2015年05月16日
ソフト競馬が『基準タイム制』を導入しない3つの理由。
ソフト競馬の「上限タイム」というルールについて、
「『基準タイム制』にすれば良いのでは?」
というご意見をよく頂きます。
(「上限タイム」というルールについてはこちらを参照ください。)
ちなみに
『基準タイム制』とは・・・
ある距離に対して、「基準タイム」という走行タイムを設定し、
「そのタイムに一番近い人が勝ち」
(場合によっては超えてはダメ)
というルール
です。
「『基準タイム制』にすれば良いのでは?」
と
以前、実際に開催した時にも言われましたが、
変更しませんでした。
そして今後も、
『基準タイム制』を導入するつもりはありません。
なぜか?
理由が3つございます。
@コース作りが面倒になる。
『基準タイム制』にした場合、
「距離ごとに基準タイムを設定する」
という事になると思いますが、
そうなると、
「距離をきちんと測らないといけない」
という事になってしまいます。
障害や馬場の馬術競技は
馬場、コースの距離にきちんと規定があって、
(特に正式な競技では)ちゃんと測らないといけません。
でもソフト競馬は、
そういう「面倒な事」はなるべく排除したいのです。
・・・(^^;
私(代表・福元)が実際に開催していた時、
馬場(コース)作りは、基本的に一人でしていました。
限られた時間(レッスン1コマ)の中では、
いちいち距離を測る時間は無かったし、
第一、面倒です(^^;
今後開催していただく方達にも、
なるべく「簡易」に、
なるべく「メンドくさい」と思わないで開催してもらいたい。
そんな想いがあります。
ただし、コースについては
「みんなが『平等』に、そして『安全』で、ある程度『楽しめる』サイズのコース」である事。
という大前提があります。
つまり、
「みんなが『平等』に、そして『安全』に『楽しめる』コースなら、
距離なんかは“大体”でいいんじゃない?」
という考えです(^^;
(基本「遊び」ですから。)
A「展開」が無くなってしまう。
競馬の面白さの一つに「展開」という物があります。
これは
「誰が逃げて、誰が追い込んで・・・」
という「レースの展開」を表す物で、
同じメンバーのレースでも、
この「展開」によって結果は大きく変わってくるものです。
ソフト競馬にも、この「展開」はあって、
例えば、誰が逃げる(一番目に走る)かによって、
結果は大きく変わってきます。
(つまり「相対的」な物です。)
「基準タイム制」にすると、
「タイムとの勝負」(つまり「絶対的」)になってしまう事で、
この「展開」という部分が無くなってしまい、
面白さが半減してしまうと思うのです。
そして何より、
「『競馬的要素』が無くなってしまう」
という事は避けたいのです。
B途中で結果が決まってしまう可能性がある。
Aの話しの続きのような内容ですが、
「基準タイム制」では
「途中である程度結果が分かる。」
という部分があります。
極端な話し、
一番目に走った選手がその基準タイム「ピッタリ」に走れば、
二番目以降の選手は、ほぼ勝ち目(やる気)が無くなります。
ソフト競馬のルールなら、
最後の人馬の走行タイムが出るまで着順は決まりません。
競馬も「直線一気」でゴール前の逆転劇があったりするのは面白いですよね。
ソフト競馬では(一人ずつ走るので)まったく同じような場面は再現出来ませんが、
この「タイム」の部分で、少しでもそういう雰囲気が出せればと思っています。
・・・以上の事から、
ソフト競馬は今後も『基準タイム制』を導入するつもりはありません。
ご理解の程、よろしくお願い致しますm(__)m
・・・いや、これね、
実際にやっていただくとわかるのですが、
このルールのおかげで、
競技自体「地味」ですが、
最後の人馬が走り終えるまで、結構ドキドキできるんですよ(^o^;
実際のレース(雰囲気)を見て頂ければ分かりやすいと思います!
↓
「動画を見ながら「レースの流れ」を説明します。」
< 前の記事 次の記事 >
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
この記事へのコメント