2015年05月15日
【書籍】必ず役立つ吹奏楽ハンドブック(マーチ編)
久しぶりの更新になります。
マーチは吹奏楽のド定番ですね。おそらくほとんどの楽団が、年に1曲以上はマーチに取り組んでいるのではないでしょうか。
マーチは、「主部-トリオ-主部」というシンプルな三部形式で作られています。
その単純な形式の中に、迫力のあるメロディー、流れるように美しいオブリガード、今にも歩き出したくなる様なリズム、そして時には唸るような低音伴奏など、様々な要素が含まれています。しかし、その割に高い演奏技術は必要とされないので、吹奏楽の基礎を勉強するには非常に有効な教材だと思います。
ただ、当たり前のように演奏していると、「マーチ」の特徴や魅力が意外と抜けて忘れてしまうものです。今日紹介する本は、「マーチ」を再確認できる本です。
「必ず役立つ吹奏楽ハンドブック(マーチ編)」(著:丸谷明夫)です。
![yakudatsu_march.jpg](/suisougaku/file/yakudatsu_march.jpg)
この本の中身について、3つに分けて説明したいと思います。
マーチには歴史があります。以前にも書いたことがあったと思いますが、マーチの大元は「軍楽隊」です。しかし、一口に軍楽隊と言っても、国によってその特徴は異なります。例えば、行進の仕方一つ見ても、アメリカの軍隊は腕を肘の高さまで上げます。それに対してイギリスの軍隊は腕を肩の高さまで振り上げます。ということは、アメリカのマーチを演奏するときはクールに格好良く、イギリスのマーチを演奏するときは堂々と威厳のある演奏でなければなりません。
このように、国によって軍楽隊の特徴が違えば、できてくるマーチの特徴も違ってくるのです。各国の歴史を学ぶことによって、より演奏が深みのあるものになるとおもいます。
マーチを「よい演奏」にするためには、どのようにしたらいいのか?
音形、アタック、息の使い方、タンギングの仕方、アクセントの付け方、リズム、休符の取り方などポイントに分けて説明してあります。
私が読んでいて参考になったのは、打楽器についての項目です。打楽器のどのような音がよい音色かについて、チューニング、楽器の選び方、ロールの仕方など、様々な観点から説明されています。
「星条旗よ永遠なれ」、「サンライズマーチ」、「祝典行進曲」、「美中の美」の中から、各パートごとに2曲ずつ、具体的に楽譜を提示して、練習のポイントが書いてあります。これらの曲をやる方には特にオススメです。そして、最後には丸谷明夫先生が考えるマーチの素晴らしさ、そして楽しさについて書き記されています。
などと、なかなか「なるほど」と頷けます。
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=2HI2QR+54KEB6+249K+BWGDT)
マーチは吹奏楽のド定番ですね。おそらくほとんどの楽団が、年に1曲以上はマーチに取り組んでいるのではないでしょうか。
マーチは、「主部-トリオ-主部」というシンプルな三部形式で作られています。
その単純な形式の中に、迫力のあるメロディー、流れるように美しいオブリガード、今にも歩き出したくなる様なリズム、そして時には唸るような低音伴奏など、様々な要素が含まれています。しかし、その割に高い演奏技術は必要とされないので、吹奏楽の基礎を勉強するには非常に有効な教材だと思います。
ただ、当たり前のように演奏していると、「マーチ」の特徴や魅力が意外と抜けて忘れてしまうものです。今日紹介する本は、「マーチ」を再確認できる本です。
「必ず役立つ吹奏楽ハンドブック(マーチ編)」(著:丸谷明夫)です。
![yakudatsu_march.jpg](/suisougaku/file/yakudatsu_march.jpg)
この本の中身について、3つに分けて説明したいと思います。
@マーチの歴史、特徴が学べる
マーチには歴史があります。以前にも書いたことがあったと思いますが、マーチの大元は「軍楽隊」です。しかし、一口に軍楽隊と言っても、国によってその特徴は異なります。例えば、行進の仕方一つ見ても、アメリカの軍隊は腕を肘の高さまで上げます。それに対してイギリスの軍隊は腕を肩の高さまで振り上げます。ということは、アメリカのマーチを演奏するときはクールに格好良く、イギリスのマーチを演奏するときは堂々と威厳のある演奏でなければなりません。
このように、国によって軍楽隊の特徴が違えば、できてくるマーチの特徴も違ってくるのです。各国の歴史を学ぶことによって、より演奏が深みのあるものになるとおもいます。
Aマーチを演奏するためのコツが学べる
マーチを「よい演奏」にするためには、どのようにしたらいいのか?
音形、アタック、息の使い方、タンギングの仕方、アクセントの付け方、リズム、休符の取り方などポイントに分けて説明してあります。
私が読んでいて参考になったのは、打楽器についての項目です。打楽器のどのような音がよい音色かについて、チューニング、楽器の選び方、ロールの仕方など、様々な観点から説明されています。
B楽器別のマーチ演奏のポイントを学べる
「星条旗よ永遠なれ」、「サンライズマーチ」、「祝典行進曲」、「美中の美」の中から、各パートごとに2曲ずつ、具体的に楽譜を提示して、練習のポイントが書いてあります。これらの曲をやる方には特にオススメです。そして、最後には丸谷明夫先生が考えるマーチの素晴らしさ、そして楽しさについて書き記されています。
「マーチの魅力の一つは、形式の単純さ。しかし、単純さ故に、作曲者本人よりも、指揮者や演奏者の持っているものがそのまま演奏に現われる。演奏する側が自分たちで音楽の色づけをする楽しみがある、そこがマーチの魅力」
「楽しく演奏するには、指導者がその曲を好きになることしかない。自分が好きではないことは人に教えられない、これは当たり前ですね。子供が楽しく演奏するためには、指導者がマーチを好きになることです」
「練習方法はただ真似してもダメ。曲をこうしたい、という目的があって、そのためにはどうするのかを考えた上の方法でないと、全く身につかない。」
などと、なかなか「なるほど」と頷けます。
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また、利用したいお店。そういう気持ちにさせてくれるショップでした。ありがとうございました。