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<第1話> 滞納太郎の、その夏・5 [2021/11/14 01:00]
今年は「ガチャ」が流行った。親ガチャ、上司ガチャ、部下ガチャ、などなど。
世間の閉塞感がよくでていると思うが、ラジオであるアーティストが、
「でもな、僕ら、国ガチャと時代ガチャはレインボーやで」と言った。
わたしは秀逸だと思った。
それぞれ意見は異なるのだろうが、なんだかんだアドバンテージは確かで大きいと思っている。
誰かの金が財源の失業保険に救われたわたしは、誰かに助けられたということだ。
ありがたかった。守られている実感があった..
<第1話> 滞納太郎の、その夏・4 [2021/11/11 16:00]
公平で客観的な表現をめざすことは、家族を語る場合、冷たいことなのか。あるいは、冷たく伝わってしまうのか。
勤め人の父が亡くなり、のちに就職でわたしが家を出た。以来、専業主婦の母は県外の実家にひとりでいた。
父が遺した実家を、事業に失敗した(させられた)わたしが抵当でとばすまでは。
二十余年の孤独ののち、愚息のせいで家財をうばわれ知人係累一切ない土地への転居。心中察するにあまりある。
だが共に連帯保証人であった以上は果たすべき責任がある。
..
<第1話> 滞納太郎の、その夏・3 [2021/11/09 08:00]
公平で客観的な表現をめざすことは、家族を語る場合、冷たいことなのか。あるいは、冷たく伝わってしまうのか。
人は、老いる。老い方はそれぞれだ。
同居の母は後期高齢者。介護等級は要介助1、生活行動はほぼ単独で可能。時に言動に論理性を欠く。
年齢なりの視力や聴力の衰えがあり、日常生活での支障は明らかだが、認めない。矯正しようともしない。
知覚の不正確は周囲・状況の認知を不正確にし、それゆえ判断や言動も不正確になる。とくに、時間と空間の価値に対して。
..
<第1話> 滞納太郎の、その夏・2 [2021/11/07 07:00]
人脈もなく、手に職があるタイプではないので同業種で求職し、
別の大手IT企業のグループ会社であるコールセンターに再就職した。
月度の途中入社であったため、給与が満額支給となったのは入社翌々月から。
マルチスキル化奨励(一人足を異なる複数の業務に対応できるよう教育すること)とのことで、
2か月ほどで募集とは異なる部門の研修をうけることとなったが、事前説明と異なり単に異動となっており、
元々希望していない業務に無理に適応しようとすることから強..
<第1話> 滞納太郎の、その夏・1 [2021/11/04 06:20]
この街には、二十年ほど前の首長さんだかの肝いりで最初のコールセンターが誘致され、
それを皮切りに多数のコールセンターが展開、稼動している。そのひとつに勤めていた。
前年の夏、契約社員の契約継続が4年11ヶ月で停止し、失業。
年齢のせいか、再就職までに9ヶ月を要した。もちろん失業保険は途中で途絶えた。
前年年収240万円ではクレジットカードのキャッシング枠も知れており、
そもそも返済計画がたたないのだから、借りるわけにはいかない。
貯..
プロローグ 滞納太郎の絶望 3 [2021/10/28 11:00]
ITリテラシー上の配慮もあるが、それよりも報復におびえている。
なので、「特定」につながりそうな固有名詞などの情報は極力ぼかして書くが、これから記事に残す内容は、すべて実際にわたしの身に起こったことだ。
正しかるべき正義も時としてめしいることがある。
国民の健康で文化的な最低限度の生活とやらは、職権あるお役人様の手違いとやらで簡単にただの最低な生活になる。
狙い撃たれる覚えはない。なのでわたしだけではないのだろう。同じことがこれまでもあり、..
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