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2014 マイルチャンピオンシップ 回顧

2014年11月23日 23:42
2014 マイルチャンピオンシップ 回顧

最後の2択を誤るのは良くある事とはいえ、フィエロとワールドエースの騎手を計りにかけたことに、予想の甘さがでた。
何のことはない、自分の回顧通りにフィエロを選べば良かったと思うと、気分が滅入る。
逃した3連単は大きいが、レースの回顧とは関係ないので本題に入ろう。



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・ 12.0 - 10.4 - 11.3 - 11.6 - 11.4 - 11.5 - 11.3 - 12.0
・ 45.3 - 46.2 ハイペース

まずミッキーアイルが番手につけたところから始めようか。
戦前、番手を匂わせる発言もあったが、恐らくただの駆け引きで、いつも通り逃げると読んでいた。

なぜかというと、前走のスワンステークスを見て欲しい。

今回のレース同様、内をチラ見しながら余裕をもって行くタイミングを計っている。
当然、番手に抑えることも出来る位置でもあった。ここからハナに立ったのは、内の馬が遅かったせいもあるだろうが、やはり本番を見据えて、行ききった競馬をしたかったのだろう。
当然スワンしか残されていなかった試走を逃した今、本番も逃げを打つと考えていた。

あるいは出の良かったホウライアキコと競るリスクよりも、番手に勝負をかけた鞍上の判断とも取れる。多分ではあるが、正解はこちらだと思う。陣営は鞍上に任せたのだろう。

何れにしろ開幕週かと思える馬場で、スピードに乗ってしまったホウライアキコが、今年のマイルチャンピオンシップを道中息の入らない厳しい流れにしてしまった。
出来れば12秒台が一つか、11秒台後半が一つ欲しい馬が多くいたはず。

ホウライアキコの逃げについて。

序盤12.0 - 10.4 - 11.3 - 11.6を見るに、和田はミッキーアイルを引き離したかったが、
しっかりマークされて、諦めながら渋々息を入れ始めたのが坂の登り始めって、感じのラップだ、この追走に付き合わされた結果、坂下の玉突き状態とも言えるほど、どの馬も一向に抜け出せない直線入り口となる。

ハナ差とはいえ6歳のダノンシャークが勝てた事はこのペースと坂下に恵まれた。勿論、鞍上の馬群の捌きは抜群だった。

また今一つ足りないフィエロも、最初の位置取りから、しっかりとポジションをキープし馬群を捌いた。
これも鞍上を褒めなくてはならない。

個人的なことだが、G1になるとあらぬ馬が逃げを打つことはよくある光景だが、この点を良く考えて予想すべきだったと反省している。


勝ち馬ダノンシャーク
去年のトーセンラーとは違った意味ではまった。
理想の消耗戦となった結果、トップスピードの遅さを誤魔化すことが出来た。

レースに戻そう。

序盤から中団後方に下げた時には仕方ないと思った、なんと言っても6枠である。
反面、先行勢は楽にポジションを取れる内枠に集中していた。

しかし非常に上手いのは、内々で脚を溜めてまさかの馬群中央から押し上げて来たところである。こういった競馬も出来るのかと驚いた。
またコーナーから直線最後まで徹底して外を回さないところから、鞍上は今日の芝を良く読めている。イメージ通りの競馬だったに違いない。

騎手についての感想だが、以前のラフプレイから、より洗練された騎乗になりつつある。今がピークとも思える騎乗だった。

また直線については、この馬の強みが出た。
最後フィエロの後を追い始めたとき、予想通り最後一ハロンは消耗戦だろうし、着は確定したと思った。
ただこの2F(11.3 - 12.0)だから楽ではなかったと思う。他の騎手ならどこかでロスを作り、負けていただろう。


ただ、次走は迷いどころである。
勿論押さえなければならないが、展開に左右される馬なので、その都度取捨に迷う。
単純な話し、3着のイメージしかわかない。それほどこのペースと今の騎手に恵まれたのである。


フィエロ
スワンの回顧でも書いたが、確実に脚を伸ばす馬なのだが、トップスピードをあまり維持出来ないため、仕掛けどころの難しい馬である。
今ひとつ勝ち切れ無いのは、スピードに乗せるタイミングが、鞍上に掛かっている点にあると考えていた。

今回、坂下のゴチャ付きのなか、一気に抜け出させる馬がいなかったおかげで、その辺の弱みを問われることなくトップスピードに乗せられた。またレース中は前を固められたとはいえ、後ろに下げず、強気に前目から競馬をした鞍上を褒めたい。

最後はダノンシャークと我慢比べで負けはしたが、このペースで上がりを34.4でまとめたのだからスピード維持の点も成長している。
この分なら前目からキレのある競馬を続けさせたほうがいい。鞍上もそう考えて欲しいものである。

関係ないがエピファネイアにも同様のレースをさせて貰いたかった。当然、ジャパンカップも。

この馬の次走は、消耗戦での強さも証明された今、人気でも押さえなければならない。

グランデッツア
今回、枠に恵まれたとはいえ、ホウライアキコとミッキーアイルに付き合っての3着なのだから強い。
通常の馬なら垂れている。毎日王冠での回顧は正しかった。このクラスでは京都の下り坂の時にだけ買えばいい。

ただ次走は何処に出すのかわからないが、強かったとはいえ注文次第の面倒な馬になった。

全く関係ないが、予想の記事で毎日王冠をスワンと誤って書いてしまった。あとで修正しておきます。

ワールドエース
出負けしたのも大きいが、中団までなんとか押し上げたものの、外を回し続けたのが痛い。
ましてこのラップ。やはり痛恨の出負け。脚を使い切っての直線は、馬券の中心に据えた自分として悲しいものがあった。

まぁそこは置いておくとして、ペースも向かなかったのだからしょうがなし。

ただ、実際の敗因は別にある。あらゆる点で恵まれなかったが、G1クラスなら掲示板にはぎりぎり乗って良い。
もう大きいところでは狙えない馬だ。

エキストラエンド
敗因は2点か。
まず序盤にポジションを取れなかったこと、これはある程度予想していた。
鞍上も無理せず内で脚を溜めていたので、この不利を最小限にとどめている。

ただもう一つ、最後の直線、これが非常にまずかった。インを狙うも壁が出来て進路が取れず、一旦馬を引いてから外に出して、ようやく脚を伸ばした。
つまるところ、騎手がどん詰まりをやらかしたわけである。

これで最後34.3まで出したのだから非常にもったいない。角居師も同様に思っただろう。
自身のトップスピードは恐らく最後一ハロンあたりではないだろうか。

とにかく次走も狙っていくが、騎手は変えて貰いたい。

ホウライアキコ
この馬にはまいった。実はこれを切って△フィエロと書こうとも思ったからだ。そうしたならば、押さえの3連複だけは的中したからだ。
しかし、一度オッズを見ると馬券的に切りづらくなる。んーこれは反省しようがない。またやりそうではある。

馬券の話しは置いといて、勿論、予想時に触れたとおり、間隔さえ空かなければ勝負になる一頭だったと今でも思っている。
ただ出が良すぎたのと、番手確保が裏目に出てハナに立ったレースであって、冒頭述べた通り鞍上もそれなりの策を打つが、やはり三歳牝馬で休み明けと無理があった。

ここは度外視で良い。次走は阪神カップあたり何か面白いかなと思うが、今回17着ではもう一度叩いてからが勝負か。



それにしてもレース自体は良かった。
こういった厳しい競馬は騎手と馬の総合力がわかりやすく現れる。
毎回こういったレースを見たいものである。


といわけで馬券は外れ。
この逃した3連単は大きくて、レース後しばらく横になっていた。

でも懲りずに次のレースに期待しようと思う。

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プロフのタイトル通りの人間です。付け加えると散歩が趣味で、気楽に地元の散策なんてこともしている道楽者です。ブログは始めたばかりですので、なれた頃には地元の名所なんかを紹介していきたいと思います。
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