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2020年05月16日

平泳ぎのキック

平泳ぎのキックで意識するは、
「足の裏」で水をとらえること。

「足の裏」を3つの部分に分ければ、
「かかと」「中央」「つま先」の中で、
「かかと」を意識すること。

レッスンにおいて、いつも言うことは、
「かかとだけで、水を後ろに押して」
です。

「足の裏で蹴る」、と一般的に言われますが、
ピンポイントに「かかと」伝えています。

「指の付け根 も 足の裏」
「かかと も 足の裏」

どちらを意識すれば、
水を効率よく後ろに押せるか・・・。

平泳ぎキック.jpg

かかとを意識すべきと考えます。

足首を曲げた状態から、足首が伸びきるまで、
いつも、かかと先行 で動かせば、
「かかと」「中央」「つま先」の順番で、
水を触り続ける、水を捕らえ続けられる。

「つま先」が先行した場合、のちに
「かかと」で水を捕らえることはできません。

効率よく、泳ぎましょう。


格安(5000円ほど)水中カメラを購入し、
不定期ながら、レッスン内で
「水中動画」の撮影を行っています。

トップスイマーの映像は、
テレビ放送されていたものを編集し、
分析もしています。

ビギナー と トップスイマーの違いが
わかりました。ほぼ 100% の違いがあります。

ワタクシのレッスンでは、
トップスイマーの泳ぎのうち、
「真似」できることだけを
「真似」してもらうようにしています。

トップスイマーの平泳ぎのキックは、
引きつけた足首を鋭く、斜め下に
蹴り下ろしています。
強い、背筋・腹筋・脚力とともに。

これを、
ビギナーが「真似」しようとしても・・・
できないのです。
なぜなら、
強い、背筋・腹筋・脚力を伴っていないから。

「足を引き付ける」という動作、
これが、
ビギナー と トップスイマーの違い です。

水中映像を、真横から見ると、よくわかります。

引きつけた足首が
トップスイマーは
「腰を下げることなく、引きつけができる」
ビギナーは
「腰が下がり、足首が水面側にある」
という、決定的な違いがあります。

同じ引きつけ方をしようとして、
なぜ、決定的な違いが出てしまうのか、
それは・・・
強い、背筋・腹筋・脚力を伴っていないから。

腰が下がり、足首が水面側にある状態からの
平泳ぎのキックは、
腰よりも下方に蹴ることができずに、
膝を中心にグルグル回すような「動作」に
なるだけで、「キックからの推進力」は
ほぼ生まれていないように考えます。

では、ビギナーがトップスイマーのような
平泳ぎのキックをするためにはどうすれば
いいのか・・・。

「腰」の位置に注目します。

下がってしまった(沈んでしまった)
「腰」の位置を上げることは、
難しいことです。

不安定な水の中で、腰を下げる、上げる
といった器用なことができるのか・・・
おそらく無理です。

なので、最初から腰を下げないように
気を付ければよい、という考えです。

腰が下がらない、「浮いている状態」を
常に意識できるように実施している
「ドリル練習」を紹介します。
「浮いている状態」とは、
一般的に「ふし浮き」と呼ばれる姿勢です。

「ふし浮き」の状態を維持した状態で、
平泳ぎのキックをする練習を行います。

頭をはさむ両手のうち、片手だけ、
体側に落ろし、「気をつけ」を姿勢にします。

その状態で水に浮き、平泳ぎキックをします。
足を引き付けたときに、体側のある手で
「かかと」に触れるようにします。
かかとをつかむ、持つわけではなく、
触るだけでOKです。

前に伸ばした片手は、
「沈まないためのストッパー」
と思ってください。
常に「浮いたままの姿勢を」意識します。

体側に手を添えて、かかとに触れる意味は、
「腰の上にかかとを持ち上げないため」
の目印です。

かかとが、腰の上に上がってしまう、
それは、カラダが「反る」ことになります。

カラダが反った状態で平泳ぎのキックを
すると、前回触れた、
膝を中心にクルクル回すような「動作」、
推進力が生まれにくいキックとなります。

そのようなクルクルキックにならないように、
「ふし浮きの状態から、足首を
 後ろから前に、そーっと引いてくる」
方法をお勧めします。

そして、腰を浮かせたままで、
「さりげなく、足首を引き寄せて、
 かかとから、鋭く蹴りだす、
 ふし浮き状態となるように、
 脚をしっかり閉じる」
という動作で泳いでみてください。

足首を後ろから前に引き寄せる動作、
膝を前に出す動作は、
「抵抗」を生む動作です。

その抵抗をなるべく少なくするために、
「思いっきり」ではなく、
「そーっと」引いてくるようにします。

いつも、腰が浮いている、
キックを終えたら、ふし浮き姿勢に戻す、
そのことを意識しながら、
平泳ぎのキックを行いましょう。

大きな推進力を得て進むのか、
小さな抵抗力に抑えて進むのか、

両方できれば一番良いですが、
過度なトレーニングを要さない
ビギナーさんには、

「小さな抵抗力に抑えて進む」
ことをお勧めします。

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posted by swimminglecture at 22:43| キック
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