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2025(令和7)年度の大分市内の高校入試情報をまとめてみました。
この記事には私の個人的意見が含まれています。あらかじめご了承ください!
2025年度の情報に更新しました!
目次 (ご希望の項目をお選びください)
(1)県立高校編(大分市内)
大分市内には、普通科高校・総合学科高校・実業系高校があります。県立高校の推薦入試について
推薦入試の流れ◆推薦入試出願期間
令和7年 1月21日(火)〜1月24日(金)
◆推薦入試 検査日
令和7年 2月4日(火)・5月日(水)
◆推薦入試合格内定通知
令和7年 2月5日(水)・2月6日(木)
大分県の県立高校の推薦入試は、A推薦(脳力での推薦)とB推薦(部活などでの推薦)の2種類があります。A推薦を実施する学校・学科は、舞鶴高校の理数科、緑丘高校の全科、別府翔青高校のグローバルコミュニケーション科で、令和7年度から、それぞれ定員の30%〜100%となっています。
A推薦の特徴
◆舞鶴高校(理数科)
舞鶴高校(理数科)の推薦入試は、「思考力」と「表現力」が試される出題内容になっていますから、「ちょっと理系に自信がある」程度では合格は難しいかもしれませんが、興味があるかたは受験してみてもよいでしょう。
「英数理の適性検査」・「小論文」・「面接」で判定されます。
◆緑丘高校(音楽科・美術科)
「適正検査(実技)」・「小論文」・「面接」で判定されます。
◆別府翔青高校(グローバルコミュニケーション科)
「適性検査」・「小論文」・「面接」で判定されます。
B推薦の特徴
A推薦を実施する学科以外のすべての高校で実施されます。
B推薦は「スポーツ活動」・「文化活動」・「生徒会活動」などで成果を残した子どもを対象とした推薦入試です。
「小論文」・「面接」で判定されますが、決め手は「実績」です。スポーツ活動なら「〇〇大会でベスト4」、文化活動なら「〇〇展で入賞」などの実績がある子どもが合格しやすいです。
※実業系高校の「くくり推薦」は「学校全体での募集」という意味ですから、志望学科の志願者数が推薦枠数を下回っていても100%合格できるわけではありません。
県立高校の一般入試について
一般入試(1次選抜)の流れ◆1次選抜 募集人数発表
令和7年 2月6日(木)
◆1次選抜 出願期間
令和7年 2月14日(金)〜2月20日(木)
◆志願変更期間
令和7年 2月25日(火)〜2月28日(金)
◆一般入試の検査日
令和7年 3月11日(火)・3月12日(水)
◆合格発表
令和7年 3月14日(金)
一般入試(1次選抜)の特徴
「5教科の入試(60点満点✕5)の合計点を0.7倍したもの」と「内申点(260点満点を300点満点に換算したもの)を0.3倍したもの」の合計得点で「定員の枠内」に入れば合格です!
◆内申点の計算方法
(1)中学1年(3学期の通知表)
(主要5教科の合計)+(技能4教科の合計)×2
=65点満点
(2)中学2年(3学期の通知表)
(主要5教科の合計)+(技能4教科の合計)×2
=65点満点
(3)中学3年(2学期通知表※)
(主要5教科の合計)×2+(技能4教科の合計)×4
=130点満点
※大分大学附属中学校は「3年の学年末テストの結果」をもとに12月に「各教科の評点」を決めるそうです。
(1),(2),(3)の合計(260点満点)を300点に換算したもの(換算方法は不明)を「内申点」とするそうです。
ほとんどの県立高校では入試得点と内申点の比が「7:3」となっていますが、入試得点の平均は150点、内申点の平均は200点くらいなので、実際のところは150✕0.7:200✕0.3=105:60=「約5:3」となり、入試問題が難しくなるほど「内申点のウエイト」が大きくなります。
過去5年間の平均点
<2024年度>
国27.5 社32.3 数30.8 理38.6 英27.0
5教科 156.1
<2023年度>
国33.3 社25.1 数29.6 理29.2 英27.4
5教科144.5
<2022年度>
国33.4 社28.5 数27.3 理34.0 英35.2
5教科158.4
<2021年度>
国29.8 社35.1 数33.0 理33.9 英25.8
5教科157.5
<2020年度>
国29.1 社26.9 数31.9 理31.4 英34.9
5教科154.0
※平均点が低い教科を赤文字にしています。
各高校の定員・偏差値・推薦枠・募集人数
※定員は2025(令和7)年度のものです。
◆上野丘高校(定員320名)
偏差値64〜 推薦枠6%(19名)以内
◆舞鶴高校(320名)
理数科(40名)
偏差値64〜 推薦枠50%(20名)以内
普通科(280名)
偏差値62〜 推薦枠13%(36名)以内
※一般入試は、理数科と「くくり募集」になります。
◆豊府高校(240名)
偏差値58〜 推薦枠6%(14名)以内
※約120名が内部進学します!
◆大分西高校(240名)
偏差値58〜 推薦枠25%(60名)以内
◆雄城台高校(240名)
偏差値56〜 推薦枠13%(31名)以内
◆鶴崎高校(240名)
偏差値53〜 推薦枠15%(36名)以内
◆大分商業高校(240名)
偏差値51〜 推薦枠18%(43名)以内
◆大分南高校(200名)
偏差値48〜 推薦枠20%(40名)以内
◆大分工業高校(360名)
偏差値45〜 推薦枠20%(64名)以内
◆情報科学高校(200名)
偏差値45〜 推薦枠20%(32名)以内
◆鶴崎工業高校(280名)
偏差値45〜 推薦枠20%(56名)以内
◆大分東高校(120名)
偏差値40〜 推薦枠20%(24名)以内
◆由布高校(105名) ※15名減
偏差値40〜 推薦枠10%(12名)以内
(湯布院中学校からの校長推薦を除く)
※複数の学科がある高校は、学科によって偏差値に差があります。
<参考資料>
◇県立学校入学者選抜・選考 (県教委)
◇2024年度、最終志願状況
◇県教委(学校案内)
◇県立高校入試の過去問&解答(大分合同新聞Gate)
(2)大分高専編
◆国立大分高専(160名)大分高専には「機械工学科」・「電気電子工学科」・「情報工学科」・「都市・ 環境工学科」の4つの学科があり、それぞれ定員は40名です。
※2025(令和7)年度のものに変えましたが、入試日以外はまだ公開されていません。
偏差値62〜 推薦枠25%(各10名)以内
※入試は500点満点・内申は135点満点
大分高専の推薦入試について
推薦入試の流れ◆願書受付期間
令和6年12月2日〜令和6年12月26(木)
◆検査日
令和7年 1月11日(土)
◆結果通知日
令和7年 1月17日(金)
◆入学確約書提出期限
令和7年 1月30日(木)
推薦入試の特徴
各学科の25%(10名)までを推薦入試で募集していますが、受験条件が「2つ」あります。
(1)人物が優れていて健康であり、本校に入学する意思が強く、合格が内定した場合は必ず入学する者。
(2)3年間の9教科学習成績5段階評定(1年の3学期+2年の3学期+3年の2学期)の合計が114(平均4.2)以上の者。
「国語・数学の適性検査」・「面接」・「内申書」を基準に選抜されます。
上記の条件を満たし、高専を第一志望とするなら推薦入試を受けてみてはいかがでしょうか♪
大分高専の一般入試について
一般入試の流れ◆願書受付期間
令和7年 1月6日〜1月24日(金)
◆検査日
令和7年 2月9日(日)
◆合格発表
令和6年 2月19日(水)
◆合格者面接・入学手続き
令和6年 3月11日(火)
⇒県立高校入試日と重なってていますので、高専に入学する子どもは県立高校の入試を受けられません。
推薦入試の特徴
高専入試でいちばん気になるところは、「マークシート」です。「ちゃんと塗りつぶせないような子どもは来ないでください!」ということです。
また、高専の入試にはシャープペンシル・コンパス・定規の持ち込みができませんので、日ごろから鉛筆(HB)で勉強するようにしましょう。
高専のホームページには、マークシート練習用紙が公開されていますから、受験する子どもは印刷してマークシートを塗る練習をしておきましょう。
◇マークシート方式による解答方法
<注意事項>
※学力検査は100点満点✕5教科=500点満点ですが、数学の得点が全受検生の数学の平均点の60%に満たない者は不合格となります。
※入学手続きの日は、県立高校の検査日と重なっていますから、高専の入学手続きをする子どもは、県立高校入試を受験することはできません。
<参考資料>
◇大分高専ホームページ
◇国立高専機構(高専入試の過去問・解答)
私立高校編(大分市内)
大分市内には「東明高校」・「大分高校」・「楊志館高校」・「福徳学院」がありますが、ここでは「東明高校の情報」のみを掲載しています。※2025(令和7)年度のものは9月末に発表されます。
東明高校の奨学生・推薦入試について
奨学生・推薦入試の流れ◆願書受付期間
令和6年 12月16日(月)〜令和7年1月6日(月)
◆検査日
令和7年 1月21日(火)
◆合格発表
令和7年 1月28日(火)
※奨学生の合格者への説明会
令和7年 2月2日(日)
◆入学手続き
令和7年 2月3日(月)〜3月18日(火)
奨学生・推薦入試の特徴
(1)奨学生試験
県立高校入試と比べると、どの教科も少し難しめに作られています。数学では「中学入試的な問題(図形)」が多く出題されます。
★2024年度のボーダーライン
特奨クラス⇒213点以上(合格者数不明)
※平均点=141.9点
★2023年度のボーダーライン
特奨クラス⇒214点以上(179名合格)
※平均点=133.8点
★2022年度のボーダーライン
特奨クラス⇒219点以上(200名合格)
※平均点=138.0点
(2)推薦(専願)試験
奨学生試験と同じ問題を解きますが、「衛生看護科」を受験する子どもは「別の問題(非公開)」を解きます。
<注意事項>
推薦試験で合格した場合、原則として辞退できません。
東明高校の一般入試について
一般入試の流れ◆願書受付期間
令和7年 1月27日(月)〜1月31日(金)
◆検査日
令和7年 2月6日(木)
◆合格発表
令和7年 2月14日(金)
◆入学手続き
令和7年 2月17日(月)〜3月18日(火)
※奨学生の合格者への説明会
令和7年 2月22日(土)
一般入試の特徴
どの教科も基礎から応用までバランスよく出題されますから、県立高校受験の最終チェックにもなります。
★2023年度のボーダーライン
特奨コース⇒245〜300点 (130名合格)
特進コース⇒180〜244点
準特コース⇒134〜179点
その他⇒60〜133点
※平均点=177.1点
★2022年度のボーダーライン
特奨コース⇒244〜300点 (112名合格)
特進コース⇒183〜243点
準特コース⇒135〜182点
その他⇒60〜134点
※平均点=171.3点
★2021年度のボーダーライン
特奨コース⇒258〜300点 (186名合格)
特進コース⇒194〜257点
準特コース⇒130〜193点
その他⇒60〜129点
※平均点=184.4点
★2020年度のボーダーライン
特奨クラス⇒250〜300点 (132名合格)
特進クラス⇒193〜249点
準特クラス⇒134〜192点
その他⇒60点〜133点
※平均点=181.9点
<参考資料>
◇東明高校ホームページ
◇大分高校ホームページ
◇楊志館高校ホームページ
◇福徳学院高校ホームページ
進路選択の基準
「進路選択の基準」となるものはいくつかあります。(1)将来の目標
何を学び、どんな仕事に就きたいかです。「メカニックになりたい」と思っているなら、工業系高校へ進学するか普通科高校から工業系大学へ進学することになるように、子どもの進む道を明確にする進路選択です。
(2)現在の成績
塾や学校の模試(実力テスト)の成績(偏差値)から「全体の中の自分の位置」を知ることも進路選択の目安になります。ただし、受験日までの過ごしかたによって学力は変わりますので、最後まで「分かる努力」を続けてください。
(3)通学距離
子どもが合格できそうな県立高校であっても、通学時間・通学手段などに問題がある場合は、私は勧めないようにしています。
3年間通うのは「子ども」ですからね!
最後に
「残された時間」は同じですから、合格の可能性を上げるためには「1つでも分かることを増やす行動」を続けることが大切ですが、「入試があるから勉強する」よりも「分かると楽しいから勉強する」という子どものほうが学力が上がりますし、入学後も「次に向かうための学習」を続けられるのではないかと思います。高校入試は、「どこに合格した」という「結果」ではなく、「どこまで分かることを楽しんだか」という「経過」で、その価値が決まるものだと私は信じています。
他にも「高校入試情報」というテーマで書いたものがありますので、興味をお持ちのかたは こちら(高校入試情報) も併せてお読みください♪
受験生の皆さんが高校入試を「いい通過点」にできますように!
スタップ首藤
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