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2021年07月12日
捨て牌#3
今回も捨て牌から相手の狙いを読み取るお勉強です。
1p 発 中 9s 9m 8m 7s 3m 中 9p 3s(リーチ) 2p ドラ1s
この捨て牌の場合、どんな手役が想像できるでしょうか?
19字牌(ヤオチュウ牌)からの切り出しでタンヤオが最初に浮かびます。
1や9の切られた数で123や789のメンツを構成しづらいのが目に見える場合もある程度は出てくるでしょう。
あとはピンフです。
捨て牌でトイツかぶりがいくつもない時はシュンツ場の傾向が強く、シュンツ手(ピンフなど)ができやすくなります。
ですからトイトイやチートイツといったトイツ手はできにくい場だと判断できるわけです。
場は自分の捨て牌やツモだけで判断せず、他家の捨て牌も合わせて四者全員の捨て牌をチェックするようにしましょう。
これらのことから、タンヤオとピンフ、合わせてタンピンの手牌だと判断ができるわけです。
実際の手牌は
234m45567p22678s ドラ1s
とメンタンピンの手でした。
タンヤオとピンフは19字牌を切るだけでいいのでこの2つの役はとても相性が良い事実があります。
では、次の捨て牌にいきましょう。
南 西 9m 2p 1p 3p
白 4p 9m 8m 1m 東
3p 8m 発 8p ドラ 不明
この対局のドラの記録を紛失していますが(すみません)、この捨て牌から気がつくことがありますよね?
マンズ・ピンズ・ソーズの567が切られていないことです。
つまりこの567の牌を中心に手組みしているだろうと想像ができます。
そういう意味では先ほどの捨て牌に近いと言えますが、1mや1pと字牌が切られているものの、9の牌は9mだけで、タンヤオとまでは言いづらい捨て牌です。
トイツかぶりもあまりなく(1つ)、トイツ手ではないだろうと判断ができます。
ですので567の牌を中心としたピンフ狙いと見ます。
実際の手牌は
r56789m r5578p789s西
と、789の三色同順が見えるピンフのイーシャンテンでした。
789三色とまではわかりませんでしたが、ピンフでした。
では、次の捨て牌を見てみましょう。
南1局西家の捨て牌
1s 3m 東 7s 8s 中
5p r5m(ポン)7p 6m 2p 2p
3s 3p 3s 7s 3p ドラ4m r=赤牌
この捨て牌を見て最初に見えるのは、字牌があまり切られていないことと、赤5mの切り出しが早いこと、あとトイツかぶりがいくつもある(2p、3p、3s、7sの4つ)ことの3つです。
字牌があまり切られていない=字牌をトイツ以上で持っているだろうと推測ができます。
赤5mの切り出しが早い=4mをトイツ以上で持っているか、0枚かのどちらかだろうと推測できます。
トイツかぶりが多い=トイツ場の傾向が強い場だろうと推測ができます。
この3つのことから、この打ち手は字牌をトイツ以上で使ったトイツ手狙いなのではないか?と仮説を立てることができます。
字牌のトイツが1つできる=他の字牌も重なりやすい場であるだろうと言えるわけで、他にも字牌をトイツ以上で持っている可能性もあるとも言えます。
トイツ場の傾向が強いならトイツ手狙いになるのも当然の話で、トイツ手のチートイツかトイトイのどちらかだと絞れます。
この捨て牌の場合はポンして赤5m切りなので字牌を使ったトイトイだろうと1つに絞ることが可能です。
実際の手牌はポンした時に
22p444s南南西西発 999pポン
その後2pトイツ落としで
444s南南西西西発発 999pポン ドラ4m
と南西発の3つともが役牌のトイトイ・西・南かトイトイ・西・発のどちらでアガっても満貫のテンパイでした。
このようにトイトイ狙いでは字牌か赤かドラがよくからむので(トイトイのみでは子2600や3200と安いから)、待ち読みの際にはそれを頭に入れて考えてみましょう。
今回のまとめ
・自分の捨て牌やツモだけで判断せず、四者の捨て牌をよく見て場の判断をする
・19字牌からの切り出しはタンヤオ狙い
・19字牌を切ればタンヤオとピンフが同時に成立しやすく、この2つの役は相性が良い
・トイトイのみでは点数的に安いから役牌・赤・ドラなどと組み合わせられやすく、待ち読みに生かせる
・トイツ場の傾向が強いからチートイツかトイトイ狙いだろうと役を絞っていく
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2021年07月11日
捨て牌#2
今回も捨て牌から相手の狙いをよく考える訓練といきましょうか。
1m 9s 東 6m 6m 4m 5m 2m 2m 4s 西 東 発 4m 中 南 ドラ4s
これはピンズのホンイツかチンイツのどちらかでしょうね。
19字牌の出かたがもう少し遅ければ国士無双の可能性も出てきますが、前回も言ったように場に何枚切れの字牌が出たかでその危険度、進行度合いを見るようにしましょう。
この人の手牌は
1145667999p北北北 ドラ4s
こんなテンパイが入っていました。
では、次の捨て牌を見てみましょう。
9m 白 1s 1s 5s 南 5m 9s 2m 南 3p ドラ9s
上の捨て牌の場合、マンズ・ピンズ・ソーズのどれも平均的に切られており、字牌も同様です。
5s切りが少し早く、ソーズメンツが完成しているか、リャンメンターツがあるかのどちらかの可能性が高く見えます。
他には13sや79sのスジひっかけのケースもあります。
ただ8巡目のドラ9s切りがあり、ドラが手の内にあるならドラを頭にする方が自然です。(799sなら7s切りが自然)
残りのソーズはr556s、4r55sからのリャンメン固定の4−7s待ち、3−6s待ちだけ注意していればいいでしょう。
5sの早切りには235sからの5s切り、578sからの5s切りのリャンメン受けの形をよく見ますが、今回は捨て牌に1sがあるので23sのケースはなくなります。
また、同じく捨て牌に9sがあるので78sのケースも消せるので、ソーズメンツは4r5s、r56sの3−6s、4−7s待ち以外は完成の可能性が高そうです。
この捨て牌の場合、最初に思いつくのはピンフで、上の牌(9に近い牌)があまり切られていないので上の三色(678、789)の可能性を頭に入れておくといいでしょう。
これと同様に下の牌(1に近い牌)があまり切られていなければ下の三色(123、234)を、真ん中の牌(456)があまり切られていなければ456の三色の可能性を考えましょう。
実際の手牌は
r567m1156789p789s ドラ9s r=赤牌
こんなピンフ・赤・ドラのテンパイでした。
では、次の捨て牌を見てみましょう。
1m 7s 7p 8p 1s 白 北 3p 7s 西 4s 4m(8sポン) 9p 2s ドラ8s
上の捨て牌ではドラそばの7s切りが早く、ドラをトイツ以上で持っていただろうと推測できます。(ドラ周辺が0の場合もあり)
案の定、12巡目にドラポンが入った形になりました。
中張牌(チュンチャンパイ:2〜8の牌)のポンが入り最初に考えられるのは食いタン(鳴きタンヤオ)です。
タンヤオ・ドラ3(赤が混じっても可)で簡単にマンガンになる、食いタンありルールでは難易度が低い割にお得な役です。
特に雀荘のフリーでタンヤオ・赤3のアガリで鳴きでも赤にチップがつくルールでツモればチップ3枚オールになり、1アガリでチップ9枚のプラスになります。
雀荘によってはトップ1回分くらいのチップになるのでこれを逃さない手はないでしょう。
チップのないルールであっても鳴いてタンヤオ・ドラ2で子なら3900、ドラ3なら8000点のアガリで、このくらいの点数なら着順1つくらいの差に影響するアガリになります。
実際の手牌は
33678m34p234s 888sポン ドラ8s
ポンする前の手牌は
334678m34p23488s
となっており、234の三色同順とタンヤオ・ピンフも見える形からの8sポンテン(ポンしてテンパイ)でした。
今回のまとめ
・早めの5切りは235からと578からの5切りのリャンメン固定があり、捨て牌等と組み合わせて可能性を消していく
・5切りは135と579からの5切りの可能性があるが、ドラが何かによってその可能性を考える
・捨て牌に上(9に近い側)の牌が切られていなければ上の三色(678・789)、下(1に近い側)が切られていなければ下の三色(123・234)、真ん中(456)の牌が切られていなければ456の三色を疑う
・鳴いてタンヤオ・ドラ3(赤入りも可)のアガリはよく出る鳴き仕掛けで赤にチップがつくルールでツモるとチップ的に大きいアガリになる
・ドラそばの牌の早切りはドラトイツ以上を疑う(あるいはそのまわりが0かのどちらか)
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2021年07月09日
捨て牌
例えば、こんな捨て牌のリーチ(すべて手出し)を目にしたら、どんな手牌を想像するでしょうか?
3s 2p 2p r5pリーチ r=赤牌
これを見て早すぎる!とかわかんない!と言うのではなくて、たったこれだけの捨て牌からでも相手の意図をわずかでもくみ取る訓練をしましょう、という話です。
この捨て牌の場合、マンズと字牌が一枚も切られていません。
ここから考えられる手役はホンイツやチンイツ、国士無双や字一色、小四喜や大四喜あたりです。
このリーチと戦うと決めた時、相手の手の高さは最低満貫〜跳満くらいはあると覚悟していないとダメです。
また、ヤオチュウ牌(19字牌)で放銃すると役満の場合があると意識しておかなければなりません。
2pトイツを手の内から切り出しているのでトイツ手の可能性は少し低く、一色手の可能性の方が高いかな?くらいに考えておくといいでしょう。
これは実戦譜の捨て牌ですが、このリーチの手牌は
23567789m北北北発発 ドラ4m
こうなっていました。
マンズのメンホン(門前混一色)で満貫以上の手です。
一発や裏ドラ次第では跳満程度は射程範囲内にあります。
捨て牌=手牌の中での不要牌で、捨て牌の反対は手牌だということになります。(不要牌⇔必要牌)
つまり捨て牌の方向性に気づけば、相手の狙う形が想像しやすいということです。
あと、手出しとツモ切りを見ろ!とよく言われますが、すべての手出しを覚えておく必要はなく、手牌が進行した段階(テンパイが近い)での手出しを見ておけば、ある程度は対応が可能です。
では、次の捨て牌を見て、相手の手牌がどんな手牌か想像してみてください。
8p 北 白 6m 4p 2m 5p 1p 8m 4m 4p 4m 中 西 2p
これは初心者の方でもわかりやすい捨て牌です。
序盤に字牌が切られてはいるものの、ソーズが一枚も切られていなく、ソーズのホンイツかチンイツだろうとすぐに浮かんでくる類の捨て牌ですね。
実際の手牌は
1223455799s南発発 ドラ4m
となっており、まだリャンシャンテンでした。
この後、ソーズや字牌の手出しが入れば、テンパイを疑ってもいい巡目だと言えます。
その手出しにしても、場に2枚切れの字牌<1枚切れ<ションパイ(場に切られていない牌)の順番で同じ字牌でも警戒度が変わります。
今回のまとめ
・捨て牌は手牌の反対(不要牌⇔必要牌)
・すべての手出しを覚える必要はない
・ホンイツ狙いの相手の手出しの字牌で警戒度が変わる(場に二枚切れ<一枚切れ<ションパイ(場に0枚)
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2021年07月07日
七対子(チートイツ)のメリット・デメリット
先日、とある協会のプロの方がチートイツについての動画を上げられていましたが、その動画では少し物足りない内容だったので、それを補足するような形の内容にしたいと書いてみました。
ところで、チートイツには大きく分けて2つあるというのはご存知でしょうか?
それは攻撃的チートイツと守備的チートイツの2つです。
攻撃的チートイツというのは文字通り攻めに特化したチートイツで、チートイツにドラや裏ドラが組み込まれるのは2枚単位であることから、跳満が欲しい時にドラ入りチートイツ狙いにすると、リーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2とかリーチ・一発・チートイツ・ドラ2で跳満条件を満たしやすくなります。
トイツ場の傾向が強い場だと判断した時などにチートイツ・ドラ2狙いにすると跳満になりやすくなります。
あるいはトイツがアンコになって複数アンコができると三暗刻・トイトイ狙いでリーチ・トイトイ・三暗刻・赤やリーチ・トイトイ・三暗刻・ドラ3、ツモり四暗刻などのアガリ点の大きい手にも手が届くでしょう。
知っておきたいのはチートイツを狙う際のデメリットとして、受け入れ枚数が少ない(イーシャンテンなら残り最大3枚+3枚+3枚=最大9枚)のとテンパイ時には必ずタンキ(単騎)待ちになって待ちの枚数が最大で3枚、最悪の場合には他家にアンコで持たれてカラテン(純カラ)になることもあるので待ち取りの際には全員の捨て牌をよく見て、他家の不要牌を把握しておく必要があります。
あるプロの方は「リーチしてアガリ点を高くする方がお得」と語っていましたがこれは違うと自分は感じます。
アガリ点だけを見てリーチをかけていては他家の大物手とリーチ合戦になって大きな放銃になるのを容認しているようなもので、時と場合に合わせてリーチとダマ(ヤミ)テンを使い分ける方が被害は少なくなるのは間違いありません。
相手の当たり牌をつかみやすい時にリーチしていては相手への放銃を待つだけですから。
もう一つデメリットとしてチートイツ狙いの際にはメンツ手(ピンフなど)と天秤にかけて進行しづらいというのもありますが、これはトイツ場の傾向が強い場だと判断していれば、トイツ手一択に決め打ち(ある手に決めて打つこと)で問題ありません。
縦重なり(33m、東東東など)しやすい場であれば、横伸び(123mなど)よりもトイツやアンコになる確率の方が高くなります。
受け入れ枚数が少なくても迷わずトイツ手狙いで進めていいでしょう。
ここからは守備的チートイツの話です。
守備的チートイツになる時は、スピードで他家に遅れている時、あるいは他家の当たり牌を引きやすいと判断した時などに出てきます。
例えば、他家からこんなリーチが入ったとします。
567m23467p56788s
この手は5−8p待ちのメンタンピンですが、こんなリーチが入った時に自分の手を
11m5588p2299s南南北
こんな風に構えてスジで相手の当たり牌をブロックすることが可能です。
これが守備的チートイツのメリットになります。
この手に構えた時、たとえ当たり牌をつかんだとしても南や北などから切り出して比較的安全に進めることが可能です。
このようにスジでブロックできるとはいっても、3枚目の5pや8pを引くとテンパイは維持できず、オリるか三暗刻・トイトイ方面に狙いを切り替えることになります。
つまり、3枚目の牌を引いてきた時がオリを考える瞬間で、これが守備的チートイツ狙いの際のデメリットになります。
安全牌に困った時であっても、1枚が通ればもう一巡は同じ牌を切ることが可能で、比較的安全進めるのには良い手組みになります。
今回のまとめ
・チートイツは大きく分けると攻撃的チートイツ・守備的チートイツの2つ
・跳満が欲しい時にはリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2などドラがあると比較的作りやすい(ドラは2枚単位でセットされる)
・デメリットは受け入れの少なさと待ちの少なさだがトイツ場の傾向が強ければ問題なし
・もう一つのデメリットはメンツ手との同時進行がしづらいこと
・守備的チートイツのメリットはスジで相手の待ちをブロックできる(各2枚まで)
・3枚目の牌を引いた時がオリを考えるタイミング(デメリット)
・1枚が通ればもう一巡は同じ牌を切られて放銃を避けるだけであれば、守備的チートイツは悪い選択ではない
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2021年07月05日
ドラ
ドラという牌はただ単に手牌のアガリ点を高くする為だけの牌、の認識の人が多いのではないでしょうか?
確かに、子で3900までの手であれば、ドラが1枚あるだけでアガリ点が2倍になる牌です。
ドラが何かによって、場の傾向がある程度変わってくると言われたらどう感じるでしょうか?
例えば三元牌のドラであれば荒場(12000などの大物手が連発する場)、オタ風(役牌にならない東南西北)のドラであれば小場(満貫以上のアガリが出ない場)の傾向が強くなります。
荒場の一つの例を挙げるとすれば、Mリーグで黒沢さんが親番の12000の連発でラス目→逆転トップを取った試合などがいい例です。
それくらい、点棒の上では大量得点差があっても逆転が可能な場が荒場になります。
なぜ三元牌のドラの時に荒場になりやすいのかと言えば、三元牌のポンだけで満貫以上が確定し、これにホンイツを加えれば跳満以上、+ホンイツ+トイトイであれば倍満以上、+ホンイツ+ホンロウ+トイトイであれば10飜以上が確定するからです。
あと、オタ風のドラ時に小場になりやすいのは、手牌の中で使える形がかなり限定されるのが理由です。
字牌である以上はトイツやアンコでしか利用できず、ピンフの頭だとか鳴いてホンイツドラ2やチートイツ、トイトイ、チャンタ、残りは役なしドラ2・ドラ3でリーチするなど、形の上で種類が多いとは言えません。
ただ、そんなオタ風のドラであっても、まったく使えないというわけでもありません。
とある連盟のプロの方が解説で「タンピンの手にオタ風のドラは邪魔ですね」と語っていましたが、それはちょっと違うんじゃないでしょうか?
例えば
34567m456p2345s西 ドラ西
こんな手牌であれば、2−5sを引けばリーチでメンタンピンの2−5−8m待ちですが、西を引けばタンヤオは消えるもののドラで2飜増えてリーチ・ピンフ・ドラ2の満貫確定のリーチをかけられてむしろプラスになります。
上の例のように、タンピンの手にオタ風のドラは必ずしも邪魔になる存在だとは限りません。
世間一般的にはドラは簡単に見切られてしまう存在ですが、ドラを使ったアガリを何度も拾っていくうちに、どんどん状態が上向きになっていく傾向が強くなります。
鳴きや好形テンパイを取るために仕方なくドラ切りになってしまう時もありますが、基本的にドラはあまり無駄にするような牌ではありません。
相手にドラポンされると高い手になる可能性も高くなり、自分が放銃した時の被害点数も大きくなるというのは、頭の片隅に置いてください。
相手の実力を計る一つの手段に、ドラの扱い方を見るといいでしょう。
ドラを何度も何度も切ってくる相手は、ドラの大切さを知らない人で、たいしたことはないです。
今回のまとめ
・三元牌のドラは荒場(12000などが連発する荒れ模様の場)の傾向が強くなる
・オタ風のドラは小場(満貫以上のアガリが出ない場)の傾向が強くなる
・オタ風のドラでもピンフの頭、ホンイツ・ドラ2、チートイツ、トイトイ、チャンタ、役なしドラ2、役なしドラ3リーチでは使える
・「タンピンにオタ風のドラは使えない」はウソ
・ドラを使ったアガリを何度もするうちに状態が上向きになっていく
・ドラはあまり無駄にするような牌ではない(あまり切らない)
・相手のドラの扱いで、相手の力をある程度計ることができる
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2021年07月01日
引き方
以前、ツモ牌の寄り方で場を判断する、というのを書きましたが、相手リーチの当たり牌の引き方によって打ち手自身の状態の判別もある程度できます、というの具体例を挙げていきます。
1、一発で引くパターン
相手リーチが
3346m456p456678s ドラ3m
こんな手牌で自分が一発で5mを引かされるような時。
一発で三色同順・一気通貫・混一色・チャンタ・純チャン等の二飜役・三飜役に対して放銃してしまうような状況。
それ以上の高い手は捨て牌に現れるので比較的わかりやすいはずです。
2、イーシャンテンから自分の不要牌で放銃のパターン
自分の手牌が
234m34567p33466s ドラ5m
とイーシャンテンで好形で高い手牌が見える時に他家からリーチ、そのリーチ後に不要牌の1pをツモってツモ切りしたら放銃するような状況。
自分の手にまったく必要のない牌が相手の当たり牌だった時。
こんな状況はアガった相手とのツキの差が大きい時に現れます。
3、相手の高目に放銃してしまうパターン
相手リーチが
234567m56788p67s ドラ6p
こんなリーチは高目が5sのメンタンピン・567の三色同順・ドラの跳満が見えますが、これに5sで放銃してしまうような状況。
あるいは
345m12345678p西西 ドラ4s
このリーチはリーチ・ピンフ・一気通貫の手ですが、高目一気通貫になる9pで放銃してしまうような状況。
これも相手とのツキの差が大きい時に現れます。
4、スジで引かされるパターン
相手リーチが
678m23477p34567s ドラ6s
これはメンタンピンドラの待ちが2−5−8sの三面張ですが、このリーチ後に5s、2s、2s、8sといった風にスジで当たり牌を何枚も引かされるような状況。
これは自分の状態がかなり悪い時に現れます。
しばらくは相手リーチに対してはむかうようなことはせず、相手に対して受け気味(守備寄り)に進めていくことになります。
相手とのリーチ合戦になると負ける可能性が高い状況の一つです。
5、複数人の当たり牌を引かされるパターン
例えば自分以外の3人からリーチ(三軒リーチ)が入った時、
Aのリーチが
23m12399p123789s ドラ4p
Bのリーチが
456m234567p2267s
Cのリーチが
123456m東東白白中中中
こんな三軒リーチが入って、自分だけがアガリ目もなく守備せざるを得ない状況。
それなのに自分の手牌が
1114m24p58s東西北白
相手の当たり牌だらけで目に見えてかなり悪いのがわかります。
相手に8枚目の牌をツモアガリされるようなケースはこういう時に生まれます。
こんな時はアガリはいったん諦めて、相手に放銃しないよう気をつけながら打ち進めていきましょう。
このように、上の例のような状況に出くわしたら、自分の状態があまり良くないと知っているのと知らないのとでは大きな差があります。
自分の状態があまり良くないとわかっていれば、不要な放銃を防ぐことにもなり、リーチ負けする回数も減ってくるでしょう。
流局時には相手のテンパイ形をよく確認して、今後の押し引きに活かしていきましょう。
今回のまとめ
・一発で引くパターン
・イーシャンテンから自分の不要牌で放銃のパターン
・相手の高目に放銃してしまうパターン
・スジで引かされるパターン
・複数人の当たり牌を引かされるパターン
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2021年06月28日
何を引きたいのか?を明確に#2
まだ他家がテンパイしていないと思われる時、自分にこんなテンパイが入ったとします。
234m1236688p234s ドラ6m
これは役なしのノミ手(リーチなら子で1300点)ですが、これで即リーチはもったいないと感じるなら、今からでもまだ向上する伸びしろがある人だと言えます。
ここに4pを引けばタンヤオがつき、234の三色同順もついて三飜アップになります。
また、待ちの面で言えば、6688pのシャンポン(シャボ)待ちならテンパイ時点でも待ちは最大4枚しかなく、誰かに待ちを固めて持たれていれば、アガリ目は0になってしまいます。
つまりこんな手で即リーチを打っていては、他家から追っかけリーチが入ると高確率で負けてしまうということです。
ここに5pを引けば56pのピンフに変化し、待ちの枚数は4−7pの最大8枚と2倍になる上に高くなって悪くなりようがありません。
あるいは7pを引いても6788pか6678pと2通りの待ちを選べて待ちの枚数でも5−8pなら最大6枚(8pの分マイナス2)、6−9pでも最大6枚(6pの分マイナス2枚)+ピンフの一飜がつくのでこれもプラス。
以上、こういう手での即リーチは危険ですよのコーナーでした。
では次の手を見てみましょうか。
234m234666888p8s ドラ6m
これはタンヤオの8sタンキ待ちテンパイです。
ここからいくつ待ちが変化するのか、想像できるでしょうか?
まずはここに1pを引いてきたらどうなるでしょうか?
1234666pの部分を見ると、ノベタンの1−4p、あとは46pのカン5p待ちと待ちが広くなりました。
1pでアガリならタンヤオが消えますが、待ちが広くなるメリットの方が大きくなります。
また、4pを引いてきた時は2344666pで1−4pの両面(リャンメン)待ちと46pのカン5p待ちの三面張になります。
1pならタンヤオが消えるデメリットはありますが、端の1pなら出アガリ(ロン)の確率も多少上がります。
次に5pを引いてくるのを想像してみましょう。
2345666pの部分を見ると、2−5pのノベタンと23456pの三面張(サンメンチャン)で1−4−7pの五面張になりました。
ツモアガリが必要な場面ではこんな待ちになるとある程度はツモが望めるのではないでしょうか?
アンコ+1牌の形は三面張になってその上アンコの外側(1・9に近い側)の牌は山に残っていると他家にとっては使いづらくツモりやすい待ちになります。(例えば3444mの2mや6777mの8mなど)
また、7pを引いてきた時はどうなるでしょうか?
6667888pと待ちは5−8pと6−9pと7pのタンキ待ちで五面張になりました。
9pでタンヤオの消えるデメリットはあるものの、アガリの確率では7p引きが一番、可能性が高くなります。
6pと8pのアンコ使いの形でこの周辺の牌を使いづらい他家の立場になってみるとよくわかるでしょう。(特に7pや9p)
最後に9pを引いてきた時を想像してみましょう。
8889pの形で待ちは7p9pの2種類。
先ほども言いましたが8pアンコの形で周辺の牌を使いづらい他家からの出アガリの確率もあり、9pでタンヤオは消えるものの、相手の使いづらい牌が待ちになって、当たり牌を引いた他家は当たり牌を切るor切らずにノーテンになり、流局なら確実に当たり牌をつかんだ他家と3000点以上の差がつきます。(2人テンパイなら1500+1500=3000点差、1人テンパイなら3000+1000=4000点差)
簡潔に言えば、相手からのリーチを入らなくさせる効果が大きいです。
相手からリーチを防ぐ=リーチ負けはない、ですから。
今回のまとめ
・アンコ+1牌はアンコの外側の牌は山にあればアガリやすい(3444mの2mや6777mの8mなど)
・他家の使いづらい待ちにすると相手リーチを防げてリーチ負けしない
・他家の使いづらい待ちにするとアガリ率も上がってくる
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2021年06月26日
選択
「麻雀は選択の連続」とよく言われます。
例えば678と789の三色のどちらを選ぶのか、チートイツかトイトイか、三色か一通かなど。
配牌の時点ではそれより多い選択肢の中から2つや3つ程度まで絞る必要があります。
例えばこんな手牌。
345678m34p3488s西
この手牌であれば345の三色同順が最初に見えます。
シンプルにメンタンピン(リーチ・タンヤオ・ピンフ)でも裏ドラや一発・ツモ、赤が絡めば満貫になるため、テンパイ即リーで悪くないように見えます。
ですが、ここからでもまだ道は一つとは限りません。
ここに2pや2sを引いてくれば、後に2mを引くと高目で234の三色になります。
例えばこんな形
234567m234p3488s
234567m34p23488s
あるいは5pや5sを引いてくればストレートに345の三色狙いになります。
例えばこんな形
345678m345p3488s
345678m34p34588s
今度は違う手牌を見てください。
2345678m3p3488s西
この手牌であれば、1mや9mを引いてくればマンズの一気通貫が現実的になります。
例えばこんな形
12345678m3488s西
23456789m3488s西
受け入れが三面張(サンメンチャン)と両面(リャンメン)と形が悪くないので危険牌になりそうな3pは先切りして相手からリーチが入っても戦いやすくしておきます。(安全牌を抱えて一巡はしのげる)
2345678m3p3488s西
ここに4pを引いてきたら、今度は一気通貫と三色同順が見える形で、どちらか一方に決断するのを迫られることになります。
2345678m34p3488s
三色狙いにしても一通狙いにしても、この手牌で234の三色なら2pと2sの両方が必要になり、一通では1mと9mの両方が必要になる、不確定の役を追いかけることになります。
片方はアガリ牌なので相手が出してくれる分には困りませんが。
判断基準としてAさんがピンズのホンイツで鳴いてるからマンズ待ちならつかめば出るとか、Bさんがマンズで染めているからマンズ待ちはやめておこう、という選択はあります。
他にもマンズの三面張だからツモりにいくとか。
以前も言いましたが、一気通貫は同じ色の牌を9枚集める役なので、一色手(混一色・清一色)に近い役です。
そういった理由から、後で一色手を作りたい時には一気通貫から狙いにいくことはできます。(徐々に染めていく)
同じ色の牌を集めていくと、少しずつその一色の牌が集まってくるようになります。
それにより、チンイツ(清一色)やホンイツ(混一色)をアガりたい時にはあらかじめ同じ色の牌を集めておくのです。
目先の一局でアガることよりも、何局も先を見すえて手作りする感覚を忘れないでください。
今回のまとめ
・形が決まっていれば安全牌を抱えてリーチと戦いやすい形にする
・同じ色の牌を集めていくと徐々にその色の牌が集まってくる
・目先の一局でアガるより何局も先を見すえた手作りを
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2021年06月22日
パターンを知る
四人いると、ツキの量が多い人と少ない人に分かれるわけで、主にそれによって点棒の多い人、少ない人に分かれます。
そのパターンは大きく分けて4つに分類できるので少し考えてみましょう。
1、デカトップが生まれるパターン
1人が最初から親連荘など連続でアガり、独走状態のデカトップ(大きなトップ)になって残りの3人が二着争いの椅子取りゲームになってしまう展開。
持ち点で言えば
A 70000
B 20000
C 8000
D 2000
こんなイメージ。
2、2人浮き(30000点以上)になるパターン
特定の2人を中心にアガリと放銃を繰り返して2人が浮いて(30000点以上)2人は沈む(30000点未満)展開。
浮きの2人でトップ争いして勝った方がトップになる。
点棒で下の2人が上2人の当たり牌を何度もつかんで放銃するような展開。
持ち点で言えば
A 45000
B 37000
C 10000
D 8000
こんなイメージ。
3、3人浮き(30000点以上)になるパターン
特定の1人が残り3人の当たり牌をつかみまくって放銃して断ラス(大きめの4着)になる展開。
3人浮き(30000点以上)でその3人によるトップ争い。
持ち点で言えば
A 42000
B 36000
C 32000
D−10000
こんなイメージ。
4、4人が横並びのパターン
終始、小場(満貫以上のアガリが出ない場)で進行してオーラスも全員が2万点台で突入するような、テンパイノーテンでも着順が入れ替わるような、誰でもトップを狙えてトップを取っても小さいトップで終わるような展開。
持ち点で言えば
A 28000
B 26500
C 23500
D 22000
こんなイメージ。
実際に打つ際にはこの4種類のパターンのどれにあたるのか考えながら打ち進めていくと、「今の自分は2のパターンのCの立場かな?」と具体的なイメージがしやすいのではないでしょうか。
今回のまとめ
・展開を大きく分けると4パターンになる
・デカトップが生まれるパターン
・2人浮きになるパターン
・3人浮きになるパターン
・4人横並びのパターン
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2021年06月21日
手牌に素直に
まずは下の手牌を見てください。
789m46p11444s北北北 5pツモ ドラ2m
この手を他家から大きく離されたラス目(現状4着)でツモってくるような場合はアガります。
たとえラス目で安いアガリでもツモってきた以上はアガります。
こんな手でフリテンリーチする人は点棒しか見ていない人です。
こういうアガリは浮上のサインで今後の展開の為にアガリを取るわけです。
では次の手牌を見てもらいましょうか。
234m23488p23456s 1sリーチツモ ドラ6p
高目が234の三色同順の手なのに安目の1sをツモってリーチ・ツモ・ピンフの子なら700−1300の安手になってしまいました。
状況によってはここでフリテンリーチをかける人もいるでしょうが、この安目をツモった事実をどう受け止めるのかが大切です。
安目をツモる=まだ本調子ではない、とも言えるわけです。
好調であれば高目の4sや7sをツモるはずで、本調子ではないことが押し引きの目安として使えるわけです。
そこから例えば相手とのリーチ勝負になったら負ける可能性が高いかもしれないとか、相手のダマ(ヤミ)テンへの不意の放銃があるかもしれないとか今後の放銃に気をつけようと意識できるわけです。
他にもツモに限らず、出アガリ(ロン)の場合でも同じことが言えるわけです。
例えばこんな形
12356789p345s西西 7pリーチロン ドラ3m
このアガリはピンズの高目一気通貫が見える形でリーチして安目の7pでロンしたものです。
高目ならリーチ・ピンフ・一気通貫の満貫だった所が、安目でリーチ・ピンフの子で2000点のアガリです。
ここで考えるのは「満貫がアガれなかった」事実よりも「安目でしかアガれなかった」事実で、
ここにひっかかりを感じないといけないわけです。
これが4pでアガれたのなら今後は上向きになっていくだろうと推測ができますが、
アガれたけれど安目だった事実から、今後まだ苦戦するだろうと推測ができるわけです。
攻めていく手牌になったとしても相手からリーチが入るかもしれないとか
他家のダマ(ヤミ)テンに注意しようといった意識で進めることになります。
今回のまとめ
・役なしノミ手でもツモれば浮上のサイン
・たとえアガれたとしても安目のアガリは注意のサイン(三色の安目、一通の安目など)
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