2023年04月09日
ちょっとだけMリーグ#134
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/7s2tMYKp4RY
2021年1月19日 第1試合
東3局 1本場
東家 二階堂 亜樹 31900
南家 小林 剛 24700
西家 鈴木 たろう 20700
北家 魚谷 侑未 22700
(敬称略)
親の亜樹さんが子・満貫程度リードしている東3局。
二着目以下ともさほど点差は開いていないのであまり意識しなくて良いでしょう。
※二巡目・親から見ていきます。
最初に親・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
少し789三色がありそうに見えますが、その場合雀頭が無くなってしまうので、三色確率は低そうな3シャンテンです。
ツモ打
次に南家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
この手には、のターツ+雀頭、で4ブロックしかない4シャンテン。
残るにくっつけて残り1ブロックを作れば手材料は足ります。
ツモ打
続いて西家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
こちらも、、、の4ブロックで1ブロック足りない4シャンテン。
マンズ・ピンズ・ソウズの伸びによってはわずかに456三色があるかもしれませんが、リーチのみかリーチ・ピンフ程度の安手になりそうです。
この手も赤やドラ引きしない限り高くならなそうなので押し過ぎに注意です。
ツモ打
最後に北家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
こちらはドラ1のメンツ手4シャンテン。
アガリを見るならリーチ・ピンフ・ドラ3900点程度の手になりそうです。
手役を見るならイーペーコーもあります。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
雀頭を固定。
更に次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
アンコになり、柔軟な形になりました。
アンコが1つできると、雀頭でもアンコのままでも使えて手牌のバリエーションが増えます。
今回はを切ってしまったので後手になりますが、アンコに一牌くっつけた変則待ちに取る選択も増えます。(の待ちなど)
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
これで3シャンテン。
また同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ピンフ3シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
役なし2シャンテン。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ソウズターツもできた2シャンテン。
更に同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
3シャンテン。
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
カンチャン残りの1シャンテン。
同巡、たろうさんは打、これを小林さんがポンして打。
ポンドラ小林手牌
打としたのは他家からリーチが入っても受けやすい形(安全牌を常に1枚抱える)にして少しでも放銃を防ぐ意味と678三色を付けたい意味もあるようです。
この手牌なら受け入れにして、リーチ一発目に場に1枚切れ切りできます。
ポンの後、たろうさんは
ドラたろう手牌
受け入れの2シャンテン。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
リャンメンだらけの2シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
もしアンコになれば、もっと広い形になります。
次巡、小林さんは
ツモ打ポンドラ小林手牌
小林さんから2枚見えのと3枚見えのを入れ替えます。
多井さんがここで解説されていますが「もっともっと安全を探す」入れ替えです。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
こちらも場に2枚切れを抱えてリーチの前段階。
これを見て解説の多井さんは「ただ負けているチームとか負けている親だとかそれからドラ3が内臓されているような手の時はブックブク(受け入れを最大にして安全牌を持たない)に受けると。」と仰っています。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ソウズが受け入れに。
同巡、小林さんは
ポンドラ小林手牌
待ち、高目三色テンパイ。
待ちは山に3枚、は2枚、は1枚の合わせて6枚。
これを見て多井さんは「剛さんにとって三色(同順)は(食い下がり:鳴いて翻数が下がること)一翻、我々は二翻」と力説されています。
副露率(フーロ率:鳴き率)が高い小林さんにふさわしい表現です。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
テンパイ即リーチ待ち。
待ちは山に2枚、は1枚の合わせて2+1=3枚。
次巡、たろうさんはがフリテンで引きでオリ。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
待ち即リーチ!
待ちは山に1枚、は2枚の合わせて3枚。
亜樹さんリーチの3巡後、亜樹さんはをツモ切り、これに小林さんがロン。
ロンポンドラ小林手牌
・三色同順の2000点の一本場、2300点。(リーチ棒+2000)
4300点のプラスで小林さんは29000点持ちトップ目に。
三人テンパイの場面で多井さんは
「剛さん倒したかったら引きずり込むんですよ。テンパイまで引きつける。
そこから満貫でリーチ打つんですよ。
それでね、剛さんがアガることも一杯あるんですけどね。
剛さんテンパってからなかなかオリないっすね。
こう特に好形でテンパると。」
この方法は小林さん相手に限らず、フリー雀荘や公式対局でも有効なケースがあります。
相手にテンパイが入るまでわざとリーチを遅らせて相手がオリられない状況にしてから1対1の勝負に持ち込み、相手から直撃狙いします。(相手がオリられない=2人のどちらかロンかツモの確率が高い、アガリの半分近くが直撃)
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今回のまとめ
・鳴く時は安全牌を1枚抱えておく
鳴く手にもよるが、安全牌を持っておくと相手リーチへの一発放銃を避けられ、比較的安全に進められる。
ポンドラ小林手牌
たろうさんのポンして打、好形待ち()と678三色を見て安全牌に1枚切れを残した。
・安全牌にも優劣がある
ツモ打ポンドラ小林手牌
小林さんは場に1枚切れを切って2枚切れ残し。
ションパイの字牌<1枚切れ字牌<2枚切れ字牌 の安全度。
・点棒を減らしたい相手には相手をテンパイさせて勝負する手も
テンパイしたらなかなかオリない相手は相手をテンパイさせてからリーチすれば他がオリて自分か相手のロンかツモの確率が高くなり、直撃も増える
相手が1シャンテンでは勝負してくれるのも半々〜それ以下と微妙。
相手と自分との間合い(自分と相手のテンパイスピード)を比較しながら進める。
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