2019年08月14日
羆…
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札幌の住宅地に数日前くらいから現れた羆が今朝ハンターにより駆除されたという。住宅地に来るって山の中に食べ物がないのかな?正直なところ少し可哀想に思うけど被害が出なくて良かったと思う。駆除は仕方ない!
前にも書いたと思うけど、生まれ育ちが北海道の山の中。少し山に行くと良く羆の足跡を良く見つけていた。
子供の頃は、遊び場が山中で春は山菜を採り夏は川遊びと捕まえた魚を焼いて食べていた。秋には山葡萄を食べに奥まで入って行った。
そんなある日曜日、隣に住む2つ下の男の子(当時、俺小6で隣の子小4)と山葡萄食べに行った帰り羆の話をしていた。その数年前、日高山脈のカムイエクウチカウシ山で起きた福岡大学ワンダーフォーゲル部事件の話をしていた。(この山、家の前にある山の頂上から見える山で当時ガクブルしながら眺めていた)。
そんな事件を話しながらもし羆に遭遇しても驚かない事、睨み合いをすれば羆が逃げてく…と聞きかじった話をしていた時。近くに民家がある少し手前のの小さな砂防ダムの傍に何やら黒い塊が見える。近寄ると黒い塊がサッと山中に入って行った。
野良犬?と思いながらダム横を通っても何も無し。何だったんだろ今の?と思いながら石を取って逃げ込んだ山中めがけ投げたその時聞こえた!
グォォォォ〜!
我々は顔を見合わせた瞬間、思いっきり走り逃げた。驚かないとか睨み合いとか偉そうに言ってたくせにただ逃げた。最初の民家を過ぎてから振り返ってみると!何も居ない。それでも走りに走り逃げ切った。帰ってから親や学校の先生に羆…子熊…と遭遇した話をした。
親から言われたのが、それは子熊が遊んでいて近くに母グマが居た。もし石が当たっていたらお前達、切り裂かれていたと言われた。
母親が近くの猟師のおじさんに言うとおじさんは場所を聞いて鉄砲持って出かけた。結果羆親子は見つからなかったそうで近くの集落に注意を喚起したという。それから数日見回ったけど、多分山に戻ったらしいとなった。
翌日の月曜日の全校朝礼で校長先生から「︎︎君達が山で羆に遭遇した、しばらくは山に行かないように」と話をした。それからしばらくクマ恐怖症になる。
クマが出た集落に家の用事がある時、必ず俺が行かされた。特に秋も深まると日没が早くて17時になると薄暗くなる。その集落の手前には墓場があり薄暗い中横を通るとき「出ませんように出ませんように、もし出るなら幽霊が出ますように」って祈りながら歩いた。あの頃は幽霊より羆の方がずっとずっと恐ろしい存在だった。
あれから数十年経過、今は道外住みだけど北海道の羆の話を聞くと懐かしくもあり複雑でもある。今は山の中や川に昔ほど食べ物は無くなったんだろうか?時々羆駆除ニュースを観てそう感じた。人的被害が出たら遅いからから駆除は必要だと思う。
最近良く「三毛別羆事件」の話題がネットで流れる。この事件の詳細は、この本で読み改めて恐ろしく思った。
話は戻るけど、札幌市南区では毎年羆が現れるニュースを観る。山の実りが減り川に魚がいなくなってるのかな?これからどうなるか分からないけど、部外者は口出ししないようにしよう。
九州生まれの妻に子供の頃の遊び、春の山菜採り、夏の川遊びと魚を焼いて食べる、秋には山葡萄食べていたと話すとこう言われた。
「ほとんど羆と同じ行動してる」
そうなんだよ!豊かな自然に恵まれていたなぁ。今は北海道の自然も豊かじゃ無くなってるんだろうか?いつか人間に降りかかりませんようにと遠くから祈ってます。
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