平清盛 第49回「双六が終わるとき」
完全に四面楚歌となった平家。
その一方で、鎌倉の頼朝は、着々と自らが信じる世を作り上げていた。
それを聞いた清盛は……!?
「もはや運が尽きた。天は平家を見放したのじゃ……」
清盛(松山ケンイチ)は、五男・重衡(しげひら・辻本祐樹)が南都を焼き打ちにしたとの知らせに、いつになく弱気な言葉を吐いた。
その言葉が呼び水となったかのように、翌年は年明けから各地で謀反が相次ぎ、平家は次第に四面楚歌(そか)となっていく。天下の人心は、平家からすっかり離れていた。さらに不幸なことに、病床にふしていた高倉上皇(千葉雄大)が、21歳の若さで世を去ってしまう。この死は、上皇の父・後白河法皇(松田翔太)の院政が、約1年半ぶりに復活することを意味していた――。
洛南(らくなん)・鳥羽離宮での幽閉を解かれ、久方ぶりに清盛と対面した後白河法皇は、かの「治承三年の政変」も自分のシナリオどおりだったことをにおわせ、清盛をがく然とさせる。
一方、鎌倉の頼朝(岡田将生)は、降伏してきた平家の家人を含めた従者たちをまとめ上げ、秩序立った新しい主従関係を構築。さらに、源氏の守り神である鶴岡八幡宮の参道沿いを中心に、町づくりも進める。
その話を、京の館に訪ねてきた西行(藤木直人)から聞いた清盛は、貴族の世が終わりを告げ、武士が覇を争う世が到来したことを実感。そして、ある約束をとりつけるために、後白河法皇のもとへと向かう。
… … … … … …
再び国の頂に立った後白河法皇(松田翔太)の驚くべき発言を清盛(松山ケンイチ)から聞かされ、平家一門は騒然。法皇は幽閉されながら、世を操っておられたのだとぞっとする。
清盛は、高倉上皇(千葉雄大)をなくしたばかりの娘・徳子(二階堂ふみ)のもとへ時子(深田恭子)を行かせ、法皇の後宮に入るよう説得させる。しかし、徳子はかたくなに拒否。それでもあきらめず、「また別の手を打つ」という清盛を、時子はやさしくとりなすのだった。
そのころ、高倉上皇の崩御を悼む歌会に招かれた西行(藤木直人)は、かつて待賢門院に仕えていた歌仲間の堀河局(りょう)と、久方ぶりに再会する。
(2012年12月14日 NHKネットステラ)
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