入試(特に理科実験問題)でしっかり得点を取るには、@どんな実験なのか Aどんな変化が起きたのか を丁寧に読み取ることが大切です!
例えば、酸とアルカリの中和実験では、
@最初にビーカーに入っているもの(イオン)は?
Aそれに加えていくもの(イオン)は?
Bできる塩は電解質か非電解質か?
C中性になっている(BTBが緑になる)ときがあるか?
D中性になったときの酸の水溶液とアルカリの水溶液の体積比はわかるか?
などなどを「文章」・「表」・「グラブ」から読み取らなければなりません。
下の問題は2021年に書いた「1日1点Up」で出した問題です。
【問題】
次の実験について、あとの問いに答えなさい。
<実験>
2本の試験管A、Bにうすい塩酸10c㎥ずつ入れてBTB溶液を数滴入れると、A、Bとも溶液の色が黄色になった。その後、試験管Aにはうすい水酸化ナトリウム水溶液8c㎥を、試験管Bは水8c㎥を加えると、試験管Aの溶液は青色に変わったが、試験管Bの溶液は黄色のままであった。
次に、それぞれの試験管にマグネシウムリボンを入れると、試験管Aでは何も起きなかったが、試験管Bではマグネシウムリボンが表面から気体を出しながら溶けていった。
(1) 塩酸は何という気体が溶けた水溶液か。
(2) 水酸化ナトリウムが水中で電離するようすを化学式とイオン式を使って表せ。
(3) 試験管Bに入れたマグネシウムリボンの表面から発生した気体は何か。
(4) (3)の気体の性質として誤っているものを、次の(ア)〜(オ)からすべて選び、記号で答えよ。
(ア) 水によく溶ける。
(イ) 下方置換法で集める。
(ウ) 刺激臭がある。
(エ) 石灰水を白くにごらせる。
(オ) 空気の約20%を占める。
<制限時間=10分>
<思考の順番>
@試験管2本A.Bの絵を書いて、うすい塩酸10c㎥を入れる。
A両方に「BTB黄色」と書く。
BAにうすい水酸化ナトリウム8c㎥書き加えて「緑(中性)」と書く。
ついでに「食塩水になった」と書く。
CBに水を8c㎥書き加えて「黄色のまま(酸性)」と書く。
Dマグネシウムは酸性の水溶液にしか溶けない。
<答え>
(1) 塩化水素
(2) NaOH→Na(+)+OH(ー)
※( )の中の符号は、それぞれ右上に小さく書く。
(3) 水素
(4) (ア),(イ),(ウ),(エ),(オ)
全部が誤りです。
(ア)⇒塩素,アンモニア,二酸化炭素,塩化水素など。
(イ)⇒二酸化炭素,塩化水素など。
(ウ)⇒アンモニア,塩素,塩化水素など。
(エ)⇒二酸化炭素。
(オ)⇒酸素。※残りの約80%は窒素
ということで、少しずつですが、このブログを読んでくださっている中3(受験生)のために「役立つこと」を書いていきます♪
スタップ首藤
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