もしも、取引などをした場合には違法な金融活動として、刑事責任も取られるようです。これは海外の取引所やインターネットを通じての取引も禁止となっています。かなり厳しい取り締まりの強化を行い始めたようです。なぜ、中国はこのような取り締まり強化をしているのでしょう。
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デジタル人民元への移行
現在の中国は紙幣で支払いをする人は少なく、ネット決済や電子マネーが基本になっている状況です。これは中国の紙幣は偽札が多いこと、オンライン決済のほうが便利で効率が良いことが挙げられます。そのため、紙幣が必要なくなってしまっている背景があるのです。
すでにオンラインシステムが構築されている中国ですから、デジタル人民元という話が出てきてもおかしくはないでしょう。先に述べた暗号資産の禁止は、このデジタル人民元が背景にあっての政府の取り組みの一環ではないかと考えられます。
デジタル円
日本でもこのような紙幣のデジタル化は実験段階に入っています。ただ、日本の場合オンライン化があまり進んでいっているとは言えませんし、紙幣の価値が依然大きいのでデジタル化をするにはかなりの段階が必要になってくると思われます。
日銀は2021年4月に、中央銀行が発行するデジタル通貨の実証実験をしています。実験には3段階を想定しているようです。第1段階には発行や流通などの基本機能を検証します。第2段階は通貨に求められる機能、つまり金利や保有金額の上限に関しての検証です。第3段階は民間の事業者や消費者を参加させての検証になります。最終的にはデジタル円の発行や流通には、日銀法の改定が必要になるようですね。
すでにデジタル通貨を発行した国
バハマ
2020年バハマではデジタル通貨*サンドドル*が発行されました。初めてのサンドドルでの購入はスムージーとバーガーだったとのこと。特別に画期的なことが起きたという感じではなく電子決済で物を購入したという感じだったようです。
カンボジア
2020年カンボジアでもデジタル通貨*バコン*が発行されました。カンボジアの中央通貨システムを開発したのは日本企業の【ソラミツ】なんだそうです。日本の企業が開発しただけあってQRコードも使えるようになっています。カンボジアでは、ドルの依存が激減しているということです。
デジタル通貨のメリット・デメリット
どんなものにでもメリットがあればデメリットがあります。デジタル通貨のメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
24時間365日取引が行える。多種多様になった現代人の生活形態ではとても便利ですね。投資などに関しても金融機関の営業時間に煩わされることがありません。海外への入金などもインターネット上で行えるので便利になるといえます。
デメリット
デジタル通貨はネットを介して行うものですから、オンライン状態でないと使うことができません。電波状況が悪いところなどでは使えないといったことが起きてしまいます。インターネットに繋がる機器を持っていなくてはならないといったことも出てきますね。
デジタル社会
世界ではこのようにデジタル社会への改革が進んでいます。日本でも徐々にではありますが、電子マネーなどの導入が進んでいますね。しかし、まだまだ普及しているか、便利さはどうかの面では遅れているように見受けられます。また、年配の人などの普及率もいまいち進んでいないのが現状です。
しかし、やがてはデジタル通貨に変わってくる日もそう遠くない未来だと感じますね。紙幣のお金が古銭として逆に価値が出てくるかもしれません。
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