お金が大切なのは言うまでもありません。
しかし、
お金のことばかり考えているのはいただけない。
金儲けだけが人生ではありません。
これについて、
『人生はニャンとかなる! 明日に幸福をまねく68の方法』(著者 水野敬也 長沼直樹 文響社)
の中に、こう書いてあります。
「日本人で初めて南極大陸に到達した白瀬矗。
彼は『南極物語』の犬、
タロとジロを連れて南極を目指したことでも有名ですが、
当時は世間から
『小さな漁船で南極へ向かうのは無謀すぎる』
と笑われていました。
加えて、
政府からの援助金が乏しかったので、
白瀬はお金を集めるために家を手放し、
軍服や刀など売れるものはすべて売ったそうです。
世界的に有名なノルウェーの探検家・アムンゼンが来日した際、
白瀬に会いに来たのですが、
白瀬は着ていくものがなく浴衣に夏羽織という格好で出かけたという逸話があります。
しかし、
大きな夢を持って目指した南極という場所は、
彼の人生を充実したものにしてくれたでしょう。
『好きなことをやる』
というのはよく言われますが、
それでも人は生活するためにお金を見てしまいがちになります。
今の自分は本当に好きなことをやれているか、
折りに触れ振り返ってみましょう。
『単なる金儲けは昔から嫌いだ。
何かをしたい、何かを作りたい、何かを始めたい、昔から金はそのために必要なものでしかなかった。』[ウォルト・ディズニー]ウォルト・ディズニー社創業者|1901-1966
『人間は金銭を相手に暮らすのではない。
人間の相手はつねに人間だ。』[アレキサンドル・プーシキン]ロシアの作家|1799-1837
『金はよい召使でもあるが、悪い主人でもある。』[フランシス・ベーコン]イギリスの哲学者|1561-1626」(21頁)
お金があれば、
本当に幸せになれるのでしょうか?
これについて、
『お金があれば幸せになれるのか――幸せな人生を送りたい人への21章』(著者 フレデリック・ルノワール 訳者 田島葉子 柏書房)
の中に、こう書いてあります。
「お金が幸せをもたらすと信じられていた時代は、
それほど遠い昔ではない。
経済的豊かさを手にいれるために必死で働いてきた私たちは、
実際にそれを手にしている今日、
お金と幸せが別物であることに気づきはじめている。
物質的豊かさが個人の幸福の決定的要素でないことは、
各国で実施されている数々の社会学的調査によっても、
次第に明らかになりつつある。
アメリカの経済学者リチャード・イースタリンが、
通説を覆す論文で注目を集めたのは、1974年のことである。
彼はその中で、
1945年から1970年までの25年間に、
アメリカの一人当たりの国民総所得が60%も跳ね上がったのに対し、
『とても幸せだ』と答えた人の割合(40%)が、
まったく変わっていない点を強調している。
著しい所得の伸びと生活様式の激変は、
物質的な快適さを増大させたものの、
個々人の満足感に大きな影響を与えることはなかったのだ。
(中略)
一般的には、
貧困国あるいは発展途上国と言われる国の人々よりも、
豊かな先進国の人々のほうが幸せだと思われている。
だが実際はそうではない。
たとえばアメリカとかスウェーデンを、
メキシコやガーナと比較してみたとき、
これらの国の一人当たりの所得水準には、かなり大きな違いがある[2013年の一人当たりの名目GDPランキング(出典はIMF)によると、スウェーデン7位、アメリカ9位、メキシコ66位、ガーナ138位]のに対して、
生活に対する満足度は、
十段階評価[おそらく7前後]でほとんど変わらないという。
(中略)
ひどい金欠状態は明らかに幸福の足かせとなる。
生き延びるために全エネルギーを使い果たし、
自分の願望を達成することもできなくなるからだ。
幸福になるためには、
確かに最低限のお金は欠かせないが、
豊かになるために絶えずお金を追い求めることは、
お金があり余っているのと同じくらい有害である。
古代の賢者たちが言っているように、
お金の奴隷にならないためには、
自分の基本的欲求が満たされた後は、
物欲をうまく抑えながら、
自分の家族や友人、
趣味や自分磨きにもっとエネルギーを注ぐことが必要なのだと思う。
この問題をめぐっては、
最近の世論調査から、
人々の意識に興味深い矛盾がみられることがわかった。
『幸福になるために、あなたが最も大切だと思うものは何ですか』
という質問への回答を見ると、
幸福に影響をもたらす主要因として選ばれた中に、
お金と物質的快適さは入っていない。
幸福を支える柱として、
世界中の人が同じように、
家族、
健康、
仕事、
友情、
精神性を選んでいるのだ。
ついでに言っておくと、
最後の精神性を選んだ回答者が、
フランスでは数少ないのに対し、
宗教への信仰が保たれている国々では相当な数にのぼる。」(80頁~85頁)
人生で本当に大切なものは目に見えません。
人生で最も大事なことは何か?
答えは、
あなた自身で考えてみてください。
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