2023年04月26日
ちょっとだけMリーグ#141
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は内川 幸太郎プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/_ir8GSgdx34
※今回は動画3:52〜部分の内容です。
2023年 2月21日 第2試合
南4局
東家 鈴木 たろう 31200
南家 内川 幸太郎 27600
西家 鈴木 優 24600
北家 高宮 まり 16600
(敬称略)
トップ目・たろうさんは微差のトップ目でもう少し点差を広げたい。
二着目・内川さんは3900ロン以上か700-1300ツモ以上かたろうさんから2000以上直撃でトップ。
三着目・優さんは満貫ロン以上か1300−2600ツモ以上かたろうさんから3900以上直撃でトップ。
ラス目・高宮さんは倍満ロン以上か跳満ツモ以上かたろうさんから12000以上直撃でトップ。
最初に親・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
こちらはメンツ手5シャンテン。
テンパイスピードが遅そうなのと二着目に2000点放銃でトップ転落があるのでオリ寄りかもしれません。
手役を見るならイーぺーコーくらいかもしれません。
ツモ打
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
内川さんは0メンツの3トイツ、役牌トイツがあるだけです。
前回の高宮さんは1アンコ+3トイツとほぼ材料が揃っていましたが、内川さんには3〜4ブロックしかありません。(+と見るかと見るか)
内川さんは3900ロンか700-1300ツモが必要なので、・トイトイ3900~5200かツモ・チートイツ800-1600で条件を満たします。
ツモ打
続いて西家・優さんの手は
ドラ優手牌
優さんは1300−2600ツモか満貫ロンが欲しいのでドラを重ねてポンの・チャンタ・ドラ2の満貫狙いが良さそうです。
愚形受け入れが増えて受け入れ枚数が少なくメンゼンは苦しいですがドラが重なれば鳴きやすくなります。
ツモ打
最後に北家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
高宮さんは跳満ツモか倍満ロンが欲しいので枚数の多いピンズを活かしてホンイツ・チートイツ・ドラ2で跳満、リーチで倍満になります。
あるいは赤を活かしてメンタンピンツモ赤裏なら跳満になります。
リーチツモドラ例1
リーチツモドラ裏ドラ例2
ツモツモ切り
次巡、優さんは
打ドラ優手牌
ドラが重なり打。
このを内川さんがポンして打。
ポンドラ内川手牌
次巡、内川さんは
打ポンドラ内川手牌
優さんが欲しいを引き、打。
また次巡、内川さんは
打ポンドラ内川手牌
これでポンした以外に3トイツ、・トイトイで3900以上になります。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
に重ねたチートイツなら満貫〜跳満になりそうです。
チートイツの2シャンテン。
次巡、内川さんは
打ポンドラ内川手牌
の4トイツでどれでもポンすればトイトイ。
は鳴きやすい部類ですがは鳴けるかどうか微妙な所です。
ここで内川さんのが出なくなり、優さんの手
ドラ優手牌
カン2枚を押さえています。
ここで解説の浅井堂岐(たかき)プロはが全山(山に2枚ずつ)だと気付きます。
次巡、内川さんは
ポンドラ内川手牌
打で受けやすい(リーチが入っても対応しやすい)形にしています。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
チャンタにしたい優さんは打。
次巡、高宮さんは打、これを内川さんがポンして打1シャンテン。
ポンポンドラ内川手牌
2巡後、優さんは
ドラ優手牌
これでチャンタでなくても・ドラ2・赤で鳴けます。
次巡、内川さんは
ポンポンドラ内川手牌
をアンコにしてテンパイ打、シャンポン待ち。
切られたを優さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ優手牌
・ドラ2・赤満貫、待ち。
同巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
打が内川さんへ放銃。
ロンポンポンドラ内川手牌
20+4+4+4+2=34→40符三翻5200点。
このアガリで
内川 32800 +52.8
たろう 31200 +11.2
優 24600 −15.4
高宮 11400 −48.6
少しパワープレイ感が否めないですが、条件達成した内川さんの大逆転トップです。
ところで、内川さんの鳴きで「なぜずっとを持ってるの?」と感じた人はいらっしゃいますか?
内川さんは最初のポンをした後から
ポンドラ内川手牌
ポンドラ内川手牌
ポンドラ内川手牌
ポンポンドラ内川手牌
ポンポンドラ内川手牌
場を見ると
たろう捨牌
内川捨牌
優捨牌
高宮捨牌
役牌がションパイで誰かが持っていそうです。
たろうさんは19字牌ばかり切っているので持ってなさそう(役牌があるなら他の字牌も切らなくなる、役役ホンイツなど考えるから)、残り優さんか高宮さんのどちらかと言うとと真ん中に近い牌を切る理由がある=役牌トイツを抱えているから優さんだと想像されます。
ドラ優手牌
優さんは満貫ロンを目指して打。
が切れないので切る牌にも影響が出ています。(この時は・チャンタ・ドラ2を見た模様)
内川さんはトイツにして優さんのカンチーを防ぎ、アンコにして優さんのチーも防いでいます。
もし内川さんが先に切りしていたら優さんがポンしてツモがずれ、違う結果が出ていた可能性が高まります。(高宮まり=高まり?)
プロの方に「牌を絞る(鳴かせない)な!」と言う方がいらっしゃいますが、相手が鳴き手で勝負打牌(相手のネック、役牌、ドラなどを切る)する時はできるだけ切るタイミングを遅らせる(テンパイまで切らない)が有効です。
もし先に内川さんが役牌を切っていると優さんが役ありになり、テンパイスピードが上がり、優さん優勢です。
何を切ると相手にとってメリットになるか?を考えて打牌選択するといいかもしれません。
今回のまとめ
・相手が鳴き手の時、勝負打牌はできるだけひっぱる
内川さんは最初のポンをした後から
ポンドラ内川手牌
ずっとを抱えてテンパイまで切らずにいた。
場を見ると
たろう捨牌
内川捨牌
優捨牌
高宮捨牌
役牌がションパイで誰かが持っていそう。
たろうさんは19字牌ばかり切っているので持ってなさそう(役牌があるなら他の字牌も切らなくなる、役役ホンイツなど考えるから)、残り優さんか高宮さんのどちらかと言うとと真ん中に近い牌を切る理由がある=役牌トイツを抱えているから優さんだと想像される。
ドラ優手牌
優さんは満貫ロンを目指して打。
相手が鳴き手で勝負打牌(相手のネック、役牌、ドラなどを切る)する時はできるだけ切るタイミングを遅らせる(テンパイまで切らない)が有効。
自分が切らない間に他家が切って放銃することもある。
もし先に内川さんが役牌を切っていると優さんが役ありになり、テンパイスピードが上がり、優さん優勢。
何を切ると相手にとってメリットになるか?を考えて打牌選択するといいかも。
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