平清盛 第38回「平家にあらずんば 人にあらず」
新しき国づくりを一心に進めていく清盛。
私利私欲を超えたその大願のためには手段を選ばず、周りに憎まれることもいとわない彼だったが……。
「わしが福原で新しき国づくりにいそしめるよう、そなたは都でつとめを果たしてくれ」。平清盛(松山ケンイチ)は、義弟の時忠(森田剛)にそう言い含めた。一門のことは嫡男の重盛(窪田正孝)に任せたものの、平家の栄華を妬む者の嫌がらせに対抗するには、時忠のような狡猾(こうかつ)さも必要だと考えたからだ。
清盛の言葉を誇りに感じた時忠は、「禿(かむろ)」と呼ばれる子どもたちをスパイとして都に放ち、清盛の国づくりに異を唱える者を容赦なく断罪し始める。その手荒なやり口を見て、時子(深田恭子)は、このままでは平家が憎まれものの一党になってしまうのではと危惧する。
そのころ清盛は、さらなる野心を抱いていた。それは、娘の徳子(二階堂ふみ)を高倉天皇(千葉雄大)に入内(じゅだい)させること。その最大の壁となるのは後白河法皇(松田翔太)だと考えた清盛は、滋子(成海璃子)に力添えを願い出、貢ぎ物を携えて後白河院のもとを訪ねるが……。
(2012年9月28日 NHKネットステラ)
新品価格 |