先日、旧未来塾の杉崎先生から教えていただいた、坂口恭平著『中学生のためのテストの段取り講座』を読み終えました♪
最終章で次のような文章があり、それが頭の中を何度も何度も繰り返しています。
退屈な世界も同じように、変な循環に入ってしまうんですね。退屈だけど、やるしかない、つまらないのに、働くしかない、お金のためだから仕方がない、だから楽しくない、仕事もいやだ、だから疲れてしまう、だから週末寝込んでしまう、でもまた明日からまた嫌なつまらない仕事をしなくちゃいけない、もういやだ、そうだ、死のう!
こうなっちゃうんですね。
笑いごとではありません。実施に私たちすぐ近くにそうなろうとしている子どもがいるかもしれないのですから…。
それを食い止めるのが、私たち「子どもに接する仕事をする大人」の役目ではありませんか!
この本を読んで、大手塾をやめて、「学び屋」として進学教室スタップを開校したことは間違いではなかったこと」、そして「これから私がやるべきこと」を再確認することができました♪
この本を紹介してくださった杉崎先生に心から感謝いたします!
ということで、読んでみたい会員(保護者さん)がいらっしゃいましたら、お貸ししますので、ご一報ください♪
(購入してもよい本だと思いますが…)
スタップ首藤
今の保護者さんたちには、「お金を稼いだら勝ち組」・「そのために"いい中学校"⇒"いい高校"⇒"いい大学"に通わせたい」と思っている人がけっこういらっしゃいます。
それが「子どもが手っ取り早くお金を稼げるようになる手段」と思っているのでしょうが、そういう狙いで育てられた子どもは「手っ取り早くお金を稼ぐ手段」ばかりを求め、「誰かの役に立つ」とは反対の方向へと進んでいくだけです。
私のやるべきことは「このブログで思ったことを発信し続けること」くらいですが、元気なうちは書き続けていくつもりです。
杉崎先生のブログ「木漏れ日の庭から」とホームページの「未来塾通信」を道標にして…。
ところで、この本はテストの段取り講座と銘打ってはいますが、中身は人が幸せになるための講座です。大人になるということは世間の裏側を覗いて辛酸をなめることではない、自分を救える人間のことだ、自分を幸せにできる人間のことだと書かれています。そして自分が幸せになるために最も重要なことは、他人の役に立つこと、他人を救うことだと教えています。
しかし、学校や会社といったシステムに過剰適応することで無思考人間になっている大人のなんと多いことか。いい歳の大人が、ハチマキを巻いて「団結」や「絆」を声高に叫んでいるのを見ると悲しくなります。首藤先生は声低く語る方だと思います。これからも、健康にくれぐれも注意して自分のやるべきことを淡々と遂行されることを願っています。