2013年05月08日
父ちゃんは、40年かかったぞ!
息子よ、お前は生まれてわずか3年で、父がお前くらいの頃からあこがれ続けた英雄の手を握り締めたのだ。
父ちゃんがその英雄に出会って、同じくその手を握り締めるのに、およそ40年の歳月が経過したというに。
父ちゃんがその英雄に出会って、同じくその手を握り締めるのに、およそ40年の歳月が経過したというに。
場所は、市内のデパートのイベントホール。
昔日の英雄は、あの頃と変わらぬ真っ赤なボディースーツの雄姿を見せてくれた。
幼かった父ちゃんが、かつてどれほど熱狂したかは、お前には知る由もなかろうが、
お前がきらきらした眸で、その英雄に手を差し出すの見て、
父ちゃんは幼かった自分の姿を重ね合わせ、
自分の中の時間が、
一気にあのなつかしい「昭和」の光に包まれたのを感じたのだ。
それは、英雄が宇宙からの侵略者を撃退し、
掛け声もろとも大空へ飛び去って行く時の夕映えに似た光。
(三丁目の夕日ともいう)。
英雄の名は、ウルトラセブン。
帰りにグッズショップでお前が手を伸ばした人形が、
偶然とはいえ、そのセブンの息子、ウルトラマンゼロだったことが、
父ちゃんをさらに嬉しくさせたのだ。
息子よ。
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