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2015年01月15日

二世帯同居を決めるまで

近所に二世帯住宅が建った。

明らかに大きな家。
普通の家のサイズが、単純に2倍になったような大きさだ。
玄関もちゃんと二つある。
その立派なおうちを見るたびに、
二世帯同居を決めたあの日のことを鮮明に思い出す。



うちは、名前ばかりの二世帯住宅だった。


二世帯同居を最初に提案したのは私だ。

妹から「子供が大きくなってきたので、広いところに引っ越そうと思う」
と相談され、
「今、うちが6万の借家で、あなたも6万の借家で、それなら12万の大きな借家で一緒に住むという選択もあるよね」と、何気なく話したのだ。

妹は、実家で飼っている自分の犬の散歩のために毎日実家に帰ってきていたし、小さな子供と二人で、どこにも行けなくて土日のたびに私を呼んで一緒に過ごしていて実家大好きだったので、その案はすぐに浮かんだのだ。

妹は、私が驚くほどにすぐにその案に乗った。
「いや、でも、まだ夫婦だけの暮らしで、可愛いコーポで友達呼んだりしたい〜とかないの?」
と私がひるむと
「そんなの、もうやりつくした!」とガンガン乗り気で
「それがいい、そうしよう!」
と押してきた。
テーブルの向こうで大喜びする妹を見ながら、
妹大好きだった私は、嬉しくてたまらなかった。


大きな借家を探すうちに、
どうやら、この金額だと、借りるより中古を買った方が適当だということが判明した。
そこから、妹と二人で新しいおうち探しが始まった。
安くて、綺麗なおうちがあると聞いて見にいくと、冗談みたいな坂道に建っていて、車の中がジェットコースターみたいな傾きになって二人で爆笑しながらアクセルを踏んだ覚えがある。


私たちは、お金がなかった。
ずっと貧乏で、
そのとき私たち実家チームが住んでいたのも、壁はベニヤ板だったし
その壁の向こうがもう外で隙間風もすごくて、ちびまる子ちゃんのハマジが住んでいそうな昭和な家だった。

何軒目かの不動産屋さんに今の家を紹介された時、
あまりに綺麗な家で、玄関は宮殿のドアみたいだったし(なぜか玄関が、どこの家よりも大きい造りだった。今でもうちより大きな玄関を見たことがない…)、ベニヤ板の家で育った私たちは玄関先で「こんなの買えない買えない買えない」と恐縮しまくって中に入った。

一目で気に入ったうえに、
中に入ったらもうアウトだった。
妹は「私はここに住むことに決めましたー!」と、両手を天に掲げてなにやら決めているし(笑)、妹の旦那さんはいいねとニコニコしている。
私はお金のことばかり考えていた。
しかし計算してもらうと、私達が想定していたローン額で十分いけることが分かった。

問題は頭金だった。
ローンの申し込みを通すために必要な頭金が、考えていた額より100万以上足りなかったのだ。

長いので一旦切ります

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posted by からっぽ at 09:55| 二世帯住宅
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