2015年01月16日
二世帯同居を決めるまで・つづき
(つづき)
しかし我々は本当にこの家を一発で気に入り、妹に至ってはもう
「決めましたので(´・∇・`)ナニカ?」
という勢いだった。
いやもっと、
ゴミステーションはどこかとか
最寄り駅まで徒歩で実際歩いてみるとか
ご近所さんの顔を見るとか
一日の日照時間とか、
ちゃんと調べてから検討しないといけないのでは?!と
色々ゴチャゴチャ心配する私の横で、妹だけが本当に
「大丈夫!オッケーさぁ契約を!(*^◯^*)」
みたいな勢いだった。
今でもあの勢いには感謝している。決断力がなければ家なんか買えない。私みたいのは、家なんか永遠に買えないだろう。
事務所に戻って、では実際の契約は…となった。
「頭金はいくらくらいお考えで?」と聞かれ、妹夫婦は揃って笑顔で
「お考えで?(・∇・)?」と
私の方を見た。
おおお、私が払うのか!(笑)と思って、払える額を恐る恐る言った。
貯蓄のほとんどの額を申し出たので、心細さで足が震えた。
ではそれでローン申し込みをしましょうとなった時、
誰名義で申し込むか?ということが問題になった。
私達はものすごく仲良しだった。
これから先も、私と妹夫婦、父の
合わせて四人の四馬力で、なんとか家を支えて行こうということで意見が一致していた。
解散を予定していなかったので、その場は「みんなで払っていくのだから、誰でもいいよね」となった。
しかし頭金を私が払う関係で、書類上、まぁ、私にしとくか、ということになった。
そして書類の説明を受けていると、
私の勤続年数が問題になった。
ちょうど私はその年の四月に転職していて、それだとローンに通らない、となったのだ。
その時も、仲良しな我々はさして考えもせず「じゃあ、妹夫で」ということになり、ローンは妹の旦那さん、頭金は私、という、ややこしいうえに、あとあと揉める要素満載のローン契約をしたのだった。
この時に私は、担当者に
「共同名義にはできないんですか?」と確認した。
「この場合だと難しいです」と言われた。
今でも、これを後悔している。
この場合ってどの場合??
めんどくさかっただけなんじゃないの?と今でも思っている。
結論から言うと、
妹の旦那さんの収入状態だと、
頭金をあと100万出さないとローンが通らない、ということになり、
私は、車を買い換えるつもりで残していたわずかな現金をくずして、
フルタイムの仕事にアルバイトを足してダブルワークをしてお金を用意した。
スッカラカンになって、無理無理にローンを通した。
その後の返済金額は、繰上げ返済もしまくれるくらい余裕な金額だったので問題なかった。問題は、ひたすら頭金だけだったのだ。
家を買うのなんて、
頭金さえあれば、あとは家賃より安くすむことも多い。
うちも例外ではなく、頭金と、ローンを組める信用を得られるかということが問題になっただけで、
なんとかかんとか、協力しあって
マイホームを手に入れた。
その後、様々な要因が重なって、
私達は解散し、この家の名義はどーの、持ち主はどーのと、当たり前の壁にあたる。
妹夫婦は、名義が自分たちにあるのだから、私達に家を出ていけと言った。
もう頭金のことはいいし、私達が出て行くのがサイズ的には一番いいとは思うけど、年老いた祖母や、ここを終の住処の思っている母を動かしたくはないし、
老後のためのお金を全て注ぎ込んだ自分の思いもあるよ、という私の思いで、初めて喧嘩になった(というか妹夫婦が一方的に怒っていた)。
業を煮やした妹夫婦は、姪っ子ともども家を出て行った。
冒頭に書いた、近所に出来た大きな二世帯住宅を見るたびに、後悔だけが胸を占める。
電気のメーターが二つあるなとか
玄関は、どっちがどっちの玄関なんだろとか見ながら、
ああきっと、入念な打ち合わせの元、たくさんの決め事をして
同居が始まったんだな、って
うらやましくなる。
そして、仲良しだけでスタートした自分たちの甘さ、
最愛の妹だって、それでも別個の人間なんだということ、
そんなたくさんのことを今更思って、後悔につぶされそうになって、
足早にその家の前を通り過ぎる。
本当は、妹夫婦がこの家に残り
私と母と祖母が出て行けば
サイズ的には一番しっくりくる。
だけど私が出て行くのは、おかしいと、心の何処かが訴えている。
いま
世界一大好きな妹は、
世界一私を憎んでいる。
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誰か読んでくれていたら嬉しいです。
励みになります、よろしければ押してやってください。
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しかし我々は本当にこの家を一発で気に入り、妹に至ってはもう
「決めましたので(´・∇・`)ナニカ?」
という勢いだった。
いやもっと、
ゴミステーションはどこかとか
最寄り駅まで徒歩で実際歩いてみるとか
ご近所さんの顔を見るとか
一日の日照時間とか、
ちゃんと調べてから検討しないといけないのでは?!と
色々ゴチャゴチャ心配する私の横で、妹だけが本当に
「大丈夫!オッケーさぁ契約を!(*^◯^*)」
みたいな勢いだった。
今でもあの勢いには感謝している。決断力がなければ家なんか買えない。私みたいのは、家なんか永遠に買えないだろう。
事務所に戻って、では実際の契約は…となった。
「頭金はいくらくらいお考えで?」と聞かれ、妹夫婦は揃って笑顔で
「お考えで?(・∇・)?」と
私の方を見た。
おおお、私が払うのか!(笑)と思って、払える額を恐る恐る言った。
貯蓄のほとんどの額を申し出たので、心細さで足が震えた。
ではそれでローン申し込みをしましょうとなった時、
誰名義で申し込むか?ということが問題になった。
私達はものすごく仲良しだった。
これから先も、私と妹夫婦、父の
合わせて四人の四馬力で、なんとか家を支えて行こうということで意見が一致していた。
解散を予定していなかったので、その場は「みんなで払っていくのだから、誰でもいいよね」となった。
しかし頭金を私が払う関係で、書類上、まぁ、私にしとくか、ということになった。
そして書類の説明を受けていると、
私の勤続年数が問題になった。
ちょうど私はその年の四月に転職していて、それだとローンに通らない、となったのだ。
その時も、仲良しな我々はさして考えもせず「じゃあ、妹夫で」ということになり、ローンは妹の旦那さん、頭金は私、という、ややこしいうえに、あとあと揉める要素満載のローン契約をしたのだった。
この時に私は、担当者に
「共同名義にはできないんですか?」と確認した。
「この場合だと難しいです」と言われた。
今でも、これを後悔している。
この場合ってどの場合??
めんどくさかっただけなんじゃないの?と今でも思っている。
結論から言うと、
妹の旦那さんの収入状態だと、
頭金をあと100万出さないとローンが通らない、ということになり、
私は、車を買い換えるつもりで残していたわずかな現金をくずして、
フルタイムの仕事にアルバイトを足してダブルワークをしてお金を用意した。
スッカラカンになって、無理無理にローンを通した。
その後の返済金額は、繰上げ返済もしまくれるくらい余裕な金額だったので問題なかった。問題は、ひたすら頭金だけだったのだ。
家を買うのなんて、
頭金さえあれば、あとは家賃より安くすむことも多い。
うちも例外ではなく、頭金と、ローンを組める信用を得られるかということが問題になっただけで、
なんとかかんとか、協力しあって
マイホームを手に入れた。
その後、様々な要因が重なって、
私達は解散し、この家の名義はどーの、持ち主はどーのと、当たり前の壁にあたる。
妹夫婦は、名義が自分たちにあるのだから、私達に家を出ていけと言った。
もう頭金のことはいいし、私達が出て行くのがサイズ的には一番いいとは思うけど、年老いた祖母や、ここを終の住処の思っている母を動かしたくはないし、
老後のためのお金を全て注ぎ込んだ自分の思いもあるよ、という私の思いで、初めて喧嘩になった(というか妹夫婦が一方的に怒っていた)。
業を煮やした妹夫婦は、姪っ子ともども家を出て行った。
冒頭に書いた、近所に出来た大きな二世帯住宅を見るたびに、後悔だけが胸を占める。
電気のメーターが二つあるなとか
玄関は、どっちがどっちの玄関なんだろとか見ながら、
ああきっと、入念な打ち合わせの元、たくさんの決め事をして
同居が始まったんだな、って
うらやましくなる。
そして、仲良しだけでスタートした自分たちの甘さ、
最愛の妹だって、それでも別個の人間なんだということ、
そんなたくさんのことを今更思って、後悔につぶされそうになって、
足早にその家の前を通り過ぎる。
本当は、妹夫婦がこの家に残り
私と母と祖母が出て行けば
サイズ的には一番しっくりくる。
だけど私が出て行くのは、おかしいと、心の何処かが訴えている。
いま
世界一大好きな妹は、
世界一私を憎んでいる。
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