロン以上、内川さんから2900ロンでトップ目。(連荘)
三着目・園田さんは満貫ロンかツモ、内川さんから3900以上直撃でトップ。
ラス目・松ヶPさんは倍満ツモ以上かリーチ棒が出て倍満ロン以上でトップ。
今回は園田さんの牌譜検討の内容を付け加えています。
※動画の都合上、1巡目・南家から見ていきます。
最初に南家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
ドラも赤も無い手ですがドラなのでチャンタ・789三色同順・ドラで満貫、ダブ・チャンタ・三色でも鳴いて満貫トップ。
園田「ダブ南チャンタ三色、満貫でトップ狙う?
この時25800点以下の三着だと高宮さんに個人順位抜かれる、二着だとチームがラス回避(7位)になれる状況。」
ツモ打
トップ狙いが厳しいと判断した時はダブ500−1000ツモれば二着になれます。
次に西家・松ヶPさんの手は
ドラ松ヶP手牌
がトイツになりましたがホンイツも遠く1000点やリーチ・で2600点にしかならず、着順アップに倍満が必要なのに条件を満たすのは厳しそうです。
ツモ打
続いて北家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
トイツ++でソウズと字牌で4ブロックあり、ソウズや字牌を引けば5ブロックと材料は十分です。
ソウズホンイツならどこからでも鳴けます。
あるいは現在3トイツなので4トイツならホンイツ・チートイツの満貫。
ツモ打
内川さんはドラ表示牌の打
次巡、親・松本さんの手は
ドラ松本手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
松本さんは親なのでアガっても次局以降も着順ダウンがあります。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
++++と5ブロックの材料が揃いました。
園田「トップ見つつ無理なら二着。最悪、批判は出るだろうがダブ南ポン2000点三着も選択の一つ。」
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
これで5トイツ、チートイツ1シャンテン。
仮にテンパイしてアガっても3200点では園田さんから直撃してやっと三着になれる程度なので、ドラか赤引きしたい。(満貫ツモ三着、跳満ロン二着)
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
4トイツのチートイツ2シャンテン。
内川さんは場に二枚切れ打。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
マンズメンツ完成で、789三色が崩れるかもしれません。(++++の5ブロック)
同巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
リーチ・ツモ・・三暗刻の五翻、裏ドラが乗るか一発で跳満。
これなら逆転二着までは夢見られそうです。
次巡、松本さんは打、これを内川さんがポンして打。
ポンドラ内川手牌
内川さんにはどちらもオタ風(役牌にならない)でポンしてもいわゆるバカホン(混一色だけ)、2000~2600点。
園田「内川さんオタ風ポン。
河(捨牌)に出てるし、役牌持ちか?」
ポンの直後、松本さんは
ドラ松本手牌
一応2シャンテン。
次巡、松本さんが切ったを内川さんがポンして打。
ポンポンドラ内川手牌
ソウズホンイツ1シャンテン。
園田「内川さんトイツ落とし、ソウズのホンイツか。
内川さんポン、より場に安全な出し。」
ポンの後、園田さんは
ドラ園田手牌
園田「ダブ暗刻!
でもトップ目内川さんが2鳴き!(二枚目を鳴く)手がバラバラなわけがない。」
ダブアンコで最悪500-1000ツモ二着もありそうです。
同巡、内川さんは
ポンポンドラ内川手牌
ポン、チーができる1シャンテンに変化。
次巡、松本さんは
打ドラ松本手牌
内川さんの自風でションパイをツモった松本さんは打。
まさか2000点の仕掛けだとは思ってない様子。
同巡、内川さんは
ポンポンドラ内川手牌
カン待ちテンパイ。
園田「内川さんが余ってきた!テンパイでもおかしくない!
もう払えない!
チーしてダブツモ二着か最悪出アガリ(ロン)三着も仕方ないか・・・」
次巡、内川さんは
ポンポンドラ内川手牌
待ちに変化。
待ちは山に2枚、も2枚の合わせて4枚。
園田「通ったけど内川さんソウズ2枚目もうテンパイでしょ!
すら鳴くか・・・」
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
テンパイ、ペン待ちリーチ!
園田「と思ったら!
いい方から埋まってくれた!迷わずペンリーチ!」
園田さんはツモるか一発か裏1で満貫。
園田捨牌
第一打からが不要になる手はそう多くありません。
例えばチャンタ、純チャン、ホンイツ、チンイツ、チートイツ、トイトイ、ホンロウ、国士無双など変則手が浮かびます。
ホンイツやチンイツならもう少し役牌をひっぱっても良さそうです。
場全体を見てもトイツ場の兆候は見られず、ドラツモ切り、これでチートイツやトイトイ、ホンロウを否定。
一応、国士無双の可能性を探るとが4枚見えで国士も否定しています。
残るはチャンタと純チャンで、これならペンチャン、カンチャン、シャンポン待ちはありそうです。
リーチ一発目、内川さんはリーチに無スジをツモ切り。
園田「内川さん!そっちが出るんかいっ!
しかも一人旅(他家がオリて自分がツモるだけ)したかったのに押してきてる・・・」
同巡、松本さんはを抜いてオリ。
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
松ヶPさんはリーチ!
リーチ棒が出て、リーチ・チートイツでアガると+4200点。
ツモって1600−3200ならツモって三着なのでリーチもいいでしょう。
一発や裏で満貫ツモなら二着。
園田さんと同じ待ち。
園田「ガセさん追っかけリーチ!高い手だろうな。」
同巡、内川さんは打。
園田「内川さん、僕に通ってないアンパイが無いのか?」
次巡、園田さんはツモ切り。
園田「ヤバい!」
同巡、内川さんはツモ切り。
これは園田さんと松ヶPさん二人のアガリ牌。
Mリーグにダブロンはないので頭ハネ(二人以上がアガリ時に放銃者から見て近い方からアガリの権利)でアガリは園田さん。
リーチロンドラ裏ドラ園田手牌
が裏ドラ表示牌にあり、リーチ・ダブ・裏の満貫。(+リーチ棒1000)
園田「内川さんからなら文句なし!
ガセさんもロン!今季頭ハネられまくったけどついに来たっ!」
内川さんから直撃なら3900以上でOK。
このアガリで
園田 33800 +53.8
松本 27200 +7.2
内川 24200 −15.8
松ヶP 14800 −45.2
このトップで風林火山は2位に転落、ドリブンズは7位でメンバー入れ替えが決定。
園田さんは個人スコア4位入賞。(+262.1)
ドリブンズで一人気を吐いた結果となりました。
この局の内川さんの押し引きが少し疑問に感じたんですが、
内川さんは二着目に2900放銃、三着目に3900放銃でトップから転落します。
ドラ3巡目内川手牌
3巡目、この手になった時にチートイツを見て進めて他家からリーチが入ればと切ってオリで良かったと感じました。
今回のまとめ
・ただならぬ捨牌は変則手
園田捨牌
第一打からが不要になる手はそう多くない。
と切る以上はタンヤオではなさそう。
例えばチャンタ、純チャン、ホンイツ、チンイツ、チートイツ、トイトイ、ホンロウ、国士無双など変則手が浮かぶ。
ホンイツやチンイツならもう少し役牌をひっぱっても良さそう。
場全体を見てもトイツ場の兆候は見られず、ドラツモ切り、これでチートイツやトイトイ、ホンロウを否定。
一応、国士無双の可能性を探るとが4枚見えで国士も否定している。
残るはチャンタと純チャンで、これならペンチャン、カンチャン、シャンポン待ちはありそう。
実際はチャンタ崩れの
ドラ園田手牌
ペン待ち。
・小さい放銃でトップ転落がある時はオリ寄り
南4局
東家 松本 吉弘 27200
南家 園田 賢 24800
西家 松ヶP 隆弥 15800
北家 内川 幸太郎 32200
トップ目・内川さんは何点でもアガればトップ。
二着目・松本さんは1300オールツモ以上か5800ロン以上、内川さんから2900ロンでトップ目。(連荘)
三着目・園田さんは満貫ロンかツモ、内川さんから3900以上直撃でトップ。
ラス目・松ヶPさんは倍満ツモ以上かリーチ棒が出て倍満ロン以上でトップ。
内川さんは親に2900放銃と三着目に3900放銃でトップ転落があるので個人的にはオリをおすすめ。
ドラ3巡目内川手牌
3巡目、4トイツでチートイツを見て進め、他家リーチならと切ってオリが良さそう。
特にMリーグルールのトップ→二着で−40(−40000点)が痛い。
流局すれば・・・のパターンで前回の伊達さんに近い立場。
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2023年04月20日
ちょっとだけMリーグ#138
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/ZSSQlmyeUeQ
2023年3月20日 第2試合
南4局
東家 本田 朋広 46600
南家 瑞原 明奈 13800
西家 伊達 朱里紗 24900
北家 魚谷 侑未 14700
(敬称略)
これがMVP争いする三人のレギュラーシーズン最終戦。
魚谷さん以外の三人にはMVPを得る可能性がまだ残されています。
瑞原さんと伊達さんは微差なので着順が上の人がMVP、本田さんは親連荘が絶対条件です。
ラス目・瑞原さんは跳満ロンかツモで伊達さんより上の二着。
二着目・伊達さんは何点でもアガれば二着のMVP。
本田さんは連荘が必要。(あと23800点以上必要)
最初に親・本田さんの手は
ドラ本田手牌
こちらは赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
MVPには点数的に足りないようです。
アガリを見るなら役牌を重ねるかタンヤオを先に見ながら進めたい手です。
ツモ打
次に南家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
第一打から迷いそうな手で、手役を見るならタンヤオ・ピンフ、234三色同順、イーぺーコーなどがありそうです。
瑞原さんは跳満が必要なのでテンパイスピードでは遅れますがタンヤオで確実に一翻アップする打。
ツモ打
今回は所々で瑞原さんの牌譜検討の内容も付け加えていきます。
瑞原「跳満出アガリ(ロン)OK!せめて裏1ぐらいの手を作ってリーチしたいが・・・
ムズイ・・・第一打でいい?234の三色、ソウズの一通なら雀頭は大事になるパターン多いけど
タンヤオ方面に進んだ方がドラ引きとか手役が崩れた時も条件満たせる可能性あるから切りに」
ここで言う裏1ぐらいの手というのはメンタンピンツモドラのような五翻、裏1乗るか一発ツモで跳満になる手を意味しています。
続いて西家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
雀頭が無いメンツ手4シャンテン。
伊達さんは1000点アガリで良いのでマンズ一気通貫や役牌を重ねてポンで十分です。
いざとなれば上家のチーする選択もありそうです。
ツモ打
最後に北家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
こちらはメンツ手3シャンテン。
満貫ツモでも二着浮上に届かない魚谷さんは難しい立場です。
リーチ棒が出た時は二着浮上がありますが、この手では赤やドラを引かない限り厳しそうです。
ツモ打
次巡、本田さんは
ドラ本田手牌
現在3トイツで4トイツになればチートイツ意識。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
瑞原「引いたらイーぺーコーも狙える」
引きならメンタンピンツモイーペー、裏1か一発で跳満。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
で鳴ける手に変化。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
打で234三色を見切ります。
瑞原「とりあえず234三色は見切りましょう。三色狙うとタンヤオ・ピンフ崩れそうだし。」
ここにツモならの受け入れもできます。(ドラを使えると一翻アップ)
イーぺーコー狙いも継続できてタンヤオが残る選択を選びました。(三色だとになってロンもありそう)
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
マンズ一気通貫が残り、雀頭と1メンツが欲しい形。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
もう1シャンテン。
次巡、本田さんは
ドラ本田手牌
役なし3シャンテン。
同巡、瑞原さんはツモツモ切り。
瑞原「一通は遠い!それよりはタンヤオ!」
一気通貫を見るとあとのどちらかが最低1枚必要になり、タンヤオの一翻が消えます。(アガリ牌がどちらかでいい)
次巡、本田さんは
ドラ本田手牌
赤を引いた2シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
待ちテンパイ、裏ドラ期待のリーチをかけても良さそうですがダマテン。
瑞原「引いたら、引いたら・・・ピンズの伸びもあるな・・・最終的なアガリ形は・・・とかあれやこれや考えてたら、リーチし損ねた。
ツモ裏で逆転なのに完全なミス!
ヤベエー次のツモにおらんでくれよ怖いよー!」
次巡、瑞原さんはツモ切りリーチ!
ドラ瑞原手牌
瑞原さんがMVPになるには
@一発ツモ
A一発ロンして裏1
B伊達さんから直撃
Cハイテイツモ
Dツモって裏1
この5通りあります。
Bの伊達さんから直撃は放銃しなければほぼ二着で伊達さんがオリると思うので無理そうですが。
瑞原さんの切ったを見て伊達さんはストップ。
雀頭の無い伊達さんはネックを鳴いてペンチャン残りの1シャンテンと間に合わなそうです。
ドラ伊達手牌
瑞原「本田さんはやるっきゃないという立場!なんだけど進んでる気配が無い・・・大丈夫か『ほんでぃ』って思ってた。」
次巡、伊達さんはを抜いて完全にオリ。
そこから8巡後(動画5:30)、伊達さんは
ドラ伊達手牌
瑞原捨牌
現在15巡目で鳴きが入らなければハイテイツモは南家・瑞原さん。
ここを入れて伊達さんが切るのはあと3枚。
伊達さんに瑞原さんの現物はの3枚でこれを切れば放銃はありません。
次巡、本田さんは
ドラ本田手牌
残り2巡でまだ2シャンテンと遅れています。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ここで魚谷さんは長考。
瑞原「ゆーみん長考・・・これは通ってない牌が出てきそう出てくる可能性あるな!
どうしよう・・・」
魚谷さんは打!
ですが瑞原さんはロンせずスルー。
瑞原「今アガって裏2の確率よりも残り手番2回でツモる確率に賭けた!(本田さんテンパイで連荘の可能性もあるし)」
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ダマテンタンキ待ち。
次巡、ハイテイの瑞原さんは山にアガリ牌1枚残っていますが、ツモれず。
流局し、瑞原さんと魚谷さんの二人テンパイ。(+1500)
これで
本田 46100 +66.1
伊達 23400 +3.4
魚谷 16200 −23.8
瑞原 14300 −45.7
着順差で伊達さんのMVPが決定した瞬間です。
遅ればせながら伊達さん、MVPおめでとうございます!
今回のまとめ
・オリる時は現物だけを切るつもりで進める
南4局
東家 本田 朋広 46600
南家 瑞原 明奈 13800
西家 伊達 朱里紗 24900
北家 魚谷 侑未 14700
瑞原さんと伊達さんは微差なので着順が上の人がMVP、本田さんは親連荘が絶対条件。
ラス目・瑞原さんは跳満ロンかツモで伊達さんより上の二着。
伊達さんは絶対に直撃だけは避けたい場面。
瑞原さんに跳満ロンかツモされない限り逆転が無いからオリ寄り。
オリる時はスジだから切るなど中途半端な考えは捨てて現物だけを切る。
・流局までの現物を確保しておく
鳴きが入っていないのでハイテイツモは瑞原さん。(南家)
伊達さんは17巡目まで切る牌を確保しておけばMVP。
ドラ15巡目伊達手牌
15巡目なので15〜17巡目に切る現物3枚あればいい。()
・自分の条件から、可能性が高そうなものを選ぶ
瑞原さんは5巡目テンパイ、次巡リーチ!
ドラ瑞原手牌
瑞原さんがMVPになるには
@一発ツモ
A一発ロンして裏1
B伊達さんから直撃
Cハイテイツモ
Dツモって裏1
Bの直撃は流局すればMVPだから伊達さんはオリそう。
@とAの一発だけに賭けるのは確率が低過ぎる。Cも同様。
実現できそうなのはDが一番ありそう。
16巡目、魚谷さんが当たり牌を切るが瑞原さんはスルー。
ここでロンして裏ドラ2枚乗る確率よりはツモって裏1の方が高そう。
2枚あるのはの3種でその裏ドラ表示牌になる1枚見え、1枚見え、3枚見え。
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2023年04月17日
ちょっとだけMリーグ#137
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/wt30lt1yL6I
2022年11月10日 第2試合
南4局
東家 茅森 早香 32100
南家 多井 隆晴 19900
西家 園田 賢 37800
北家 内川 幸太郎 10200
(敬称略)
トップ目・園田さんは何をアガってもトップ。
二着目・茅森さんは1600オールツモ以上か5800ロン以上でトップ目。(連荘)
三着目・多井さんは満貫ツモで100点足らずでリーチ棒が出て満貫ツモ以上かリーチ棒が出て跳満ロン以上で二着、倍満ツモ以上か三倍満以上ロンでトップ。
ラス目・内川さんは満貫ツモ以上で三着、倍満ツモ以上か三倍満ロン以上で二着、三倍満ツモ以上か役満ロンでトップ。
最初に親・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
イーぺーコーやピンフのどちらかは狙えそうです。
まだ赤もドラも無い手なのでドラを引いたを待ちにするのが理想です。
メンツ手4シャンテンでテンパイスピード的には微妙か。
ツモ打
次に南家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
こちらも赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
多井さんは満貫ツモでも二着に100点足りないので他家からのリーチ棒頼りになります。
このままでは打点が足りないのでかを引いてリーチ・ツモが目標です。
ツモ打
続いて西家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
こちらはリーチのみになりそうなメンツ手3シャンテン。
園田さんは1000点でもアガればトップですが、ピンフになるかどうかも怪しく、かといって役牌トイツもありません。
親へ放銃だけはしてはいけないので(他への放銃も二着落ちがある)、引き寄りか?
ツモ打
最後に北家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
満貫ツモ三着がある内川さんはドラなのでピンズのホンイツ・・ドラで満貫になります。
を引いて満貫以上にしたい。
もしメンゼンホンイツなら跳満の目も出てきます。
ホンイツを見るなら5シャンテンと遅めです。
ツモ打
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
3トイツで雀頭には困らなそう。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
最大のネック、ペンチャンが埋まり2シャンテン。
また同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
ピンズ・ソウズの二色にします。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
ドラ引きの1シャンテン。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
ピンズに寄せるようです。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
リーチ・ツモ・・裏など満貫もありそうです。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
カンの1シャンテン。
同巡、多井さんは
ツモ打ドラ多井手牌
とペン待ち役なしテンパイ。
これはおそらくソウズ一気通貫とイーぺーコー、場に2枚切れも見ての仮テン。(後の変化を見た仮のテンパイ)
また同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
完全にピンズホンイツへ。
引きなら鳴いても跳満があります。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
打1シャンテン戻し。
※この一打について後で解説します。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、茅森さんは
打リーチドラ茅森手牌
打イーぺーコー役ありテンパイにもとれますが、茅森さんは打リーチ待ち。
待ちは山に1枚、は2枚の合わせて3枚。
茅森さんリーチの次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
茅森捨牌
序盤からが切られてソウズメンツは無さそう、先に切りなのに後から打でこのそばを持っていそう、リーチ宣言牌がでこのそば待ちはありそうです。(、など)
多井さんはツモ打。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
待ちテンパイ、打リーチ!
待ちは山に3枚、は0枚、は2枚の合わせて5枚。
次巡、多井さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ多井手牌
リーチ・一発・ツモ・ピンフ・ドラ・裏の跳満、3000-6000。(リーチ棒+1000)
このアガリで
園田 34800 +54.8
多井 32900 +12.9
茅森 25100 −14.9
内川 7200 −52.8
トップに1900点差と迫る二着浮上で+33ポイント(33000点、ウマ+20を含む)得するアガリとなりました。
この局で、多井さんが1シャンテン戻しした場面がありました。(動画3:18)
ドラ多井手牌
この手にを引くとピンフ、を引けば一気通貫の一〜二翻アップ。
を引いてリーチ・ツモならリーチ・ツモ・ピンフ・赤・ドラ2の跳満。
あの1シャンテンから手替わりする牌が6種あり、一〜二翻アップが約束されています。
リーチ棒が出て満貫ツモなら二着になれる多井さんは満貫ツモ以上を見てテンパイ崩しのようです。
ドラ例1
例2
例3
例4
例5
例6
今回のまとめ
・高くなる変化がたくさんある時は1シャンテン戻しが有効
ドラ多井手牌
ここに引きで一気通貫、引きでピンフ(だけピンフ・ドラの二翻)の一〜二翻アップが6種あるから1シャンテン戻し。
リーチ棒が出て満貫ツモ二着になった多井さんはを引いてリーチ一発ツモって裏を乗せて跳満で二着。
リーチ一発ツモドラ裏ドラ多井手牌
手替わりを見る例には他にタンヤオ、イーぺーコー、三色同順、チャンタ、純チャンなどがある。
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2023年04月14日
ちょっとだけMリーグ#136
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/Zo5BnOAidEA
2021年 10月21日 第1試合
南4局 2本場 供託リーチ棒2本
東家 瀬戸熊 直樹 13200
南家 日向 藍子 22900
西家 丸山 奏子 34200
北家 瑞原 明奈 27700
(敬称略)
積み棒がたくさんあり、アガリに+2600点されます。
トップ目・丸山さんは何でもアガればトップ。
二着目・瑞原さんは3900ロンで同点トップ、800-1600ツモ以上でトップ、丸山さんから2000点直撃でもトップ。
三着目・日向さんは満貫ツモ以上か跳満ロン以上でトップ。
ラス目・瀬戸熊さんは6000オールツモ以上か倍満ロン以上でトップ目。(連荘)
最初に親・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
瀬戸熊さんは役牌を重ねてポンでもいいので連荘が求められる場面。
役牌・赤やリーチ・赤のような安手で終わりそうですが、アガリを見て進めます。
一応3トイツあるので4トイツになればチートイツも少しありそうです。
これはメンツ手なら4シャンテン、チートイツなら3シャンテン。
ツモ打
次に南家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
こちらはメンツ手3シャンテン。
手役を見るなら123三色やイーぺーコーがありそうです。
ツモ打
続いて西家・丸山さんの手は
ドラ丸山手牌
これはドラ2+赤2のタンヤオを見たい手で、ツモれば跳満。
丸山さんはトップ目で放銃に気をつけたい場面ですが更なるポイント稼ぎのチャンスでもあります。
メンゼンでも食いタンでも満貫以上の3シャンテンなので勝負になるかもしれません。
ツモ打
最後に北家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
678三色が見えて字牌はすべて役牌()の2シャンテンです。
リーチ・三色同順で5200。
またを引いてタンヤオ・赤・ドラ3900点でもトップがあります。(三色が付いて満貫)
ツモ打
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
123三色変化も残る2シャンテン。
同巡、瑞原さんは
打ドラ瑞原手牌
この場面、マンズが増えて役牌が重なってホンイツ・トイトイなら満貫〜跳満になります。
ここで字牌の重なりを見て打(引きを見て打でも)の選択もありそうです。
どちらかが100%必要な678三色狙いよりも引く牌の種類は問いません。(役牌・ホンイツなら3900点、マンズ〜との12種引けばいい)
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
ダブは場に1枚切れですが1シャンテン。
同巡、瑞原さんは
打ドラ瑞原手牌
ポンの2000点を日向さん直撃でトップ、・ホンイツでも満貫、ホンイツならの片方だけポンでも3900ロンでトップです。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
役なし3シャンテン。
同巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
567三色も見えてきました。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
が場に1枚切れになり、トイツ落とし。
次巡、丸山さんは
打ドラ丸山手牌
食いタンで仕掛ける時でも必要な雀頭候補のうち片方を崩しています。
それと567三色も少し狙いづらくしています。
456三色狙いなのかもしれませんが。
同巡、瑞原さんは
打ドラ瑞原手牌
また役牌切り。
タンヤオと678三色同順を見ています。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
切りでリーチのみも辞さずの構えか?
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
受け入れの1シャンテン。
解説の土田さんは「アガれなくても良いですよね」と評価されていますが、3900ロン以上か800-1600ツモ以上が欲しい瑞原さん。
次巡、瑞原さんはツモ切り。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
こちらも1シャンテン。
同巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
4人目の受け入れの1シャンテン。
次巡、瑞原さんは
打ドラ瑞原手牌
打で678三色を見切ります。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
678三色を拒めと言わんばかりのツモしか来ません。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
テンパイ即リーチ待ち。
待ちは山に1枚、は3枚の合わせて4枚。
同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
待ち即リーチ!
待ちは山に0枚、は2枚の合わせて2枚。
二軒リーチを受けた丸山さんは瀬戸熊さん現物で日向さん現物の中スジ(現物)の打。
上家の切ったを見て考える瑞原さん。
チーして打テンパイ、タンヤオ待ち。
チードラ瑞原手牌
は山に2枚、は3枚の合わせて5枚。
枚数は瑞原さんリード。
次巡、日向さんがをツモ切り決着。
ロンチードラ瑞原手牌
タンヤオ1000の二本場、1600点。(リーチ棒+4000)
このアガリで
丸山 34200 +54.2
瑞原 33300 +13.3
日向 20300 −19.7
瀬戸熊 12200 −47.8
瑞原さんのトップまであと900点差という大接戦で終わります。
この局の分岐点は瑞原さん3巡目打です。
打ドラ瑞原手牌
おそらく瑞原さんはタンヤオ・678三色同順を見て進めたようです。
リーチツモドラ例1
リーチツモ例2
リーチ・タンヤオ・ツモで良いのでこんなアガリもOK。
リーチツモ例3
リーチツモ例4
瑞原さんはと最高のアガリを目指しましたが、私なら3巡目
打ドラ例5
マンズホンイツ、トイトイ含みで仕掛けとチートイツ2シャンテンにとる打とします。
カンが必要になるのでそれよりは鳴けるホンイツと4トイツでチートイツを見ます。
もっと言えばも切らずに役牌重なりと心中するつもり進めます。
後に
ドラ例6
そこから
ドラ例7
メンツをぶった切ります。(危険度の意味で内側から)
例8
さらに日向さんのポンして
ポンドラ例9
チー、ポンできる1シャンテンにします。
もしポンすると瀬戸熊さんのカン、日向さんのカンは入らず、リーチも入りません。
これなら動画と違う結果もあったんじゃないでしょうか?
たらればはあまり言いたくないですが。
今回のまとめ
・逆転条件に合わせた手組を
南4局 2本場 供託リーチ棒2本
東家 瀬戸熊 直樹 13200
南家 日向 藍子 22900
西家 丸山 奏子 34200
北家 瑞原 明奈 27700
(敬称略)
二着目・瑞原さんは3900ロンで同点トップ、800-1600ツモ以上でトップ、丸山さんから2000点直撃でもトップ。
ドラ瑞原手牌
配牌の時点ではタンヤオ・678三色もありそうだがカンのどちらかが必ず必要で狭い受け入れになる。
後に
打ドラ瑞原手牌
場に1枚切れ打するが、・ホンイツ、・ホンイツで3900〜5200。
ホンイツ・トイトイでも満貫ある。(チートイツ2シャンテンにもとれる)
タンヤオ・三色同順だとカンやカンのネックが残りやすく愚形待ち。
満貫や跳満の高打点が欲しい状況でもないのにトイツ落としはやり過ぎ。
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2023年04月09日
ちょっとだけMリーグ#134
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/7s2tMYKp4RY
2021年1月19日 第1試合
東3局 1本場
東家 二階堂 亜樹 31900
南家 小林 剛 24700
西家 鈴木 たろう 20700
北家 魚谷 侑未 22700
(敬称略)
親の亜樹さんが子・満貫程度リードしている東3局。
二着目以下ともさほど点差は開いていないのであまり意識しなくて良いでしょう。
※二巡目・親から見ていきます。
最初に親・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
少し789三色がありそうに見えますが、その場合雀頭が無くなってしまうので、三色確率は低そうな3シャンテンです。
ツモ打
次に南家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
この手には、のターツ+雀頭、で4ブロックしかない4シャンテン。
残るにくっつけて残り1ブロックを作れば手材料は足ります。
ツモ打
続いて西家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
こちらも、、、の4ブロックで1ブロック足りない4シャンテン。
マンズ・ピンズ・ソウズの伸びによってはわずかに456三色があるかもしれませんが、リーチのみかリーチ・ピンフ程度の安手になりそうです。
この手も赤やドラ引きしない限り高くならなそうなので押し過ぎに注意です。
ツモ打
最後に北家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
こちらはドラ1のメンツ手4シャンテン。
アガリを見るならリーチ・ピンフ・ドラ3900点程度の手になりそうです。
手役を見るならイーペーコーもあります。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
雀頭を固定。
更に次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
アンコになり、柔軟な形になりました。
アンコが1つできると、雀頭でもアンコのままでも使えて手牌のバリエーションが増えます。
今回はを切ってしまったので後手になりますが、アンコに一牌くっつけた変則待ちに取る選択も増えます。(の待ちなど)
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
これで3シャンテン。
また同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ピンフ3シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
役なし2シャンテン。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ソウズターツもできた2シャンテン。
更に同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
3シャンテン。
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
カンチャン残りの1シャンテン。
同巡、たろうさんは打、これを小林さんがポンして打。
ポンドラ小林手牌
打としたのは他家からリーチが入っても受けやすい形(安全牌を常に1枚抱える)にして少しでも放銃を防ぐ意味と678三色を付けたい意味もあるようです。
この手牌なら受け入れにして、リーチ一発目に場に1枚切れ切りできます。
ポンの後、たろうさんは
ドラたろう手牌
受け入れの2シャンテン。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
リャンメンだらけの2シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
もしアンコになれば、もっと広い形になります。
次巡、小林さんは
ツモ打ポンドラ小林手牌
小林さんから2枚見えのと3枚見えのを入れ替えます。
多井さんがここで解説されていますが「もっともっと安全を探す」入れ替えです。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
こちらも場に2枚切れを抱えてリーチの前段階。
これを見て解説の多井さんは「ただ負けているチームとか負けている親だとかそれからドラ3が内臓されているような手の時はブックブク(受け入れを最大にして安全牌を持たない)に受けると。」と仰っています。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ソウズが受け入れに。
同巡、小林さんは
ポンドラ小林手牌
待ち、高目三色テンパイ。
待ちは山に3枚、は2枚、は1枚の合わせて6枚。
これを見て多井さんは「剛さんにとって三色(同順)は(食い下がり:鳴いて翻数が下がること)一翻、我々は二翻」と力説されています。
副露率(フーロ率:鳴き率)が高い小林さんにふさわしい表現です。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
テンパイ即リーチ待ち。
待ちは山に2枚、は1枚の合わせて2+1=3枚。
次巡、たろうさんはがフリテンで引きでオリ。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
待ち即リーチ!
待ちは山に1枚、は2枚の合わせて3枚。
亜樹さんリーチの3巡後、亜樹さんはをツモ切り、これに小林さんがロン。
ロンポンドラ小林手牌
・三色同順の2000点の一本場、2300点。(リーチ棒+2000)
4300点のプラスで小林さんは29000点持ちトップ目に。
三人テンパイの場面で多井さんは
「剛さん倒したかったら引きずり込むんですよ。テンパイまで引きつける。
そこから満貫でリーチ打つんですよ。
それでね、剛さんがアガることも一杯あるんですけどね。
剛さんテンパってからなかなかオリないっすね。
こう特に好形でテンパると。」
この方法は小林さん相手に限らず、フリー雀荘や公式対局でも有効なケースがあります。
相手にテンパイが入るまでわざとリーチを遅らせて相手がオリられない状況にしてから1対1の勝負に持ち込み、相手から直撃狙いします。(相手がオリられない=2人のどちらかロンかツモの確率が高い、アガリの半分近くが直撃)
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今回のまとめ
・鳴く時は安全牌を1枚抱えておく
鳴く手にもよるが、安全牌を持っておくと相手リーチへの一発放銃を避けられ、比較的安全に進められる。
ポンドラ小林手牌
たろうさんのポンして打、好形待ち()と678三色を見て安全牌に1枚切れを残した。
・安全牌にも優劣がある
ツモ打ポンドラ小林手牌
小林さんは場に1枚切れを切って2枚切れ残し。
ションパイの字牌<1枚切れ字牌<2枚切れ字牌 の安全度。
・点棒を減らしたい相手には相手をテンパイさせて勝負する手も
テンパイしたらなかなかオリない相手は相手をテンパイさせてからリーチすれば他がオリて自分か相手のロンかツモの確率が高くなり、直撃も増える
相手が1シャンテンでは勝負してくれるのも半々〜それ以下と微妙。
相手と自分との間合い(自分と相手のテンパイスピード)を比較しながら進める。
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2023年04月07日
ちょっとだけMリーグ#133
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は東城 りおプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/0Ws-U2MyHFA
2022年1月3日 第2試合
南4局
東家 伊達 朱里紗 31600
南家 東城 りお 39100
西家 日向 藍子 29500
北家 岡田 紗佳 −200
(敬称略)
トップ目・東城さんは何でもアガればトップ。
二着目・伊達さんは2000オール以上ツモや7700ロンでトップ目。(連荘)
三着目・日向さんは満貫ツモや跳満ロン、東城さんから5200以上直撃でトップ。
ラス目・岡田さんは役満ツモか東城さんから役満ロンでトップ。
最初に親・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
こちらはドラトイツでペンチャンやカンチャン受け入れが目立つ4シャンテン。
トップにはこの手をアガる必要がありますが、スピードで遅れそうです。
ソウズの形からが二枚必要です。
ツモ打
次に南家・東城さんの手は
ドラ東城手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
第一打からとペンチャンターツ落とし。
浮いているのどちらかにくっつけて好形を作りたいようです。
ツモツモ切り
続いて西家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
この時点で2シャンテンで5ブロックの材料は揃っています。
このままではリーチ・ドラ2600点程度になりそうです。
日向さんはトップに満貫ツモが必要なのでドラを重ねてリーチ・ツモか赤引きしたい。
ツモ打
最後に北家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
箱下(マイナス)の岡田さんですが、少しでも素点を回復したい状況です。
ツモツモ切り
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
マンズ・ピンズ・ソウズのどこが埋まってもいい2シャンテン。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
雀頭候補ができ、のどれかにくっつけばブロック数は足ります。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
あと1メンツが決めきれない状況です。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
、、、、、の6ブロックに受けました。
この6ブロックでは愚形受け入れが多く(メンツ1+ペンチャン1+トイツ3+リャンメン1)で形的に良くありません。
6ブロックに受けるならせめてリャンメン4+カンチャン2以上の形にはしておきたいです。
6ブロックはリーチを受けた時にオリにくい(アガリを見るにもリーチに2枚以上切らないといけない)ので(2枚は切れますが)そこがデメリットになります。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
8巡目と全体の約半分まで来ましたが0メンツの3トイツ。
そろそろ他家からリーチが入ってもおかしくない巡目に入ります。
受け(守備)を考えておきたい状況です。
ドラトイツで満貫をアガればトップですが先制リーチが入れば自由に打てなくなりそうです。
東城さんの現物、日向さんの現物しかなく、オリるのにも不安が残ります。
リャンメンを1枚も引いていない、0メンツとテンパイスピードで明らかに遅れているのでチートイツに決めて危険牌を何枚か先切りしておくと受けやすくなります。
次巡、東城さんは
ツモ打ドラ東城手牌
ソウズ2メンツを見て東城さんは打。
場を見ると
伊達捨牌
日向捨牌
岡田捨牌
伊達さんのからは持ってなさそう、日向さんのからは持ってなさそう(巡目は微妙ですが実際は)、岡田さんのでこの周りも持ってなさそうです。
東城さんから3枚見えで特にの外側は山にありそうです。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
これで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
それでも他家にはスピードで遅れています。
同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
で高目イーペーコー、待ち即リーチ!
待ちは山に2枚、は1枚の合わせて3枚。
※このリーチについて後で解説します。
日向さん、岡田さん、伊達さん共に2シャンテンでリーチに押し返せそうな人は誰もいません。(リーチに2枚以上切る必要がある)
リーチが入った後も目線が細かく動いている伊達さん。
リーチの3巡後、伊達さんは
ドラ伊達手牌
チートイツ・ドラ2の1シャンテン。
同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
タンヤオ・ドラ2の1シャンテン。
ラス目の岡田さんとの点差は29700点で仮に三倍満放銃しても三着のままなので、ここは勝負するのもいいでしょう。
もし満貫ツモならトップがあります。
2巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
現物が増えて打。
同巡、日向さんは伊達さんが切れない切りで勝負しています。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
まだ1シャンテンで粘っています。
同巡、東城さんは
リーチツモドラ裏ドラ東城手牌
ツモアガリ。
リーチ・ツモ・イーぺーコー・赤・裏2の跳満、3000-6000。
伊達さんは親カブリ(親が多く支払う)で日向さんと3000点差が縮まり三着。(動画7:30、不満なのか頬を膨らませた伊達さん)
伊達 25600
東城 51100
日向 26500
岡田 -3200
今回、トップを取った東城さんリーチの捨牌に注目してみましょう。
東城捨牌
5巡目により先にくっつきにも良いが切られています。
ドラならとターツでも使えてくっつきの優先度でもよりが上です。
ということははかなり孤立牌の可能性が高そうです。(や、でもは切らなそう、は切るかも)
つまりの周りをまだ持っている可能性が高くなります。(など)
後は最初からペンチャンターツを手出ししています。
つまりこれはブロックが足りているか好形を作れるような状態だったのを指しています。
ドラ四巡目東城手牌
この手のブロックは、、、の4ブロックあり、にくっつけて残り1ブロックを作ればいい形です。(引きやでリャンメン)
それにをツモ切っているのでソウズは、に注意すればいいでしょう。
マンズを先切りしているので、はかなり薄そう。
以前も少し言いましたが「当たりそうなゾーン」を色ごとに意識すれば切りやすい牌と切りづらい牌の区別ができます。
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今回のまとめ
・捨牌の違和感に気づく
東城捨牌
東城さんリーチにたくさんヒントがある。
第一打ペンチャン落としからブロック数が足りているか、好形になる材料があるかのどちらか。
ドラ四巡目東城手牌
5巡目により先にくっつきにも良いが切られている。
ドラならとターツでも使えてくっつきの優先度でもよりが上。
ということははかなり孤立牌の可能性が高そう。(や、でもは切らなそう、は切るかも)
つまりの周りをまだ持っている可能性が高くなる。(など)
・当たりそうなゾーンを色ごとに意識
をツモ切っているのでソウズは、に注意すればいい。
マンズを先切りしているので、はかなり薄そう。
・着順転落が薄そうならかなり押し
三着目・日向さんとラス目・岡田さんの点差は29700点差で東城さんへ24000放銃してもラスはないからかなり押し。
↓一年目から活躍していた東城さん!と思ったらクリック
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2023年04月04日
ちょっとだけMリーグ#132
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は松本 吉弘プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/zKuTmWX6ViU
2023年 2月3日 第1試合
南4局
東家 鈴木 たろう 27000
南家 内川 幸太郎 33000
西家 松本 吉弘 14100
北家 滝沢 和典 25700
(敬称略)
トップ目・内川さんは何をアガってもトップ。
二着目・たろうさんは7700以上ロンか1600オール以上ツモでトップ目。(連荘)
三着目・滝沢さんは満貫以上ロンか1600−3200以上ツモか内川さんから3900以上直撃でトップ。
ラス目・松本さんは三倍満以上ロンか倍満以上ツモでトップ。
親・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
こちらはメンツ手3シャンテン。
一応イーぺーコー変化があるので引きを意識しましょう。
ツモ打
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
リーチ・ピンフ・赤・ドラなら満貫でポイントが上積みされます。
ツモ打
続いて西家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
満貫ツモでも着順アップしない松本さんは跳満以上の手が必要です。
マンズと字牌が増えればマンズホンイツ(が役牌)、ドラを重ねてリーチ・ツモ・ドラ2・役・役の跳満などがありそうです。
ツモ打
最後に北家・滝沢さんの手は
ツモ滝沢手牌
ピンフかタンヤオになりそうな3シャンテン。
このままではリーチ・ピンフ2000点くらいで終わりそうなのでドラか赤を引いて満貫にしたい。
ツモ打
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
ドラが重なり、リーチ・ツモ・ドラ2の満貫にはなりそう。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
確率は薄めですが678三色も見ているようです。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
2メンツ完成の2シャンテン。
2巡後、たろうさんは
ドラたろう手牌
引きやイーぺーコーならリーチ・ピンフ・赤5800やリーチ・ツモ・イーぺーコー2000オールで逆転トップもあります。
リーチロンドラ例1
リーチツモ例2
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
シャンポン待ちも残りそうな2シャンテン。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
カン待ち即リーチ!
待ちは山に2枚。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
トイツ落としの3トイツになりました。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ピンフ1シャンテン。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
引きでたろうさんのアガリ牌はあと1枚。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
4トイツの2シャンテン。
同巡、滝沢さんは
たろう捨牌
打ドラ滝沢手牌
現物のスジ、場に4枚切れでを嫌う手もありますが、ツモ切り。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
リーチ・赤2・ドラなら満貫になる1シャンテン。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
わずかに受け入れが増えました。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
でテンパイする1シャンテン。
次巡、内川さんは
打ドラ内川手牌
もし目一杯に受ける打なら放銃でしたが内川さんは打。
がフリテンで山0でオリか?
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
1シャンテン。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
1シャンテンに復活。
にくっつけば押し返せます。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
テンパイ。
ここからツモり三暗刻を見る打か、リャンメン待ち打とするかの二択になりそうです。
打リーチの場合、
たろうさんが27200点、松本さんが14100点で松本さんが満貫ツモならたろうさんはー5000点(リーチ棒込み)、松本さんは+9000点で点差は9000−(ー5000)=14000点縮まります。
満貫ツモ三着なら一着順アップのウマで+20。(20000点)
次に打リーチの場合、ツモならリーチ・ツモ・三暗刻・ドラ2の跳満、3000−6000で二着。
もしドラツモなら七翻、裏ドラが1枚乗るか一発ツモで倍満トップ。
場には0、0、0、1枚切れています。
待ちなら山に1枚、は0の合わせて1枚。
待ちの場合は山に1枚、1枚の合わせて2枚。
満貫ツモ三着になる打ならたろうさんへ放銃、ツモって跳満以上、トップまで見るなら打ですが・・・松本さんは打リーチ!
このを滝沢さんがチーしてテンパイ、待ち。
チードラ滝沢手牌
待ちは山に2枚、も2枚の合わせて4枚。
この後、内川さんはツモで長考。
ツモドラ内川手牌
はたろうさんの現物のスジで他二人には通っていません。
トップ目の内川さんは打オリ。
同巡、松本さんは
リーチツモドラ裏ドラ松本手牌
リーチ・ツモ・三暗刻・ドラ3・裏3の倍満、あと一翻あれば三倍満でした。
4000−8000ツモで
たろう 18200
内川 29000
松本 31100
滝沢 21700
三着順アップの大逆転トップ。
今回は待ち選択についてです。
松本さんがテンパイした場面ですが
ドラ松本手牌
打のツモって三着狙いか打のツモり三暗刻、二着狙いのどちらを選ぶか?となったらアガってうれしい方(この場合はアガリ三着<アガリ二着)を選ぶのを私はおすすめします。(点数>アガリ率)
もしトップ目でピンフテンパイなら点数<アガリ率、になるのでダマテン(ヤミテン)にして少しでもアガりやすくする方をおすすめします。
あとは条件に関係ない場合に待ちを選ぶ時は基本的に枚数が多い方を選びましょう。
ちゃんと自分から見えている枚数を数えて多い待ちを選びます。(鳴いた牌やドラ表示牌を見落とさない)
もし見た目枚数(自分から見えている枚数)が同じ場合はタンキ<シャンポン<ペンチャン<カンチャン<リャンメンの順で選びます。
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今回のまとめ
・逆転条件がある時はアガってうれしい方を選ぶ(点数>アガリ率)
ドラ松本手牌
打はツモって三着、打はツモって二着だから打リーチ。
・アガリトップの場合(オーラス、トップ目ピンフテンパイなど)はダマテン(ヤミテン)推奨(点数<アガリ率)
オーラストップ目はアガリやすさ重視のダマテン。危険牌をつかんでもオリられるメリットも。
・もし待ちで迷ったら枚数が多い方を選ぶ(場に切られた牌、鳴いた牌、カンやドラ表示牌を数える)
・見た目枚数が同じなら基本的にタンキ<シャンポン<ペンチャン<カンチャン<リャンメンの順で選ぶ
タンキやシャンポンは枚数的に不利になりやすい。
ペンチャンとカンチャンはスジひっかけで出してくれるケースも増える分上。
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